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重瞳  作者: 床擦れ


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6/11

第六

【走狗】


いぬっておろう?」

はなく」

「うむ」

みみい」

「ああ」

「よくはしる」

「そのとおりだ」

「よく忠義ちゅうぎである」

「それによくむ」

えもする」

「そうそうまさしく、な?」



【倍々】


「ポーケットーのぉなぁかぁにぃは」

「ビスケットーがぁひ、と、つ、」

 そうって男児だんじ片方かたほうが、ポケットにれた。

「……どう?」

「ふたつ」

「そっか」

 今日きょうにくえそうだ。



【大地】


 てんちちはは

 わかる。百姓ひゃくしょうだと、なおさらわかる。

 おっとおてるだけでも、おっかあはずっと節介せっかいしてくれる。

 いわば、おっかあからだえたモンをおれらはって……

──おっ?



【鬱林】


 心地ここちよいかぜこすれるおと

 かくれるところやすむところ

 生物せいぶつこえこえるし、みずおとだってある。

 ときたま、美味おいしいものだってつかる。

 なかなか天国てんごくじゃないか。

 オフィスなる場所ばしょは。

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