↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
272/306

クリスタル・ロード 0272  久しぶりの冒険者稼業

 血の匂いがする。


けが人か、それとももっと悪い事態か・・・・・


「これから案内するが、準備はよろしいか? 獣魔が出ているそうだから気をつけてくだされ」


案内人から言われて皆が頷き、荷物を持って歩き出した。

ここは森の中で街が見えないが、徐々に近づいていくはずだ。


「ドラゴンはこっちにいないはずだよね」


ジョーイがレフに歩み寄って囁くとレフが周りを見てから答えた。


「ドラゴンは街の近くで畑を焼いているはずだから、森へは来ないだろ。 森林火災を狙うなら兵士で十分だしな」


そうだ、街の近くなら反撃がありうるのでドラゴンを使う。 一気に焼き払うために。


「俺達は獣魔を狙いつつ、消火の協力程度だ。 びびるなよ」   

「わかってるよ、そっちこそ緩まないでよね」


そこから暫く進むと先から斧の音が聞こえてきた。 

消火のために木を切るのだろうか、何箇所もで音がしてその先は漂う煙が見える。

更に進むと斧を振る男達が見えてきた。


 「彼らは鍛冶師の一族だ、この近くに集落があってなそこから来ている」


街の外に? 鍛冶のために燃料がいるから森のほうがいいのだろうか?


「おい、手伝いを連れてきたぞ。 冒険者たちだから魔物討伐は慣れてる」


案内人が鍛冶師に声をかけると斧を下ろして振り向いた。


「おお、こりゃ助かる。 さっきから魔物達が邪魔しおってかなわんかったのでな」


 そう言った男のそばには子熊ほどの魔物が血を流し倒れていた。  

血の匂いはこいつだったか、よく見るとその先にもいくつか死骸が見える。


「では私達は広範囲の防御と支援の魔法を使いましょうか」

「うん、私が支援のほうね」


今まで黙ってついてきていたリーシャ親子が杖を取り出して、準備をしている。

ならば自分は魔物狙いで。  手が空けば木を切るのもできるかな?

グロフ達のチームは少し離れて準備を始めた。


「すまんなあんたら、魔物の方をよろしく頼む。 木の方は俺達がやるから」

「任せろ、魔物相手は得意だ。 作業を進めてくれ」


 鍛冶師に声をかけられ、レフがレフが剣を抜いて構え先程までと打って変わって答えた。

剣士としてなら目の色が変わるようだ。   

その時遠くでドラゴンの雄叫(おたけ)びが聞こえ、ドキリとした。


「あの声がすると魔物が来るぞ、気をつけろ!」


なるほど、ドラゴンの声で魔物が興奮、あるいは混乱して動き出すか。

だから街の近くにまで出るというわけだ。


「西から二頭、北から一頭接近!」


いつの間にか木に登ったジョーイから索敵の警告が出る。

言うが早いかもう矢を放っていた。  一頭がすぐに倒れる。


レフがもう一頭を狙い踏み出したので、こちらは北の一頭へ向かった。

ふたりがほぼ同時に剣を振るい魔物がもんどり打っって転がり倒れ、音が響いた。

手応えのある少し大きめだ。   


 「良い腕だ、その調子で頼むぞ!」

「おう、どんどん来い・だ」


レフがますます張り切り、剣を構える。 その向こうではジョーイより高くまで木に登ったジャンヌが矢を放ち、グロフ達が魔物を仕留めている。


 フレアは相当厳しく言われているのか、かなり力を抑えて魔法を使っているらしい。

かなり大人しめに見える。


「倒れるぞ、気をつけろ!」


声がかかると木の軋むメキメキとの音と共に大木が倒れた。

こうして延焼を食い止めるスペースを作るのだろう。

地味で大変な作業だが仕方がない、自分達も頑張ることにする。   


 それから数時間、移動しながら木を斬り魔物を倒し、手が空けば肉や素材を回収していった。


「ふう」

「とりあえず、休憩・だな、 皆、手を休めてくれ~」


その時には煙の匂いが強くなっているが、延焼を食い止める程度の作業が済んでいた。

ドラゴンの声は遠くなっている。




少し短くてすみません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。