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#34 メイドが好きなんじゃなくてメイド服が好きなんだろ!?
麗美と蘭子は吸血鬼の姉妹である。
生活の保障と引き換えに国家への協力を要求された2人は、社会に紛れて人を喰らう無法の吸血鬼たちと長年戦ってきた。
その結果、吸血鬼による犯罪は激減し、姉妹の仕事はもっぱら自宅警備と宅配受取になった。
この物語は、そんな哀れな吸血鬼姉妹の一度はメイド喫茶に行ってみたい姉、麗美と、
一度は執事喫茶に行きたい妹、蘭子と、
客に変なサービスをする店より店員がメイド服着てるだけの店の方が良いんだよと主張する対吸血鬼班の刑事であるジローの壮絶な戦いを記した短篇集である。
「ちょわーっす」
そう言ってジローは吸血鬼姉妹の部屋に堂々と入っていく。またこのパターンか。
麗美が、白と紺のメイド服を来て立っていた。
「おかえりなさいませ、ご主人様♪」
お辞儀をする麗美。ジローは固まる。
「ごはんにしますか? お風呂にしますか? それとも、ワ・タ・シ?」
「…………豊胸で」
麗美が胸の壁を乗り越えられる日は、来るのか。




