表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私とAIの異世界転生!  作者: 星廻 月華
【夏休編:夏の大祭章】
95/280

コード94「熱い意思よ。その手に乗せて。」

第94話

前回、ケーシィとフェニの戦いが始まった後から

フェニが剣でケーシィを攻撃、

ケーシィはそれを魔力膜で防御、


フェニは右手で剣を振りながら、

合間に左手から火球を連弾してくる。


攻撃の手を止めなかった。


(このままでは…!くっ!こうなったら!)



「ライジェル流!鈍回脚レッグス・ターンハンマー~~!!!」


ケーシィは空中へ回転し、

火球ごと、足で絡めとった。その勢いのまま、

フェニへ向け、回転エネルギーを持つ回し蹴りを放とうとしていた。



フェニは剣でガードをする。

「ケーシィさん、コースがバレバレだ。もっと頭以外も狙わないと。」


右手の剣でガードをされ、左手で火球をチャージする。

「これは、避けれないだろう。」


咄嗟にケーシィは全身を硬直させ、ガードをするが、

かなり後ろへ飛ばされてしまった。


(ここは…ステージの端…!こんなところまで…。)

すぐさま起き上がり、フェニの姿を探すが、どこにも見当たらない。



「はっ!上ですわ!」

剣で追撃を受ける。躱し、一度体勢を立て直す為に回避を徹底した。


(剣での攻撃は…リーチが長いですし…避け切れなければ魔力膜がどんどんと剥がされていきますわ…!)


フェニは顔面すれすれに剣を横に攻撃する。

ケーシィは紙一重で躱そうとするが、


「ふふっ、それは甘い。後退するような避け方じゃ…。」


火炎付与魔術<スペル・火炎剣(ブレイズソード)


フェニの持つ剣の剣身が炎にて若干伸びた。


「くっ…!熱っ…!」

ケーシィの頬が少し切られ、少量の血が流れる。


(あの、剣身どこまで伸びるのか分かりませんわ…!ギリギリじゃ躱せない…!しかし、フェニさんの攻撃スピードを計算して避けるなんてできない…!このままでは…!)


「これで…終わり!」


フェニは剣の刃部分に炎を纏わせ、斬れないようにし、

思いきり、ケーシィの横顔へ、斬るというより、殴ろうとした。




マナとケーシィの訓練にて

「ケーシィ様の持つ魔術は、旋脚(ターンレッグ)鈍脚(レッグス・ハンマー)魔力速脚(マギムーヴ)、それから掌底系でしたね。」


マナは考える。ケーシィの持つ魔術はどれも、超近接系の魔術。

またそれを補助するような魔術だと気が付いた。


カナリーは後ろで蝶々を追いかけている。

「わ~!綺麗~!待って~あはは!」


「ふふっ、カナリーさんは無邪気で元気いっぱいですわね。」


マナは一旦思考を停止させ、カナリーの方を見つめた。

(マスターは無邪気に蝶々を追いかけております。)


ケーシィは汗をぬぐった。

「今日も暑いですわね…。汗がたくさん出てしまいますわね…。」



暑い。汗がたくさん…。

マナは閃いた。


「ケーシィ様、良い事を思い付きました。」

ケーシィはマナの言葉に耳を傾ける。




フェニの剣がケーシィの横顔へ当たろうとしている。

「これで…!」


だが、剣が止まった。

「え!?なにそれ!?!?」




新設、ライジェル流補助魔術<スペル・魔網目帯(マギテオス・カーフ)



