ただの偶然です
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この「HARUKA」こと、松下遥香さんは、これから義理の叔母となるが、歳も、たったの七歳しか違わない。
父と叔父は、年の離れた兄弟だったので、簡単に説明できるが、これを話すと説明が長くなりそうだ。
「これ作ったの、会社の先輩の旦那さんの妹さん」
それなので、一つの事実のまま、そう答えた。
「へぇーー。すごいなぁー。なんだか、いまにも動き出しそう」
環季が、そう思ったように、「HARUKA」の製作したプラモフィギュアは、躍動感があり、まるで動いているように見える。
HARUKAの元々定評がある、エアブラシによるペイントメイクだけでなく、新たにミニスカートのパーツを造形して、より躍動感を出しているのだが、それもさり気ない手の加えられ方だ。
それは、その横にしっかりと置かれていた、同じフィギュア・プラモデルの箱にあった、パッケージ写真で確認した。
正直、悠希は、男の子の作るプラモデルを専門にしてきたので、こういう類は苦手だ。
「こういうの。わたしにも作れるかな」
と、環季が言った。
悠希は、それをどう答えればいいのか迷う。
しかし、これはもしかすると、新しいプラモ女子の誕生になるかもしれない。
ただ悠希には、この「美少女フィギュア」は、専門外となる。
「環ちゃんなら、ひょっとしたら、できるかも」
だから、念のためそう答えておく。
「なんだか、4階で、こういうフィギュアのイベントをしてるみたいだよ。そっちに行ってみよう」
と、3階のプラモデルのフロアを飛ばして、環季を4階のイベントスペースに誘った。
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4階に行くと、数十体の美少女フィギュアがきれいに展示されていて、その中央に、環季が目を奪われた、あの「黒いメイド服のスカート着て、大きな機関銃を構えるコスプレイヤーが、男性のオタクたちに囲まれて立っている。
ポーズを変えながら、そのコスプレイヤーがこちらの方を見ると、悠希はまた驚いた!
HARUKAだ。
元々はコスプレイヤーだったHARUKAが、自分が製作した美少女フィギュアと同じメイド服のコスプレをしている。
それが、妙に似合い過ぎているのが、なんとも言えない。
そのHARUKAも、悠希に気づいて、少し恥ずかしそうに笑う。
環季の方は、そうとは知らずに、スマホのカメラを向けて撮影している。
「きゃーー! きゃーー!」
と、環季は、歓声の声を上げた。
これで、このあとの流れは決まった。




