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乳母になりたいので子宝ベーグル片手に婚活した件について。  作者: あゆま3


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私の初めて婚活パーティー~すぐに成婚できますわ!~

こんにちは第三話、よろしくお願いします。

私はライラから得た情報を基に次の行動を計画を考えました。

まず、ライラから得た情報を整理してみましょう。


・ライラは20歳の時に婚活パーティーに初めて参加した。

 →現在は25歳で3年前に結婚。パーティーに参加して半年で夫と出会う。


・1回目はバーベキューのパーティー、2回目は立食パーティーに参加。

 →順番に殿方と会話はするが選ばれなかった。


・3回目のワッペン作りのパーティーに参加。

 →手先が器用なライラに今の夫(レンガ職人)が猛アピール

 →連絡先を交換。

 →数回デートして、お付き合いを始める。

 →1年間お付き合いの後結婚。

 →すぐに1児を授かる。

 →保育園に預けて現在日勤のメイドをしている。


この情報から分析して、まず自分の得意がアピールできそうなパーティーに参加する必要がございます。

私の得意なことは侍女ですので、お茶を入れることやお化粧やヘアメイクなどででしょうか。

どちらも平民の殿方にはあまりご縁のないことなのでございます。

料理も、料理人がおこないますのでそこまで得意というわけでもございませんし…。

また、私としてはもうお付き合いする必要はございませんので、即結婚してくれそうなパーティーを選ばなければなりません。

掲示板からそこまで読み取れるものなのでしょうか。

いいえ、お嬢様のために絶対に成功させなければならないのです!

私はこぶしを握り、奮い立たせました。

なぜだがロン様とライラはその様子に悲鳴をあげ、カタカタと肩をふるわせていたのです。


本当は今すぐにでも役場に赴き、掲示板を見たいのです。

けれども、人払いした控えの間では3人しかおりません。

明らかに人が足りない中で走り出すわけにはいかないのです。

しかも、情報を聞き出すために少しきつい口調になってしまったのでライラはもう半泣きでございます。

ロン様も顔色が悪く、髪はもうぐちゃぐちゃなのです。

そんな中で私は早くベルがならないかなと心から祈りました。

しかし2時間も後に、やっと使用人を呼ぶベルがレオン様の部屋から聞こえて参りました。


チリンチリン


微かな音でございましたが、ちゃんと聞き逃さず三人が同時に立ち上がりました。

外はもうすっかり夕日に染まっており、役場は締っているような時間になってしまったのです。

残念ですが、仕事は仕事。

初めての大仕事をなされてサラお嬢様のために私が駆け付けないといけないのです。

私たち三人は部屋の前まで静かに、素早く進みました。

そして、扉の前で代表してロン様がレオン様に声をかけられました。


「レオン様、いかがなさいましたか。」


「風呂に入る。準備を。風呂の手伝いは不要だ。サラは俺が入れる。」


「「「承知いたしました。」」」


レオン様の指示の後、私たちはすぐに仕事にとりかかりました。

お風呂場は、寝室の奥にあるため入室すると、レオン様はベッドの上で上体を起こし、眠るお嬢さまを大切そうに見つめておりました。

部屋に入る前までは長時間に渡ってお嬢様になんてことを!と思っておりましたが、宝物を扱うような仕草に認めざるを得なくなってしまったのです。

レオン様がお嬢様をお任せできる方でよかったと思う反面、私の準備が不足しておりますので、お願いですからもう少々お待ちくださいと思うのでした。


私はさっさとお嬢様の着替えやお化粧品を整え、洗面台に並べました。

その間、ライラが風呂を準備し、ロン様はレオン様に少し話があると寝室に戻られました。

さすが領主一族なのでございます。

シンプルながら高級品をさりげなく飾っておられます。

白を基調とした空間に天然素材の温かみのあるベージュの小物たち。アロマも焚かれていて微かに甘い香りがいたしました。

ライラは今日は特別だと湯舟にバラの花びらを散らしていたのが印象的でございました。

準備が完了した後、再び3人で控えさせていただきました。

レオン様とお嬢様がお風呂に行った隙に、ライラとシーツを交換いたしました。

赤い血痕が残されており、お嬢様が大人になってしまった証拠を見てしまって私は最上に焦ってしまったのです。


これは、1秒でも早く殿方を見つけないと…!!間に合わない!!


