↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『幾星霜のソムニア -私とAIの異世界転生!-』  作者: 星廻 月華
【勇者編:ハイブヘイヴン章】
PR
278/307

コード277「黒き戦槌と光の盾」

第277話

前回、ミアリーゼが駆け出して

リュカ視点


角龍へのささやかなプレゼントが終わり、

傍観していると、悪魔が大量に街を埋め尽くしていた。


(ふーん…、そう言う感じで行くんだ。それなら…確かに、カナリー様を一時的に止められるかも?)


一方、カナリーはというと、翼持ちの悪魔の背中に乗っていたはずだったが、

その悪魔は突然、急加速しカナリーはそれにびっくりして手を放してしまい、

都市に落っこちていた。


「いたた…急に…。」


翼持ちは、レオナールによって回収されてしまっており、

もう必要ないだろうと考えていた。


「近接と魔術型二つとも消えたみたいだし、もう倉庫雲には興味ないからな。そもそも、俺が必要ってわけじゃなかったし。それより…悪魔共ぉ!今夜は暴れようぜ!」


召喚された悪魔達は、謎に弱体化してしまった。

「あ?あぁ…なるほど。結界かぁ…。」


人に憑依した今の状態なら…。

レオナールは、黒いハンマーを持ち、結界の脆弱な部分を探し始めていた。


「だが…そうだなぁ…。別の案も用意しておくか。今、ここには…たくさんの人が居るからな。」


地面に落ち、尻もちをついたカナリー。

悪魔に乗っていれば、主犯に会えるだろうと考えていたのだが、

その悪魔もどこかへと行ってしまい、迷子になってしまう。


「えぇと…。」


すると、目の前に小悪魔達が出現し、それらが人の中に入り込んでいくのが見えた。

ふと、至近距離に召喚された小悪魔が、カナリーの中に体を細くして、

入り込もうとしたその瞬間、小悪魔は何かに阻まれて、

侵入する事が出来なく、侵入できないなんて聞いた事が無かった。


小悪魔は結局、カナリーに入る事をあきらめ、別の体の方へと向かって行った。

カナリーはそれを追いかけようと、駆け出すと、

街がとんでもない事になっている事に気が付いてしまった。


「街が…!大変!何とかしないと!」


小悪魔達は、人々の体の中に入っていき、

住民たちは皆、暴れ出していた。


カナリーはそんな街の住民達にタッチしていく。

すると、カナリーにタッチされた人々は小悪魔が抜け、元に戻っていく。


「お、おい!この女やべぇぞ!」


小悪魔達は訳も分からずに、鬼ごっこが始まってしまった。


「やれるだけやってみないと。みんな…!」

カナリーの秘かな奮闘が始まる。


一方、レオナール視点。

街の結界の脆弱な部分がどこなのかを探り、

空を飛んでいた。


へイヴベルの住民達は、髪の長い山羊風の仮面を被った、

黒いハンマーを持つ不審者が空を飛んでいるのを目撃しているのだが、

今はそれどころではない。小悪魔に体を乗っ取られまいと、

各々のやり方で住民達は必死に抵抗していた。


「お~、小悪魔達、良い感じに街をかき乱してくれているな。」


空を飛びながら、結界の脆弱な部分をついに発見する。

「ここか…。」


ちょうど中心地の天井部分。

そこが、結界の一番脆弱な部分であり、

そこに対し、強力な一撃をする事で、

ハイブヘイヴンの結界に穴を開けられる。


レオナールは渾身の魔力を込め、

ハンマーで教会のとんがった部分を空に撃ち込む。


「あ?やっぱ…通じねぇのか。」


街全体を守る結界。流石に一個人の力だけでは、壊せるはずも無かった。

(どうすっかな…。角龍が起きてからにするか?うーん…。)


そこへ、光るボード、もとい光の盾に座った修道女が

レオナールの前に現れた。


「そこのあなた!いえ…。お姉様の体を乗っ取った悪魔さん!体を返してくださいまし!」

ミアリーゼが屋根の上に着地しながら、レオナールに向かう。


「あん?なんで、俺の事が分かったんだ?後ろ姿だけだし、仮面つけてるはずだっただろ。」


「そんなの…、自分の姉の後ろ姿くらい、すぐに分かります!早く、お姉様を返してください!」

(少し、空を飛び過ぎました…ここに来るまでにずっと維持は出来ませんでしたね…。でも、悪魔を見つけられたのは幸運。なんとしてでも…お姉様を取り返さなくては。)



レオナールは結界の破壊を目論んでいたが、予期せぬ予定変更となる。

(そうか…こいつ、この体の妹なのか…なるほどな。この女の精神を完全に壊す為に…妹は殺しておくか…。ははっ、それが良い。)


「返してくださいだ~?返すわけねぇだろ!こんなに良い体なんだからな。ちったぁ、遊んでやるよ。妹よぉ!」


ハンマーがミアリーゼに振り下ろされる。


「くっ…!」


光の盾で黒いハンマーを受け止め、

ミアリーゼとレオナールの戦いが始まった。


光の盾で黒きハンマーを受け止めたが、

天術と魔術は反発しあう性質により、双方弾かれる。


「ははっ!たーのしぃなぁ~!おい!もっと楽しませろよ!!」

レオナールの方は足の軸を回転させれば、対処できるのに対し、

ミアリーゼはただ弾かれるだけで建物を何重も突き抜け、

吹き飛ばされてしまった。


「きゃぁぁ~!人が降って来たわ!一体なんなのよ!!」


ここでミアリーゼは街が大変な事になっている事に気が付く。

「それ、俺がやったんだぜ。この国を落としてやるよ。今なら…可能なはずだ。」


ミアリーゼは自身に、癒光を当て回復をしながら、レオナールを分析していた。


(魔術によって作られたあの武器…、恐らく、姉様の天術がベース。魔術と天術でお互いに弾き合って…私の方が不利なんですね…。でも、防御力には自信があります。策を考えながら…対処しなくては。)


地面をえぐりながら、ハンマーを振り上げるレオナールに対し、

光の盾を上手く使って、直撃を避けるミアリーゼ。


ハンマーの風圧により、建物の天井に穴が開き、夜空が顔を見せる。

「はっ!武器だけに気ぃ取られんな!」


ハンマーの取っ手部分を上手く使い、蹴りを繰り出され、

ミアリーゼは光の盾だけじゃ、防ぎ切れず天光の鎧を纏ったが、

壁にめり込むほど吹き飛ばされてしまう。


(これ…実質、疑似お姉様と戦っているって事ですよね…。骨が折れます…。でも!ここで引くわけにはいきません!)


「ははっ…!それなら!これでも受け止めてみろよ!爆槌之魔術<スペル・黒棍爆撃(ギルティ・ボム)>!」


レオナールが叩いた地面が明るく光ったと思うと、

叩いたその位置でミアリーゼを巻き込む大きな爆発が起こった。


「あ~…、勢い余って、殺しちまったか?術式を変えれば、効果付与させられるんだよ。って、もう聞いてねぇか?」

レオナールvsミアリーゼの戦いが始まりました。

ミアリーゼは姉(悪魔)を超える事が出来るのでしょうか。


カナリー視点では、小悪魔達が怯え、逃げ惑っています。

それぞれがそれぞれの役割を果たしていますが、

ハイブヘイヴンはどうなるんでしょうね。


第277話、読んでいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。