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脇役
しばらくして見えてきたのは
処刑場
全てを悟った
そうかそうだよ、私は魔女だ
魔女を恨めしそうな目で見る民衆
男たちは大きな声で叫ぶ
「白き秩序を守る素晴らしき国民たちよ!黒き魔女を処するその瞬間を見届けるがいい!」
民衆の噂話が少し聞こえた
「あら今日は異国人の処刑だって聞いてたのに、なんかあったのかしらね?」
「さあ、豪徳寺 和歌って聞いてたのに、そもそもただの一般人じゃない、アレ」
「あまり興味ないわね、帰りましょう」
「そうね」
脇役は最後まで脇役だった
最期すら見てもらえない
十字架に縛られ、私は民衆を見た
私と同じ脇役に属する者たち
私は見つけてしまった
親だったものを
あちらも私だと気づいたらしく、すこし唖然としていた




