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魔王軍の運用保守プロジェクト ~勇者(バグ)の過負荷攻撃から世界(システム)を守る辺境の中間管理職~  作者: AItak
新世界(Ver2.0)でも、俺たちの残業は終わらない

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第19話 四天王が動いた日、王宮の上層部が震えた


 王宮地下最深部、トラブルシューティング部門。

 普段はカビ臭くて薄暗い、ブラック企業顔負けのデスマーチの温床であるその掃き溜めのような執務室は、この日の朝に限っては、まるで王都の大闘技場の最前列のようなポップで異常なまでの熱気に包まれていた。


 「いっけええええええっ!!! ぶち壊せぇぇぇ!!!」

 「そのまま右! 右の巨大なメインサーバーの物理配線を、根元から引っこ抜けェ!!」

 「よしっ、そこでドロップキックだ!! クソ生意気なアンチウイルスソフトが入った箱ごと叩き割れ!!」


 ドラン、ゴブ太、トカゲ男、ダークエルフのインフラチーム四人は、机の上に広げられた巨大なポップコーンをバリバリと貪り食いながら、壁の巨大モニターに向かって熱狂的な大喝采と汚い野次を飛ばしていた。


 彼らが寝食を忘れるほどに見つめるモニターに映し出されているのは、王宮最上層部・筆頭システムアーキテクト局の『リアルタイムの監視カメラ映像』である。

 この絶対不可侵のはずのフロアの映像は、旧・魔王軍の第三軍団長にして、現在は王宮監査室長を務める幻将ソシアの手によって、極めて高い暗号化技術を用いて地下のガルムのターミナルへと特別に違法ストリーミング配信されていたのだ。


 「……お前ら、あんまりはしゃぎすぎるなよ。一応監視カメラのハッキングの逆探知は完全にファイヤーウォールで遮断して切ってあるが、もしこの違法アクセスのログが上層部に残ったら、ただの始末書じゃ済まないからな」

 ガルムは背もたれの壊れたパイプ椅子に深く腰掛け、ブラックコーヒーをちびちびと啜りながら、呆れたように苦笑してハシャぐ部下たちを嗜めた。


 しかしそのガルムの手元にあるメインコンソールの画面の中心には、悪意に満ちた実に彼らしい見事な偽装コードが密かに走っていた。

 『Ver 2.1 大型パッチ・ディープ・メモリー・コアへの適用準備中……残り時間:計算中(プログレスバー:99.999%)』。

 このゲージは、すでにここ一時間ほど、永遠に99.999%から一ミリリットルも動いていなかった。


 これこそが、王宮最高位のシステムアーキテクトの非道な命令に対する、現場を知り尽くしたインフラ屋が放つ最初で最大の反逆――永遠に終わらないローディング画面である。

 「現在一生懸命に適用準備はしてます。重くて進まないんです」という嘘のステータスログだけを上層部に定期的におくり続け、実際には一切コアの物理封印には触れていない。時間を稼ぐだけの、古典的だが仕様の穴を突いた極めて有効な遅延戦術だ。


 「……よし。地下の準備は万全だ。あとは頼んだぜ、最凶の元役員たちよ」

 ガルムはモニターの向こう側で今まさに始まろうとしている、王宮上層部での痛快な大人の物理的な嫌がらせに向けて、ニヤリと不敵で野蛮な笑みを浮かべてコーヒーカップを掲げた。


 王宮最上階、筆頭システムアーキテクト局。

 一点の曇りもなく鏡のように磨き上げられた白亜の大理石の床と、静かで涼しい空調。そこは世界で最も知的でエレガントで、そして無駄な感情を排除した論理的な場所であるはずだった。


 オーウェン・ヴィンセントは自らの豪奢な黄金のデスクで、眉間に深い皺を刻みながらモニターのプログレスバーを苛立たしげに睨みつけていた。

 「……なぜ終わらない。ディープ・メモリー・コアの物理ゲート開封プロトコルは、あの地下の薄汚れたネズミどもの手なら、とっくに終了して私に報告が上がっているはずの時間だ」

 苛立ちを隠せないオーウェンは、真鍮の精密な歯車が組み込まれた魔導義体の指先で、デスクをカンカンカンと神経質に叩いた。地下への催促チャットを何十回と送っているが全て既読無視されている。


 「チッ……やはりあの下等なインフラ屋どもには、新世界の最新のパッチを扱うだけの知能メモリすら積まれていなかったか。一度私の手で神の管理者権限を使って、奴らの見せしめにトカゲかゴブリンのアカウントを一つ物理消去して……」


 彼が非情極まりない遠隔処刑のコマンドを優雅な手つきでキーボードに打ち込もうとした、まさにその瞬間だった。


 ドドォォォォォンッッッ!!!!!


