同居人って簡単に増えないよね
やっと帰宅する。
「祥ちゃん、ありがとう!」
助手席に置いてある買い物袋を持ち、玄関のドアを開ける。
「おかえり~まってお」
バタンっ
「母ちゃん!警察!警察!女が・・」
「え?えええ?」
ポケットを探る。
「ちょっと!マティィィイ」
ドアが勢いよく開き、目の前にゆっくり迫るように見えたが・・
「ウワッ・・・・2度目か・・」
目覚めると、自分の部屋にいた。
「今日は変な日だ」
「変な日ではないぞっ」
聞こえてはいけない声がする。
横を向くと、俺の机で何かを飲んでいる女・・の子がいる。
卓上ライトに肌が照らされ、髪は銀!?水色?
似合わないランニングシャツを着ている。
「これが、この世界の「茶」という飲み物か!美味!美味!」
俺のお気に入りのマグカップから湯気が。
香りを楽しむ姿が輝いて見えた。一瞬だけ。
我に返り、
「うわっ!でた!」
「妖怪みたいに言うな!われは、この世界を想像した者」
「の知り合いじゃっ!」
他人じゃん・・
「喜べ!これから、われもここで暮らすのじゃっ!」
まじで?ほんと?
「母ちゃんが許すはずがないでしょ」
「その点は大丈夫じゃ!過去の若気の至りを思い出させて知らしめたのじゃ」
・・・・母ちゃん!何をしたっ!
「フィルア様~」
「祥ちゃん気が付いたわね」
ビニールに包まれた、クリーニングしたてのような服を洋服掛けにかける。
「わたしの学生の時の制服」
たしかに・・ビニールの上には埃がついていた。
「くすり、飲まなきゃね」
「その点は心配ないぞ!」
俺の鼻にフィルア様の指が軽く当たる。
水滴が水面に落ちるような音がした気がする。
「い、痛みない!!すげー!魔法スゲー!」
「魔法!?そんなのじゃないけど、そんなもんか」
母さんはビニールから服を取り出して、手際よくフィルア様に上着を着せて、スカートも履かせる。
「はぁ・・足が長いわね~」
どう見ても外人スタイルで美人・・中身は・・
鏡で楽しそうに身支度をしているフィルア様を見ながら
「母ちゃん・・やっぱり詐欺師じゃね?」
「え?なんで?」
「鼻が痛い・・・・」
母ちゃんから薬をもらって飲む。
「で!?なんで着替えてんの」
「今日から学校に行くのじゃ」
「われの世界にはそういう「学校」という場所がないのでの」
「学校がない世界ってあるんだ・・」
マッスー・・・7:25
マッスル目覚ましがOFFになったままだった。わすれてた!
ベッドから脱出、着替えとカバンを持って部屋を出る。
「弁当もっいきなよー」
遅刻だ・・
「朝から騒がしいやつじゃの・・」




