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裸転生~あなた、それは犯罪です!~  作者: ハル
第一章 ~怒濤の始まり~
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4話 調査

 5話でリアナが魔術と魔法を得意とすると書いてありますが、魔術はよしとして、魔法はほんの少ししか習得していないものの扱いは上手い、という意味です。

 カナルもまだよく分かってない段階だったため、塔の上から降りてきたあれも魔法だと思っています。でもあれは魔術です。

 あ、催眠術と目眩しは魔法ですね。あの頭へ直接……ってやつは魔術です。私自身もここらへんまだムズイって思ってる。

「カナルさんは、何か『能力』を持っているんですか?」


「『能力』って言われてもなぁ」


「あ、これもご存知なかったんですか」


「すいませんねぇ。なにせ、あんまり外に出なかったもんで」


「えっと……まず能力ですが、これは生まれつき持つ力のことです。努力したから授かるなんてことはなく、ほんとに生まれた段階で持つものと持たざるものが分かれます。大体、一万人に一人らしいですよ」


「ふーん……なら俺は持ってないだろうな。なにせ、そんな超能力なんていくら願っても何も起きなかったし」


「でもまぁ、それが普通ですから。気負う必要もないですよ」


「なら、そういうリアナは能力持ちなのか? さっき『魔法』みたいなの使ってたけど、あれが能力ってヤツ?」


「いえ、わたしも能力は持っていませんし、『魔法』系統もほんの少ししか使えません。あれは『魔術』系統ですね」


「『魔術』? 質問ばっかで悪いが、それはまた何か違うもんなのか? 俺からしたら、全部一緒みたいにしか聞こえないんだけど」


「うー、説明と言われるとしにくいんですが……。あっさり言うと、能力は生まれつき、魔法は努力、魔術は術式、って感じです。魔法と魔術は、こちらから一方的か相手と繋ぐかの違いです」


「魔法は努力……? って事は、俺も使えるようになるかもしれないのか」


「ええ、そうです。ただ、能力とは違ってこれは才能の差がでますから。あまり期待しすぎても後で困りますよ」


「それだよなぁ。俺って想像妄想は得意だけど、いざやろうとしてもあんまできないっていうか」


「大丈夫ですよ。どんなに才能のない人でも、頑張れば必ずできますから。それに、まだカナルさんが才能ないなんて決まってないじゃないですか」


「そう思っておく事にするよ。俺はまだまだ17歳、成長の余地はまだまだあるからな」


「そのいきですよ。今度、時間があったらお教えしますね」


「ん、そんじゃ頼んでおこうかな」

———————————————————

「そこ、右に曲がるぞ」


「あ、待ってください。その道は一本道になってるので、まだ真っ直ぐ行ってそこから曲がりましょう」


「わかった」


 ここは路地裏の中の路地裏。二人は道の奥の奥という細い道を通りながら、何かわからないものから逃げていた。


「この先にに一人います。少し回り道して回避しましょう」


「あーもう、めんどくさいなぁ」


 なぜこんなことしているのか、それは俺だってリアナだってわかっていない。いつのまにか俺たちの敵が現れ、それから逃れるように逃げているだけだ。


「大丈夫かリアナ。ずっと塔の中にいたんなら、体力相当やばくなってるだろ」


「心配御無用です。わたしは体力じゃなくて術式を大地と繋げていますから、どんなに走ってもへばる事はないですよ」


「なにそれすげーな」


 頭の中にある地図を探りながら、黒の点が表す俺たちの敵から、なるべく近づかないように逃げている。


「それよりもカナルくん。なんだか時間が経つにつれて、どんどん黒点が増えていきます。この理由何なんでしょうか」


「さあな。俺も知りたいぜ」


 黒点の表す敵は、リアナが言ったようにずっと増え続けている。また、その黒点はとある複数の場所でどんどん増えているのだ。

 まだ理由もわからない段階なので、取り敢えず逃げている。ただ、それはこの黒点の増え具合からして、いつかは見つかってしまうかもしれない。


「俺に考えがある。ついてきてくれ」


 俺がそう言って、リアナと共にとある場所へ近づいていく。なにも行動しないより、多少こちらから動いた方がいいと判断した。


「あ、あの、カナルくん? そちらはちょっと危ないかと……」


「大丈夫だ。まず最初に、こうなってる理由から調べていかないと」


 そうして数分後、とある場所の近くへと二人はついた。


「やばいですよ、ここ。もしかしたら見つかりますって」


「……ちょっと待っててくれ。俺が見てくる」


「あ、カナルくん⁈」


 俺は路地裏から飛び出し、ここらへんで黒点の発生している危険地域へと足を踏み入れる。


 多少のリスクは覚悟の上だ。こうなっている理由すら知らずに逃げ続けるのも酷というもの。増え続ける理由さえ防げれば、こちらも好都合だと考えたのだ。


 しかし、


「「「————」」」


 周辺の視線が一気にこちらを向く。同時に、先ほどまでの騒がしさが一気に熱を失ったかのように静まり返った。


「えーっと……」


 視線の先、俺自身何をしていいのかわからない。ここにいるものは全て、俺たちのことを悪く思っている人たちなのだ。下手をすれば、昨日のような警官に連れ去られる可能性だってある。


 ふと、その視線が俺の顔を向いていない事に気がついた。


 誰もが皆こちらを向いているのには変わらない。しかし、それは俺を見ているというよりも……、


「…………」


 視線を落とす。そして、自分の体を見る。


 ……変態露出女装趣味の男が、へそ出しミニスカピチピチ姿で立っていた。


「……もしもし、警察ですか」


「誤解だぁぁぁあああああ!」


 視線から逃げるように路地裏へとカムバックし、チラ見していたリアナを抱えて猛ダッシュしていた。


「カナルくん、大丈夫ですか⁈」


 心配してくれる声をよそに、きていた道をずっと引き返す。


 ——結局、黒点の謎は解けないままだった。

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