わたしを弟子にしてください
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「ふーん。フフふふッ」
私服に着替えて、目の前に座る、可愛い遥香を前に、環季がニヤついている。
結局、あのあと、HARUKAのイベント終わりを待って、こうして喫茶店で一緒にお茶を飲んでいる。
悠希と遥香は、アイスカフェオレを頼み、環季はレモンティーを頼んだ。
環季は、それにガムシロップを2つ入れて、たっぷりと甘くする。
「いやぁー。まさか、悠希ちゃんに、こんな素晴らしい知り合いがいただなんて」
環季が、まだ初対面の遥香のことを絶賛する。
「それで、悠希ちゃんの、会社の先輩の、旦那さんの妹さんとお聞きしましたが。本当は、どういうご関係なんですか?」
そこには、環季も気づいていたようだ。
「どういう……っていうか。これから、悠希ちゃんの叔母さん……になる、んだけど」
この間髪入れない、環季の質問に、別にやましいことなどない遥香も返答に困る。
「どーして、こんなに若い叔母さんなんですか?」
矢継ぎ早に、環季が質問する。
「いや。別に、もう若くもないし、もうすぐ、三十歳……」
遥香は、隠さずに、本当の年齢を答える。
「えーーっ!? 嘘ですよぉー。まだ、二十五歳前に見えます」
「そう、言われるのは、嬉しいけど。年齢は本当のことだし……」
遥香は、環季に年齢を正直に教えたが、「公式プロフィール」では、年齢非公開にしている。
それは、若く見られたいのではなく、その方が「活動する上で、都合が良かった」からだ。
それなので遥香が、悠希の叔父である鉄二と結婚後したあとに、どうするのかは、まだ検討中である。
「ほら、環ちゃん。そういうのじゃなく、他に聞きたいことがあったんじゃないの」
見かねて、悠希が遥香に、助け舟を出す。
「そーでした、そーでした。あの。ああいうフィギュアのプラモデルって、わたしみたいな素人にも作れますか?」
環季は、急に真面目な目になって、遥香に聞く。
「作れるとは……思う。ただ、今すぐに上手く作れるかは……ちょっと……」
そう言って、言葉を濁す。
「そんなことは、言われなくても、わかってます! 将来的には作れますか」
環季は、ハッキリと言った。
「その……将来的っていうのは……どれぐらい? 一ヵ月とか、二ヵ月とか……かな」
遥香は、環季にあまり期待を持たせ内容に、そう言葉を濁した。
「そんなに簡単じゃないんですね。それなら、一年とか、二年とかですか?」
「まぁ、未経験者なら、ペイントメイクまでは、最低そのぐらいは……掛かるかな」
「わかりました! だったら、わたしに教えてください! 黙って、付いていきます!」
「えっ!? えーーーっ!?」
これには、隣でヒヤヒヤしながら聞いていた悠希も、あまりの突然のことに声を上げてしまった。




