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革命のリリィ  作者: 鳩ポ
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十一話 機動要塞レヴナント

――


「そうか、戦うか。なら一つ聞く。それはお前の意志か、それとも俺に言われたからか?」


「自分の意思です。」


もう迷うことはない。私は男の目をしっかりと見つめ、真剣さを伝えた。


「どんなことでもやります。裏方でも、指示を出す係でも……たとえ直接戦えなくても、戦闘員のサポートだけでもさせてください。」


手足のない私にできることは少ないかもしれない。それでも、人類のために役に立ちたい。そう強く心に思う。きっと、それは師匠も望んでいたことだ。


男は一瞬上を見上げてから、再び私を見つめ直し、言葉を口にした。


「お前には、直接戦ってもらう!」


「……え?」


驚きが声にならず、私は男を見つめる。すると彼は横にあった箱から何かを取り出し、机に置いた。


「これは義手と義足だ。しかも、普通のものじゃない。生身の足に装着するアーマーとは違う。生足部分がないから普通のアーマーより沢山の機能が詰まってる。慣れるまで時間はかかるが、前よりもはるかに強くなれるだろう。」


「本当に……いいんですか?」


私には、まだ戦える道がある。すべてを失ったと思っていたけど、こうして師匠の意思を継ぎ、まだ人類のために戦えるのだ。


「ありがとうございます!」


「うむ。そういえば、まだ名乗ってなかったな。俺の名はゲンテツだ。これからよろしく頼む。」


「私はリリィです。よろしくお願いしま……ずっ!」


突然、足元が大きく揺れ、私は思わずバランスを崩して舌を噛んでしまった。さっきから感じていたこの微妙な揺れが原因だったのだろうか。


「い、痛っ……さっきから、部屋が揺れてるように思うんですけど……大丈夫ですか?」


もしかしたら、あの時のLevel 3のAIが攻めてきたのかもしれない。心臓が高鳴り、冷や汗が流れる。


「ああ、ここが揺れているのは、この機動要塞が動いているからだ。」


「動いてる?」


「そうだ。まだ説明してなかったな。」


ゲンテツは誇らしげに笑い、私に向き直った。


「ここの名は、機動要塞『レヴナント』生き残るためではなく、AIを撲滅するためのヒューマンコロニーだ。この要塞は左右6本ずつの巨大な足で地上を歩き、目の前に立ちはだかるAIを次々と殲滅する。もしLevelの高いAIが現れた時は、俺たち戦闘員が排除する。」


レヴナント……この巨大な要塞が私の戦場となる。


「リリィ、もう一度聞く。俺たちは逃げない。どんなに強いAIが現れようと、戦って殲滅する。それでもいいなら、俺たちと共に戦え!」


私は一瞬息を飲んだが、答えは決まっている。


「よろしくお願いします!」


機動要塞レヴナントでの新たな戦いが、いま始まる――。


1ヶ月後――――――


師匠へ…

リリィです。私は今、機動要塞「レヴナント」というヒューマンコロニーで生活しています。ここで出会った人たちは、本当に優しくて、みんな強い信念を持っています。私の義手と義足の訓練にも、たくさんの人が協力してくれました。おかげで、もう日常生活は不自由なく送れるようになりました。そして、いよいよ今日から、私も戦闘員として「機械狩り」に参加します。


正直、少し怖い気持ちもあります。でも、それ以上に私は強くなりたい。師匠が守ってくれたこの命、無駄にしたくないんです。戦いの中で見つけるべき答えが、きっとまだあると信じています。


また手紙を書こうと思います。師匠が私を見守ってくれていると信じて、頑張ります。


リリィより


「よし!行きますか。」


私は装備に着替えた。ゲンテツが私に長年使っていたモーター式微振動剣の新型を用意してくれたのだ。懐かしさと少しの違いにワクワクしながら、部屋の外へと出て、船長室へ向かう。そこにはゲンテツが立っていた。そう、ゲンテツはこのレヴナントの船長だったのだ。


「起きたか、リリィ!」


「おはようございます。」


「よし、さて、仕事を始めるにあたって、リリィを部隊に配属する。」


「お前の部隊は『鉄鬼隊』だ。」


鉄鬼隊……その名から、鬼のように強く、厳しい人たちが揃っていると想像し、私の全身に武者震が走る。


「お前ら、入れ!」


期待を抱きながら後ろを振り返ると、突然、怒声が飛んできた。


「何なの!こんな朝から呼び出して!レディってのは準備に時間がかかるものなの、ゲンテツ!あんたはそんなこともわかんないの!」


ちっこい縦ロールの髪をしたお嬢様が、ものすごい声量で入ってきた。


「えぇと、一応僕らの上司なんだから……ね?リニアちゃん……。」


隣の細身の男が、ちびっこを宥めようとする。


その瞬間、私の期待は不安へと変わり始めた。


「えぇと、これは……?」


私は船長に目でSOSを送ったが、船長はただニヤリと笑っているだけだった。


「おし!これで揃ったな。」


揃った……?嘘でしょ。


「今日からお前ら3人が新しい『鉄鬼隊』だ!」


その言葉に、私は唖然とし、心の中で何かが崩れ落ちるのを感じた。


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