恋って何。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴ってようやく、65分という長い授業が終わった。三限が終わり35分の昼休みが始まる。
その間にご飯を済ませたり次の授業の用意をしたり…
中には、漫画を読んだり、外で遊んだり…。
人それぞれで過ごし方は違う。
七星は大体寝ている。
まずは、友達とご飯を食べて…その友達は前の席の元気な明るい女の子で、七海という名前だ。
といっても、七星にとっては勝手に話しかけてくる人という認識なのだが、七海は同じ七がつくというつながりに運命を感じたらしく、よく話しかけてくる。
「七星ちゃん、授業中また寝てたでしょ?
バレバレだよー。」
七海が弁当の蓋をとりながら言った。
「あぁ。寝てたけど…文句ある??」
七星は、いつも通り冷静にかえす。
「んもぅ。つっめたいなぁ〜。
七星ちゃん、もっと優しくなったら絶対モテるのになぁ〜。美人なんだから。」
「私は、こういう性格だ。
これ以上性格を変えるつもりはない。」
そっけなく返事をする七星。
「えー。もったいないよ。
せっかくの青春楽しまなきゃ!!」
「青春…?恋…??
つまらない毎日が変わるだろうか…。
もっと、面白い毎日になるか?」
「もちろん!毎日が楽しくなるよ。
ずっと学校にいたくなる…。
七星ちゃんも恋してみれば分かるって。」
はぁ…恋…か…。
七星は、深くため息をつく。
うまれて16年、七星は1度たりとも恋をしたことがなかった。
ずっと、同じ毎日が続いている。
恋がどんな気持ちなのかも分からない。
心がトキメくの?
毎日が楽しくなるの?
心がギューってなるの?
もしかしたら、私の初恋は終わっちゃってるかもしれないじゃないか!
そんなことを思いながら七星はノロノロと立ち上がり財布をポケットに入れた。
「あれ?七星ちゃんどこ行くの?」
七海が、声をかけた。
「購買。パン買ってくる。」
やっぱり、七星はそっけなく答えて早足で教室を出た。