 オーウェンの目の前の絶対に銃撃や魔法を通さないはずの最新鋭の物理結界防弾ガラスドアが、突如として攻城砲の直撃を受けたように粉々に吹き飛んだ。


 「な、なんだッ!?」

 オーウェンが驚愕で椅子から飛び退いた直後。

 濛々と舞い散る白い粉塵とガラス片の雨の中から、尋常ではない筋肉の膨らみを見せる白銀の重鎧の巨漢が数十人の屈強な王宮近衛騎士たちを引き連れて、肩で風を切りながら大股でズカズカと乱入してきた。

 「……おいおいおい! 最近のこの上層階のシステムフロアはずいぶんと運動不足が深刻だと聞いて、急遽騎士団のボランティアで駆けつけてみたぞ!!」


 「き、近衛騎士団長……ザルガン!? なぜ貴様ら物理レイヤーの筋肉馬鹿どもが絶対不可侵の特区である我々アーキテクト局に強行侵入してくる! 明らかな権限違反だぞ!!」

 驚愕するオーウェンに対し、炎将ザルガンは灼熱のオーラを全身から火柱のように噴き出しながら極めて良い全く話が通じない脳筋の笑顔で分厚い胸を張った。


 「あぁん? 権限エラーだと? バカを言うな、これは王宮全体の防衛を担う近衛騎士団による正当なる特別・健康安全監査(物理)だ!!」

 ザルガンはフロアに整然と並ぶ世界最高峰のメインサーバーの巨大なラック群にドカドカと近づき、その太い丸太のような腕でガンッ!とサーバーの金属製の角を容赦無く殴りつけた。

 「オーウェン! 見ろ!! このサーバーの並び方は風水的に非常にマズい! これでは兵士たちがこのフロアで腕立て伏せをする時の筋肉の可動域が制限されてしまうではないか!! これは騎士の健康を害する重大なるコンプライアンス(筋肉)違反だ!! おい、お前ら! この邪魔な鉄の箱どもを全て安全な中庭に放り投げろォ!!」


 「は、はいぃぃっ! ザルガン団長!!」

 近衛騎士たちが有無を言わさずアーキテクト局の精密なサーバー群に取り憑き、太い魔導ケーブルをうぉらぁぁっ!と素手で次々に引きちぎり始め、ラックごと肩に担ぎ上げ始めた。


 「や、やめろ貴様らぁっ!! それの総額がどれほどの国家予算だと……!! 少しでも揺らせば中の重要な演算データやログが……!!」

 「細かいエラーを気にするな! 最高の筋肉(物理)の前には全てのエラーは恐れをなして消え去るのだ! よし、あの右の一番デカいラックは俺が自らベンチプレスしてやる! ぬぉぉぉぉぉっ!!」

 オーウェンの引きつった悲鳴を完全に無視して、ザルガンは数トンの重さがあるメインサーバーの下に潜り込み仰向けになって軽々と限界突破のスピードで持ち上げ、上下に激しくシャッフルし始めた。サーバーから火花が散り、熱暴走のエラー警告の赤いランプがフロア中に狂ったように鳴り響く。


 「狂っている……完全に狂っている!! 警備兵!! 警備兵を呼べ!! この筋肉の化物を直ちに排除しろ!!」

 オーウェンが非常用の通信ボタンを連打しようとしたその時。


 「あら。警備兵を呼ぶのは、私の提出する正当なる教育的書類にすべて目を通してからにしてもらえるかしら? オーウェン局長」


 粉々になったドアの向こうから、今度は一切の埃を寄せ付けない美しいプラチナブロンドを靡かせ、腕に抱えきれないほどの分厚い羊皮紙の束を持った美女が、ツカツカと冷ややかな足音を立てて歩み寄ってきた。

 王立魔法学園の理事長にしてかつての氷将、レイナであった。


 「ま、魔法学園理事長のレイナ!? 次は貴女だと……!? 学務の人間が我々のシステムのバージョンアップ・パッチ適用になんの用があるというのだ!!」


 「大ありよ」

 レイナはドサァッ!! と数百キロはありそうな理不尽極まりないクレーム書類の束を、オーウェンの黄金のデスクの上に遠慮なく叩きつけた。

 「あなたたちが今朝、王都のネットワーク全体に適用しようとしているVer 2.1 大型パッチのコード。……読ませてもらったけれど、教育上の配慮がまったく足りていないわね」


 「は……教育上だと……?」

 「ええ。コードの文字色が真っ黒でしかも意味不明な英語関数ばかり。これは王都の純真な子供たちの情操教育に極めて悪影響を及ぼします。魔法学園の最高絶対権力であるPTAからの規約により、すべてのシステムパッチはキラキラ輝くピンク色の文字と可愛い妖精のイラスト付きで、かつ誰も傷つかずひらがなで書かれた絵本のようなコードで書き直すことが義務付けられているのよ!!」


