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クリスタル・ロード 0247  潜入部隊

 某国は遠い。


大国の竜王国の向こう側でさらに国をいくつか通らなければならない。

しかも竜王国を通るにはトラブルの可能性があるので、迂回するほうが良い為ますます遠くなる。


馬車で向かうにも休ませながらだし食料や水を積んでいくなら大荷物だろうからなおさらだ。

ふつうは護衛も付けて人数がそれなりになるから一台では済まない。


「商人の一隊に化けますか」


領主に聞くと少し考えていたずらっぽく笑みを浮かべ指を立てて回し始めた。            


「この際だ、遺跡の力を借りようか・・ これも緊急事態て事で」



 会議室で出席者全員が顔を見合わせた。

これ、緊急事態だろうかと思っている顔だし、自分もそうなっていると思う。 誘拐未遂事件とはなったが戦というわけではない。

しかし考えると隣国や竜王国がこの国を狙っているし、遺跡の件が既に噂となり広まっているから今回の事件になったわけで、のんびりしてはいられないか。


「転移魔方陣、あれを使って某国の近くの山か砂漠で出て、そこから馬車で移動かな・・ 近くまで行ったら分散して目立たないように入国してもらうか」   

「では冒険者や商人、旅人のグループに分けますか? 数人ほどで」


則近がメモを取りながら聞くと、うなずいた。


「そうだね、情報活動の先生を一人づつ付けてだな」

「かしこまりました」


 

 最後に領主が言った ”情報活動の先生” とは何だと少し気になったが自分たちはスパイの素人なのでプロを付けておくのだろうと思う。

言われた通り行動すればいいのだろう。

まさか父さんが付いてくるんじゃないだろうな。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 「私ではない。 どうせ顔が知られているだろうしな」


家で父さんにそう言われた。

それはそうだ、衛視隊として働いているし嫌な称号付きの有名人だしな。

父さんがいてはすぐにばれてしまう。



 そして二日後、先生とは誰かと思ったらリーシャの母さんだった。

若い時には冒険者として活躍したとは聞いたが、スパイもしていたのか?  言いふらすことではないとはいえ、なんて意外な相手だ。


 「リーシャは知っていた?」

「うん、少しだけ聞いたことがあるから。 でも冗談だと思ってた」


酒が入った時の武勇伝だそうなので、それは父さんたちと同じだ。

かなり怪しげな話だと思うだろう。  


 ちなみに自分は家族の旅人グループとなり、リーシャとは兄弟役で母はリーシャ母さん、父役はなんとグロフだ。

少しオジサンになるよう化けているが、なかなかサマになっている。

本人はすぐばれるのではと心配しているが多分大丈夫だ。


レフはジョーイと残り母さんを護衛するよう言われ、少しむくれている。


 

 「俺もあの国を調べに行きたかったが、仕方ないか・・・」

「お前だと遊びに行くだろう、あてにならんからだめだ」

「お土産買ってきてね~ お菓子がいいな、珍しいのを」


ジョーイはお気楽に手を振る。 フレアは冒険者グループだ。


「仕方ないですわね、無事に済めば買っときますよ」

「冒険業よりは安全だと思うけどな、戦う予定はないし目立たないよう調べるだけだ」


 出立の準備が整うと館の奥、転移魔方陣のある部屋に全員が集合し、そこに領主が現れて最後の指示をした。


「指導には絶対服従するようにね、従わないと危険だよ。 スパイを狩る国だってあるからね、油断のないように! では出発」



    ・・・・・・・・・・・・・

 

そして以前のように、不思議な空間を通り抜け転移魔方陣をいくつも経由し最後の転移を終え、皆が馬車に乗ったまま某国の近くに出た。



 そして、出たとたん流された。  


最近Windowsを11にUPしたんですが、使いにくくて・・もたついています。

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