魔力で編まれた、タオルのような大きめの魔力のマフラーのようなもの。

戦闘が開始された時からずっと、

秘かに集中し、編んでいた。

魔力で編みこんでいる為、魔力を高めると剣なども防ぐことが可能である。


実はずっと服の下にずっと忍ばせていた。



ケーシィ様、あなたなら、それを使いこなせます。

マナが魔術式と理論を考案し、それを魔術に変える。



ケーシィは魔網目帯(マギテオス・カーフ)をフェニの剣の持つ手首へ巻き付け、

手繰り寄せる。だが、フェニは踏ん張り、綱引きの状態になった。


「そうするのは、分かりますわ。わたくしでもそうしますもの。なので…!」

ケーシィは力を弱め、逆にフェニが引っ張る形となってしまう。

フェニの懐へ潜り込んだ。

この位置では、フェニは剣をふるうことが出来ない。


「このまま!」

背負い投げをし、フェニの体が宙を舞う。


だが


「火炎複合線魔術<スペル・炎光線(フレイムレイザー)>」

3本の火のレーザーが1本へと収束する。


フェニが逆さまの状態で、簡易高火力魔術を放つ。

ケーシィは咄嗟に魔網目帯(マギテオス・カーフ)で防御をするが、

あまりの火力で、貫通してしまう。

両腕で防御をするが、腕に纏った魔力が全て剥がれてしまった。

ケーシィは腕を火傷し、場外寸前のところまで吹き飛ばされる。


フェニは着地に失敗し、背中を強打してしまう。


「くっ……!」

ケーシィは火傷と吹っ飛びによる苦痛の表情を見せる。



審判のエルフ種が試合を止めるか悩んだ。


「まだですわ!!!!」

「まだだ!!!!!」


2人はこんなところで試合を止められてたまるかと

熱い闘志を燃やし、お互いに笑みを向ける。



第2ブロック準決勝を誰もが目を離せないで居た。


客席にいる女の子が手を合わせて願う。

「…頑張って。」


「頑張れ~~~~~!!!!フレー!フレー!」


応援団が熱い声援を送る。

会場がそれに合わせて声援を重ねる。




(魔力的にも体力的にも…これが最後の攻撃になるな…)

(もう…体力が…ですが、ここで諦められませんわ…!)


お互いに満身創痍だが、最後に決めてやるという熱い意思を感じる。



「散れ…我が華麗なる焔達よ。舞え火炎よ。巻き上がれ熱風よ。我が道を、火先を示せ!!!」

フェニは詠唱を始める。



ケーシィは、深呼吸をし、クラウチングスタートの姿勢を取る。


「火炎詠唱複合魔術<スペル・火焔灼光剣(ブレイジングセイバー)>!!!」

極太火炎レーザーが剣からケーシィに向け放たれる。


「ライジェル流!魔力速脚(マギムーヴ)!」

上に飛んだ。


「また上か!!そうはさせない!!!」

フェニは火焔灼光剣(ブレイジングセイバー)を上に持ち上げる。


「引っかかりましたわね…!」


フェニの視点から見て、急に上に上がったもの、

更に、先ほどケーシィが飛び上がった戦略から

飛び上がったのは、ケーシィだと思い込んでいた。


上にあるのは、編み直した短めの魔網目帯(マギテオス・カーフ)だった。

ケーシィはブラフをかました。

口で、口頭で魔力速脚(マギムーヴ)を言うことにより、

発動したものだと思い込ませた。


ケーシィは姿勢を低くし、全速力で疾走する。


「ライジェル流格闘魔術<スペル・魔力速脚(マギムーヴ)>!」


ケーシィの額から汗が、後ろへ流れる。

風景が、後ろへ流れていく。

風が気持ちいい。

「ここで決めますわ!」



「させるか!!!」

フェニが火焔灼光剣(ブレイジングセイバー)を最後の力で振り下ろそうとする。


「もう遅いですわ!!!ここ!!!」




ライジェル流格闘魔術・改<スペル・双掌魔底(ブレイブ・パアム)




今度は…ちゃんと…打てましたわ。マナさん。カナリーさん。

ありがとう。


掌底を、二つ合わせ、指は真っすぐに、

手がまるで蝶のような形となり、

フェニのお腹に、みぞおちにモロに入った。

骨が軋む。


フェニは場外まで吹き飛ばされ、気絶した。



「…はっ!私まで魅入ってしまっていました!第2ブロック、準決勝は~!」


「ケイト・ライジェルさんの勝利~!!!!」



「はぁ…はぁ…。ん~~~~~…はぁ…。疲れました…でも、勝ちましたわ!!」

ケーシィvsフェニの戦い、終結しました。


最後はケーシィが勝つことが出来ました。



魔網目帯(マギテオス・カーフ)

魔力で編んだタオルのようなスカーフ。

応用がかなり利くものとなっている。


炎光線(フレイムレイザー)

後述する火焔灼光剣(ブレイジングセイバー)の下位互換。

炎のレーザーの魔術。こちらは貫通力に優れているが、

剣のように動かすことは出来ない。


火焔灼光剣(ブレイジングセイバー)

炎属性の灼熱の剣。

一見ビームのように見えるが炎の剣。

詠唱をすることで威力を底上げしている。

本来は、切れ味に優れているが、殺傷禁止なため、

非殺傷魔術に切り替え、放った。


熱い戦いでしたね。


第94話、読んでいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