 「な、何を言っているんだ貴様は!! そんなファンシーな文字コードでどうやってシステムの大規模な物理演算をコンパイルしろと言うのだ!! 狂気の沙汰だ!! 幼児の絵本で世界が回るか!!」

 「あら、PTAのクレームを舐めないことね。修正版のピンク色のコード設計書が提出されるまで、このシステムの根幹機能へのアクセスは学園側の特権で保全させてもらうわ。……『絶対零度の証拠保全』!!」


 レイナが美しい指先をパチンと弾いた瞬間。

 フロア中の空気が急激に数百度低下し凍りつき、ザルガンが持ち上げていたサーバー群はおろかオーウェンのメインコンソール、さらにはオーウェンのデスクと下半身の義体までが、絶対零度の分厚い氷塊の中にピキピキピキッ!と恐ろしい音を立てて完全に閉じ込められてしまった。


 「ぐ、ぬおおおお……!! バカな、私の管理者結界をただの氷魔法のパッチで上書きしただと……!? おのれ、ならば私の最高位コマンドで強制的に貴様らの全ての魔力供給ラインを根本から遮断して……!」


 オーウェンが凍りついたキーボードを義体で強引に叩き割ってシステムの強制終了コマンドを叩き込もうとしたまさに五秒後。


 バツンッ!!

 不気味な鈍い音と共にフロア全体の照明、空調、さらには全てのモニターとシステムの魔力供給が文字通り完全なゼロに落ち、部屋が完全な暗闇と恐ろしい静寂に包まれた。


 「な、何事だ!? 今度は電源が落ちただと!?」

 暗闇の中で狼狽するオーウェンの背後から、氷のように冷たくひどく事務的でケチ臭い不気味なアンデッドの男の声が響いた。


 「……システムエラーではない。財務特権による意図的な予算凍結だ。オーウェン局長」


 闇の中から青白い顔を覗かせたのは、分厚い家計簿と巨大な電卓を持った、財務大臣たる闇将ドレインであった。


 「ふざけるなド、ドレイン大蔵卿!! なぜ我々のシステム部門の予算ラインを急に完全に遮断した!! 我々は明日までにVer 2.1をリリースしなければならない最重要インフラだぞ!!」


 「黙れ!! この魔力食いの最低の浪費家どもめ!!」

 ドレインは目から血の涙を流しながら猛烈な勢いでバチバチと電卓を狂ったように叩きまくった。

 「俺の査察の目を誤魔化せると思うなよ! 貴様の部署のこの先月の経費申請! 『次世代システムアーキテクチャ・ディスカッションのための高級ランチ代:十万G』だと!? ふざけるな、会議の弁当はギルドの硬いパンでやれ! さらに『アジャイルなオフィス環境改善に伴う南国風の巨大観葉植物代:五十万G』!? ここは配線だらけのシステム局だろうが、なぜジャングルを作る必要がある!! しかも領収書の宛名が空欄だ!!」


 「そ、それはイノベーションのための必要経費であって……」


 「完全なる否認だ!! 1ゴールドの重みも知らぬウジ虫の部署に国からの魔力供給を一滴たりとも流すわけにはいかん!! よって監査で不正経費が完全クリアになるまでの三年間、筆頭アーキテクト局の全予算および全アカウント・魔力供給を今この瞬間をもって完全凍結する!! 経費未精算の罰の中で一生書類仕事をしていろ!!」


 「さ、三年だと……!? 待て、パッチの適用が……神への期日通りのコミットメントが……!」


 筋肉によって物理破壊され、PTAの権威で氷漬けにされ、財務権限で電源を止められたオーウェン。

 彼がかつて誇っていた神のシステム管理者権限など、社会の最高役員たちが連携して繰り出す大人気ないリアルな社会的圧力の理不尽すぎる連携コンボの前ではただの紙切れ同然だった。


 だがまだ地獄の底は終わらない。


 完全に物理的にも論理的にも追い詰められ、氷漬けのデスクの上で薄暗い中ガタガタと震えるオーウェンの耳元に。

 背後の暗闇から甘く妖艶で、そして猛毒の致死量に満ちた美女の吐息がねっとりと吹きかかった。


 「……お疲れ様、オーウェン。久しぶりね。……あら、随分と痩せたんじゃないかしら?」


 「……ソ、ソシア……! 監査室長の貴様まで……!! おのれ、よくもこの局をめちゃくちゃにしてくれたな!!」

 オーウェンが首だけを捻って睨みつけると、そこには長い紫の髪を闇に溶け込ませた幻将ソシアが悪魔のように魅惑的で血に飢えた笑みを浮かべて立っていた。

 彼女の指先には赤く点滅する一つの小さな魔導データクリスタルが弄ばれている。


 「めちゃくちゃにしただなんて人聞きの悪い。私たちはただ、王宮からそれぞれに与えられた役員としての正当な権限を行使しただけよ? ……あなたと同じようにね」

 ソシアはオーウェンの氷漬けの頬を冷たい指先でそっと撫でた。


 「……ねえ、オーウェン。あなたのその強大な権限は王宮からのクリーンで高潔なアーキテクトという絶対の信頼があってこそのものでしょう? もしそのメッキが剥がれたらどうなるかしら」


