酒場と言えば…?!
火星にもあったネオン街。その中のとある一軒。
なんだか、よりにもよって治安が…な店に吸い込まれる船長。
「ニャウ」
(あの人危機管理センサー壊れてる?)
と言いつつも、他に行くところもないビーは大人しく着いていく。
なんかお姉さんが棒にまとわりついてダンスしてたり、首に蛇巻き付けてたり、ザ・アンダーグラウンド!
ボクのデータベースによれば、1番奥のカドッこの席で葉巻燻らせてるアノ人がボスだね。間違いない。
船長はやっぱりその人のところに向かって行くよ。
「やぁ、オラクル。借金を返しに来たぜ」
ドサリ、とずた袋に入った金貨を目の前のテーブルに置く。
「ほう、今回は期限を守ったな。良い心がけだ」
「これでアンタからの借金は全て返したぞ。もうあの船は俺のモンだ」
「ニャ」
(借金のかたに自分の宇宙船…全9部作にスピンオフ多数のSF映画みたいな……それにしてもオラクルって人、指が太いな。趣味の悪い指輪がはち切れそう)
と、オラクルが、
「船長もう帰るのかい?一杯やってきな」
「もう、用は済んだしな。周りの連中にはあまり歓迎されてないみたいだぜ。」
確かに明らかに空気がピリピリしてる。ビーのヒゲレーダーも反応してるもん。
オラクルがもう一押し。
「なぁ、ちょっとした仕事があるんだが…」
眉がピクリと反応する船長。
「…詳しく話を聞こうじゃないか」
「ニャー」
(やっぱりそうなるのね。ビーも行く宛てないし付き合うけど…)
火星の酒場の夜はまだまだ続きそう。




