episodes11 解体
前回のあらすじ
1、採取を終える。
2、街に帰る。
3、解体場にいく。
解体場についた俺はディーシャさんが言っていた解体人を探して辺りを見回しているとそれらしき人を見つけたので声をかけた。
「すみません、あなたが解体員でしょうか。
こちらで解体を教えて貰えると言うことでしたが。
今、大丈夫でしょうか。」
声をかけられて振り向いたのは貫禄を感じさせる中年の男性だった。
「ああ、そうだがお前さん、解体は初めてなのか。
ちゃんと解体する物はあるのだろうな。」
そう聞かれたので俺は、
「ああ、初めてだ。だから、基礎から教えて欲しくてな。
解体する物ちゃんとあるさ。ほんの少し失敗してもいいぐらいには余分にあるかもしれない。」
そう言いながらグリーンラビットの死体を取り出す。
それを見た彼は満足そうに頷いていた。
「傷が少ないいい状態で狩ってきたようだな。
これならいい素材が手に入りそうだな。
よしいいだろう、教えてやる。
こっちにきな。」
そう言われたので俺は彼のそばに行き、グリーンラビットの死体を渡した。
「よろしくお願いします、先生。」
彼の名前を知らないので技術を学ぶ立場から俺は先生と呼んだのだが、
「やめろやめろ、俺は先生なんて柄じゃない。
アルベスって呼べ。」
不服そうに言ったのだった。
「分かりました、アルベスさん。
ついでに自分はリュウコクと言います。
技術を教わる立場だから先生と呼んだんですけどね。」
そう言いながら彼の前に立ち、話を聞く体制を整えた。
そんな俺に彼は溜息を吐きながら説明を始めるのだった。
「まぁ、いいか。坊主。
解体はただ切り分けるだけじゃねぇ。
素材が無駄にならないようにちゃんと基本を学ばなくちゃならねぇ。
倒す時も素材を駄目にするような戦い方をしちゃ価値が下がるから戦い方にも気をつけろよ、坊主。
まぁ、お前さんは一撃で倒せているようだから傷がなくて問題ないがな。
今回のグリーンラビットだが、使える部位は大まかに分けて2種類になるな、肉と皮だ。
他にも牙や骨もあるだろうが脆いからな、使えて一回きりの矢先だろうな。
肉も足や手といった部位に細かく分けることができるな。
血もあることにはあるが素材として使えるようなモンスターはかなりの力を持っているから滅多にお目にかかることはないな。
協会が牙を依頼品にしているのは、狩ったと分かる部位でそこまで金にならないものだからな。
例えば、皮や肉を買取に出してズタボロな物を提出されても生産職も困るだろう。
だから牙という多少ボロくても大丈夫な奴は討伐証明品にして、肉や皮といったものは解体後のできで買取をしているのさ。
これあんまり広めてくれるなよ、苦情が来たら面倒いからさ。
さて本命の解体だがまず血抜きだな。倒した後にすぐに抜かないと肉に染み込んで肉が不味くなるから急がなきゃならん。
まぁ、持ってるやつが少ないアイテムボックスなら、時間停止機能があるからしっかりした場所に持っていって解体作業が出来るわな、今回みたいに。……」
いろいろと小話を挟みながら解体の説明を実演しながら教えてくれるアルべスさん。
一体目の解体が終わった後は、道具を借りて自分でも解体しながら所々指導してもらい狩ってきた9体のグリーンラビットの解体を終わらせるのだった。
ーーーーーーーー
グリーンラビットの牙×18
グルーンラビットの皮(胴)×9
グリーンラビットの皮(足)×18
グリーンラビットの皮(腕)×18
グリーンラビットの胸肉×9
グリーンラビットのもも肉×18
・
・
・
ーーーーーーーー
肉も部位わけされていて多くなって大変だった。
「アルベスさん、ありがとうございました。
それで手数料と受講料どれくらいになりますか。
売却金で払おうと思いますが。」
「ああ、手数料と受講料な。分かった。
ここで依頼書だせ。査定してやるからそこから引いとく。」
頭かきながらそんなことを言ってきたので言われた通りに、依頼書とヒアル草とマジル草を取り出して渡した。
「坊主、採取依頼も受けてたのかよ。あんまり無理すんなよ。
ああそうだ、この解体品全部買取でいいのか。」
「生産に使いたいので自分が解体した分は取っといてもらえますか。」
とお願いしといた。
「了解、じゃあ坊主が解体した分は外しといて計算すると……」
ぶつぶつと計算を始めたアルベスさん。
そんな彼の作業を邪魔しないように静かに待った。
しばらく待つと終わったのか、
「よし、終わったぁ。これを持って受付に出せばすぐに貰えるだろう。」
「ありがとうございます。」
そう言われていろいろ書かれた紙を渡されたので礼を言い受け取ってしまった。
そんなことしているとアルベスさんが不思議そうに言った。
「しかし、解体依頼が少ないなぁ。今日は来訪者いっぱい来て忙しくなると思ってたのに、
どうしてだ。」
「ああ、多分スキルのせいだと思いますよ。」
「スキルだぁ、どういうことだよ。」
彼が怪訝な顔をしながらきいてきたので答えた。
「来訪者がこちらに来る時好きなスキルを選べたんですけどその中の一つに簡易解体といものがあったんですけど、効果が確か取れるものが少なくなる代わりに勝手に解体してくれるスキルだったはずです。それで皆解体をする手間を省いてるんだと思います。
表では結構な人が並んでましたからね。
自分は普通の解体スキルを取ったんですけどね。」
「なるほどなぁって、お前さん来訪者やったんかい。まぁいいか。
しかし、こっちに回ってくるものがないのはそういう理由だったんか。
そりゃ暇になるわ。俺も手伝いに行った方がいいか。」
悩んでいる様子だったので、
「こっちにいてもいいんじゃないんですか。
自分みたいな解体を選んだ変わり者がいたり、簡易解体や解体を取得し忘れたおっちょこちょいが来たときのために。
まぁ、そろそろ自分は行きますので、本日はありがとうございました。」
そう言って頭を下げ、表に向かったのだった。
「おう、分かった。
まぁ、頑張れよ。」
そんな声を背にしながら。
解体シーン書けなかった。
そして、これからも書けないだろう。