 「……何を、言っている」


 「このデータクリスタルの中にはね、あなたが先ほどの真夜中に地下のトラブルシューティング部門のアカウントを不当に人質にとって脅迫した強要罪の音声映像ログ。そして――あの忌まわしき第三インシデントの際、あなたが意図的にシステムに負荷をかけて同僚たちを殺し若いガルムにその全ての罪を擦り付けたオリジナルの書き換え前ログがフルパッケージで入っているのよ」

 「――――ッ!!」

 オーウェンの瞳孔が初めて明確な極限の恐怖に収縮した。


 「私が王宮全体のシステム全体からあなたが消去したゴミデータを拾い集めてパズルみたいに綺麗に復元してあげたの。……どうする? これを熱血漢の勇者アレンや絶対的な正義を標榜する国王陛下のコンソールに一斉送信しちゃおうかしら? そうなればあなたはこのキラキラした役員室から追放されて即刻アカウント物理デリート行きね。……あぁ、想像しただけで暇つぶし以上の最高のエンターテインメントだわ」


 「め、めめめ滅茶苦茶だ!! 貴様ら狂っている!! 王宮の最高役員ともあろう者たちが、よってたかってこんな子供じみた嫌がらせとパワハラを……!! これは権力の暴力だ!!」

 オーウェンはあまりの理不尽の連続に、ついに頭を抱えて発狂したように叫んだ。


 その言葉に。

 暗闇の中で、ザルガンが、レイナが、ドレインが、そしてソシアが冷徹な魔王軍最高幹部の狂気の笑みを同時に浮かべた。


 「――それを、一番下で体を張って泥をすすっている、私たちの可愛い一番の誇りにやったのは、どこのどいつかしらね?」


 ソシアの絶対零度の言葉がオーウェンの心臓を完全に串刺しにした。

 「選択権をあげるわ、オーウェン局長。今すぐあの地下のコアの開封命令を取り消して、ガルムのチームへの干渉を永遠に放棄するか。……あるいは今ここで私たち四人の権限の総攻撃を受けて社会的な存在ごと文字通り消去されるか。……一ミリ秒以内に選びなさい」


 もはや反論の余地も論理の入り込む隙間もなかった。

 世界最高の天才アーキテクトは、かつての同僚たちの理屈の通じない圧倒的な権力の暴力の前に完全に膝を屈して屈服するしかなかったのだ。


 「……やめる……コアのコマンド物理開封命令を白紙撤回する……。私が、私が悪かった……だから王へのログ提出だけは勘弁してくれ……」

 オーウェンは氷漬けのデスクの上でガクリと項垂れ、完全に涙目で白旗を上げた。


 「「「うおおおおおおっっ!! やったああああああっっ!!」」」


 その一部始終を地下のモニターで実況観戦していたチームの四人は、ポップコーンを宙にぶち撒けながら互いに抱き合って大歓声を上げていた。

 「見たかッスか、PLさん!! あのドSなお局さんたち、マジで最強のイカレ役員ッス!!」「最高だ! あいつらの筋肉とインネンは地下からの反撃で最高に頼もしいぜ!」


 モニター越しに見せたかつての上司たちの、あまりにも大人げなくそしてあまりにも強大で頼もしい最高峰の嫌がらせ。


 「……ははっ。あいつらの最悪の理不尽もたまにはこうやって現場の役に立つもんだな」

 ガルムは誰にも見えないようにそっと目元を拭うと、自らのターミナルで延々と回っていた偽装プログレスバーのタスクをキャンセルし、笑顔でエンターキーを静かに叩いた。

 そしてまだ興奮冷めやらない泥だらけの最高の仲間たちを振り返り、技術長としてかつてないほど最高に爽やかな笑顔で告げた。


 「お前ら、よく生き残った! 王都の命運を賭けた今日の嫌な仕事はこれにて全部キャンセルだ!! 余ったポップコーンをかき集めて最高のエールを決めるぞ!!」


 王宮地下の泥臭い執務室の中。

 致命的な絶望のシステムエラーは元上司たちのおかげで完全に回避され、そこにはいつまでも鳴り止まない彼らの高らかな勝利の笑い声と乾杯の音だけが平和に響き渡っていた。


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