私たちはさっさと仕事を終わらせ、再び控えの間に帰りました。

私は居ても立っても居られなくて、落ち着かせようと努力いたしましがイライラが募り、思わず手が白くなるほど拳を握ってしまいました。

爪が食い込み、痛みを感じましたがイライラが止まらないのでございました。

その後も引き続き、待機しておりましたが翌日の昼までベルを鳴らされることはございませんでした。

つまりお二人は仲睦まじく、レオン様は丸一日お嬢様を離さなかったのです。


~翌日の昼、客間。

お嬢様がベルを鳴らし、私を呼びました。

お嬢様はベッドから起き上がることなく、上体も時間をかけて起こしました。


「カミラ、今日は休みむから。マッサージは頼める?」


「承知いたしました。」


お嬢様のお顔にはクマができており、げっそりされておりました。

早速下向きに寝てもらい、お嬢様の腰に手を当てたのです。

お嬢様のお体は熱く、私は飛び上がりました。


「お嬢様、お熱がおありです!大変!氷水を持ってまいります!」


「どおりで怠いと思った。」


レオン様がお嬢様をお離しならなかったため、体調不調になってしまわれたのです。

急いでお嬢様が滞在する二階の客室から一階の厨房へ素早く移動し、氷水をいただいて部屋に戻りました。

すると、レオン様がサラお嬢様をベッドの上で抱きしめていたのです。

執務があると伺っていたので、驚きで固まってしまいました。


「レオン様!お放しください。カミラが!」


恥ずかしそうに真っ赤になってレオン様に抗議するお嬢様。

怒った顔も美しく、私は緩みそうな顔を引き締めたのでございます。


「いいとこだったのに…。じゃあ、仕事に戻るよ。」


レオン様はつやつやピカピカした絶好調!の笑顔全開のお顔をお嬢様に近づけると、おでこに一つキスをして、お部屋を出られました。


お嬢様はレオン様が出ていった後、真っ赤になってしまった顔を抑え大きく息を吐いておいででした。


「お嬢様、横になられますか?氷水貰ってまいりましたので、冷やしましょう。」


私はお嬢様の背中に手を添え、そっと横になるようお手伝いさせていただきました。

横になられたお嬢様の頭に氷水を当て、腰のあたりをマッサージいたしました。

体は熱く、終始だるそうな雰囲気でございました。

あぁ、お嬢様をこんなになるまで離さないなんて…私は焦るばかりでございます。


「カミラ、“子宝ベーグル“を殿方に絶対にあげちゃ、だめよ?」


「しょ!承知いたしました…。」


失礼いたしました。マッサージしている手が一瞬だけ止まってしまいました。

なんと、お嬢様は私の身を心配していただけたのです。

それだけで私は舞い上がりそうになりましたが、顔が緩むのを一瞬で我慢いたしました。

しかし、お嬢様は“子宝ベーグル”をレオン様に差し上げた結果、まだ正式ではございませんがお見合いが99%整ったようなもの。

そうだ、私も“子宝ベーグル“を持って婚活パーティーに参加すればいいのです。

これですぐに乳母になれるのです。

お嬢様からいい情報をいただけて気分が良くなってまいりました。

その日はお嬢様の看病で付きっ切りでございました。


その後、レオン様はベック商会の旦那様からの返事を待つ前に領主様に婚約書類を提出されました。

サラお嬢様はこうして正式にレオン様と婚約者となられました。

一度商会のあるザザリアに帰るのかと思いきや、レオン様は花嫁修業としてサラお嬢様をトリティクムから帰していただけなかったのです。

逆に私はトリティクムで婚活パーティーに参加できるチャンスだと思ったのでございます。

心苦しいのですが、お嬢様にお願いして、1日お休みをいただきました。

お嬢様は最近花嫁修業のせいか、終始お疲れですのですんなり許可をくださいました。

普段絶対に休まない私は、落ち着きませんが乳母になるためなのです。

しっかり結果を出そうとライラからの情報を再び整理いたしました。


待ってていてください、お嬢様!

私はできる侍女。

婚活パーティーですぐに殿方をゲットしてまいります!


最後までありがとうございました!

おまけにカミラの心の声をどうぞ!↓


サラお嬢様は花嫁修業と称してレオン様が離してくれなくて忙しいのです。

旦那様よりお叱りのお手紙が届きそうで怖いのです…。


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