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クリスタル・ロード 0248  潜入早々の不思議

 今までで一番の遠出、旅行のようで楽しみでもあり昨日は少し寝つきが悪かったほどで、魔方陣から出た瞬間感動の光景と思ったんだけど・・  


川の中でした!!


 皆、馬車に乗っているためバラバラに流されはしないが水が入ってきて体が浮き始める。


 「うわっと、みんな掴まれ。 流されるなよ」


グロフが落ち着いて反応する。 レフならこうはいくまい。

屋根付きの個室なので窓から出ない限りは大丈夫と思うが水面が徐々に上がって胸を超えた。   


「落ち着いて、馬車は自然に浮くからめったに溺れたりしない。 それより頭を打たないように気を付けて、リーシャもね」

「うん」


元冒険者のベテランだけありさすがに余裕の態度で窓の外を確認している。

川幅は10mほどか、深さはそれほどでないと思うが流れが速く水しぶきが舞い、馬が頭からかぶるが溺れるほどではない。

岩に当たらなければ問題なさそうだ。


 「流れの勢いが収まれば馬が泳げるから、それまでの辛抱だ」

「了解、お父さん」

「まだお父さんと言うな、街に入ってからだ!」  


グロフが渋い顔で言うとリーシャがクスクスと笑い出した。

水位はじわじわと上がっているが体が浮き始め、顔を出していられるので後はリーシャの腕を支えながら掴まる。


 徐々に流れが弱くなってくると馬車が岸に近づいてきた。

グロフが大きな体ながら窓からするりと出て、泳ぎながら馬車を引っ張るとやがて車輪が地面に着き、岸を上がり始めた。

さすがにいい馬で力強く引っ張り上げていく。


 「ふう、とんだ目にあったな」


ほかの馬車2台もずぶぬれになりながらも岸へと上がり、フレア達も出てきて馬車を押しながら辺りを見た。   

この川の他にいくつもの流れがあり、音からすると木々の陰にまだありそうだ。


 ここは山のふもとだが湧き水もあるのだろうか、川にしては流れが多い・・ 水の国と言われるのもうなづける。 

 

 「う~~~~ 服がずぶ濡れ~~~ 」

「天気がいいから干しとけばすぐよ、着替えは皮袋に入れておいたし濡れてないはず」


自分は濡れることなど慣れているがリーシャは違うか、お出かけ用の服なのでなおさらしょげてしまっている。

父さんとの修行では泥まみれになるのもよくあったし、傷だらけで血がにじむこともだ。


 「じゃあみんな、ケガ人の確認と荷物の点検だ。 馬はどうだ、問題ないか」


グロフが見回りをして回っている。

リーシャたちは濡れただけでケガなし、隣の馬車のフレア達も同様で打ち身程度とのことだ。

御者役の兵士も無事である。


「自分は危うく流されそうになったけどね、その代わり魚を取ったぞ」


彼は服の胸元から魚を引っ張り出した。

一人分のオカズには余るほどのサイズだ。

それぞれの馬車にも数匹ずつの魚が乗っていたので収穫だ。


「服を乾かす間に焼いておきましょう、数日持つでしょうから」  


 しかし集めた魚を置いて焚火の準備をしているとリーシャが見つめて不思議そうな顔をした。


「これ、なんだか魔力があるみたいな・・ 普通の魚なのに」

「あら、リーシャも感じた? 魚だけでなく水にもね、近くの木にも少しあるし」


自分には何も感じなかったがさすがは魔法担当か、魔力の豊富な土地? それとも謎が・・・・?

焚き木に火が付くと少しそれが分かった。

炎が妙に大きく、色や動きが違い妙な気配が漂い広がっていく。


「離れて! これはいったい・・」


リーシャの母さんが見つめて戸惑う、やはりただ事ではないらしい。


「何なのこれ、いったい何が起きたんですの?」  

「ネビィが何かやらかしたのか」


 フレアまでやってきてグロフはこっちを疑うとは。

冤罪(えんざい)だ。 自分がいったい何をしたというんだ。


え? もしかして自分のせい?




最近 Windowsを11にしましたがますます使いにくくて参りますね。

XPのインターフェースに戻したいのは自分だけでしょうか?

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