本気のガンプラはそんなに簡単じゃないから!
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「えっ!? あたし!? あたしですか!?」
そんな予感はしていたが、実際に言われると、それでも驚く。
「いやぁーー。確かにいろいろと心配してくれるのは嬉しいし、一緒に来てもらえたら、助かりはするんですがぁー。いろいろと問題もありまして」
真唯は、曖昧に答える。
「なにその、いろいろって!? 本当は、やっぱり男じゃないのぉ!?」
松下さんは、またそれを疑った。
「でも、それもロマンがありますけどねー」
と、環季がなにかを妄想して、うっとりと言った。
「ダメダメぇー。いまの世の中、なにが起きるのかわからないんだから。ねぇ、絢子さん」
松下さんの、この一言にも一理ある。
「そうねぇー。真唯。なにかまだ隠していることがあるのなら、正直に言いなさい」
そう言って絢子さんが、問い詰める。
「あの……実はですねぇー……」
真唯は、正直に話した。
真唯の話では、その女の子の名前は、柿本舞花。真唯と同じ17歳で、都内にある名門の女子高に通う高校二年生ということだ。
但し、高校にはきちんと通っているらしいのだが、極度の人見知りということで、学校ではほとんど誰とも会話していないらしい。
その舞花の処世術はというと、可愛く笑うことだという。
「たったそれだけのことで、女子たちの間でやっていけてんの!?」
それを聞いて、松下さんだが驚く。
「いや。いわゆるボッチなのは間違いないらしいんですが、笑顔と相槌だけは、ちゃんとしているらしくって」
そう真唯が答える。
「もう一度、その子の写真見せてよ」
と、松下さんが言うと、真唯は、SNSの舞花の投稿をまた開いてみんなに見せる。
「確かに、お人形さんみたいな可愛い顔してるわね」
「でも、どの写真も、自撮りで一人だけしか写ってませんよ」
松下さんの言葉にかぶせるように環季が言う。
「あの。ちょっと聞いてもいいですか?」
悠希には、このSNSの画像を見て、ちょっと気になったことがあった。
「どうして、このSNSから、プラモデルの話に?」
この舞花がSNSに載せている画像には、プラモデルに関するものが一枚もない。
そこからどうして、プラモデル作りの話になったのかが不思議だ。
「真唯さんから、誘ったの?」
今までの話からすると、その方が自然である。
「いや。向こうからですね。わたしがガンダムが好きで、そのプラモデルに凄く興味があるって話したら、それじゃ一緒に作ろうってことになりまして」
と、真唯が答える。
「それじゃ、二人とも。ある程度はガンプラを作ったことがあるんだぁ」
そう悠希は思った。
「いや。全然。わたしはアメリカにいたときに、1回作ったことがあるだけですね。でも、チョー簡単でした」
その真唯の一言に、悠希が真っ向から否定する。
「いやいやいや。本気で作るガンプラは、そんなに簡単じゃないから」
そう悠希は言った。




