表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女子プラモ部  作者: 志村けんじ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/31

ただの偶然です


 この「HARUKA」こと、松下遥香さんは、これから義理の叔母となるが、歳も、たったの七歳しか違わない。


 父と叔父は、年の離れた兄弟だったので、簡単に説明できるが、これを話すと説明が長くなりそうだ。


「これ作ったの、会社の先輩の旦那さんの妹さん」

 それなので、一つの事実のまま、そう答えた。


「へぇーー。すごいなぁー。なんだか、いまにも動き出しそう」


 環季が、そう思ったように、「HARUKA」の製作したプラモフィギュアは、躍動感があり、まるで動いているように見える。


 HARUKAの元々定評がある、エアブラシによるペイントメイクだけでなく、新たにミニスカートのパーツを造形して、より躍動感を出しているのだが、それもさり気ない手の加えられ方だ。


 それは、その横にしっかりと置かれていた、同じフィギュア・プラモデルの箱にあった、パッケージ写真で確認した。


 正直、悠希は、男の子の作るプラモデルを専門にしてきたので、こういうたぐいは苦手だ。


「こういうの。わたしにも作れるかな」

 と、環季が言った。


 悠希は、それをどう答えればいいのか迷う。


 しかし、これはもしかすると、新しいプラモ女子の誕生になるかもしれない。


 ただ悠希には、この「美少女フィギュア」は、専門外となる。


たまちゃんなら、ひょっとしたら、できるかも」

 だから、念のためそう答えておく。


「なんだか、4階で、こういうフィギュアのイベントをしてるみたいだよ。そっちに行ってみよう」

 と、3階のプラモデルのフロアを飛ばして、環季を4階のイベントスペースに誘った。



 4階に行くと、数十体の美少女フィギュアがきれいに展示されていて、その中央に、環季が目を奪われた、あの「黒いメイド服のスカート着て、大きな機関銃を構えるコスプレイヤーが、男性のオタクたちに囲まれて立っている。


 ポーズを変えながら、そのコスプレイヤーがこちらの方を見ると、悠希はまた驚いた!


 HARUKAだ。


 元々はコスプレイヤーだったHARUKAが、自分が製作した美少女フィギュアと同じメイド服のコスプレをしている。


 それが、妙に似合い過ぎているのが、なんとも言えない。


 そのHARUKAも、悠希に気づいて、少し恥ずかしそうに笑う。


 環季の方は、そうとは知らずに、スマホのカメラを向けて撮影している。


「きゃーー! きゃーー!」

 と、環季は、歓声の声を上げた。


 これで、このあとの流れは決まった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