今日の復習
お帰り!
リビングに入ると母ちゃんはTVをみていた。
ルネアはテーブルに飛行船のイチゴのショートケーキを置く。
2個入りだから二人で分けるつもりのようだ。
スパゲッティも作り置きしてくれている。
「着替えてから食べてね」
何処から見ても、普通の家族の会話になった。
TVには例の窃盗犯を警察が確保する映像が流れている。
誰かが撮影していたんだろう。犯人が倒れている横に看板があった。
=ご迷惑をおかけします=
「ほんとそうだよね~」
ルネアが母ちゃんと話をしている。
「え~そうなんだ。いいことしたね~」
リビングで着替えだしたので、あわてて、2階の自分の部屋に向かう。
ドアを開けると。
フィルが着替えていた。
「なんで閉めるのじゃ!」
「早く着替えないと母様におこられるじゃろ!!」
一応、俺、思春期です。
「心配ないはずじゃ!見れないようになっているじゃろ?」
た、たしかに、霧がかかっているようになってボディは見れない。
服を着れば見れる?
はだかはみれない?
う~んよくわからない仕様だ。
「まっ、想像する力が高ければ見えるようになるかも」
・・みたい
「たのしみにしておれ」
「冗談じゃ」
「フィル!!~」
ルネアが叫んでいる。
脱いだ服がそのままだったので回収して
階段をバタバタっと降りていくと
両手にフォークを鷲掴みしたルネアが待っていた。
「これ!ぅまぃぞ!!!」
スパゲッティがルネアの口に踊り吸い込まれる。
フィルの口にルネアがスパゲッティーを突っ込む。
「ほんと、おいひい」
母ちゃんの料理は間違いない。
フィルのスパゲッティの量が、あきらかに少ない。
布団を床に敷いて寝転ぶ。
ルネアは俺のベッドで寝ている。
フィルが視界に入る。
机に向かって、今日あったことをスケッチブックに描いている。
「今日あったことをスケッチブックにかいた?」
初めて高校に通学したこと。
皆で運動したこと。
ルネアがカラスに弁当盗られそうになったこと。
ルネアがゲームをして怒ってやめたこと。
辰バアと先生。
スパゲッティを食べたこと。
フィルはスケッチブックを閉じてベットに飛び移る。
「今日はいろいろあったね~寝る」
--じゃあ寝るか
--おやすみ
机のスタンドライトを消す。
いてぇ。
ベットの上から足が降ってきた。ルネアだ・・
戻しても、すぐに降ってくる。
なんて、寝相が悪い奴だ!




