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遊園地



エレベーターが屋上に着くとそこは数店舗の飲食店と沢山の椅子とテーブルが置いてあり、フードコートになっていた。


その先にある遊園地のゲートをくぐると目の前で色々な乗り物が動いている。


「わぁ!!凄い!これって人が乗るものなの!?」


「本当に色々あるって凄いわね」


遠くに見えた乗り物の側まで行ってみたら見上げるほど高かった。


「観覧車と言って景色を楽しむ乗り物らしいわ、近くで見ると大きいわね」


「へー」


入り口で貰ったパンフレットを見ながら答える。


「あっちではお馬さんの人形に乗ってグルグル回ってるよ!」


「メリーゴーランドって言う乗り物ですって」


「ねぇねぇ、あっちの怖そうな建物って何かな?皆が泣き叫びながら出てくるんだけど」


「あー……お化け屋敷って言うのもらしいわ。恐怖を楽しむ物だと書いてるわ」


「恐怖を楽しむとは?お化けって…ゴースト系の魔物が出てくるの?」


「ゴーストの格好をしたキャストや見た目が怖い置物が置いてあるだけですって、だから攻撃しては駄目よ」


「んー、お化け屋敷はいいかな。間違って攻撃しちゃいそう。

それよりあっちの船みたいな乗り物が左右に揺れてるのが気になるな」


「バイキングって乗り物ね、皆楽しそうにしているわ」


レティシアが子供に戻ったようにはしゃいでいるわ、私も楽しくて時間を忘れてしまいそう。


「レティ、どれに乗りたい?」


「うーん、食べたばかりだからメリーゴーランドにしようかな」


「メリーゴーランドね!じゃあ早速行きましょう」


「うん!」


メリーゴーランドの後バイキングに乗ったんだけど思ったより数倍バイキングが怖かったわ。

動いている所をあまり見てなかったから乗るまで気が付かなかったの、まさか船が一回転するなんて‼

何回も回るから怖くて何度も叫んでしまったから声が枯れてしまったわ。


「楽しかったー、もう一回乗ろうかな。お姉ちゃんはどうする?」


「私は少し休みたいから、レティだけ乗ってきてくれる?」


「わかった、行ってくるねー」


足取り軽く走っていくレティが後ろを振り向いて手を振ってきたので私も振り返す。


「ふふ、本当に楽しそう」


待ってる間、売店で買ってきた冷たいレモネードで渇いた喉を潤す。


「はぁ、美味しいかった」


喉が渇いていたのも忘れるほど夢中になってたのね。

こんなにはしゃいだなんて久しぶりだわ。


何回か乗って満足したレティシアが戻ってきた。


「ただいま、あー楽しかった!」


「おかえりなさい、乗り物を満喫したみたいね。あと観覧車乗ったら帰りましょうか?」


「そうだね、観覧車楽しみ」


観覧車乗り場へ着くと数人の人達が並んでいた。

大きな箱みたいな物にガラスの窓が付いていて、箱は動いたまま係の人が扉を開けて、そこに人が入っていくのが見える。


並んでいる人達が動いている箱に器用に入って行くけど、自分は大丈夫かちょっと心配になっていく。


そんな気持ちを察したのかレティシアが手を繋いできた。


「大丈夫だよ、一緒に乗ろう」


「うん、ありがとう」


自分達の番になり、ドキドキしたけどレティシアが手を繋いでくれたからスムーズに乗ることが出来た。



ゆっくりと上へと動き出した観覧車が一番上へ着くと、エレベーターに乗った時よりも遥か遠くの景色が目の前に雄大に広がる。


遠くに沈み行く太陽が空を染めて、薄暗くなった空と夕焼け色のグラデーションが美しい。


「綺麗ね」


「うん、綺麗だね」


「また来ましょうね。今度はお父さんとお母さんも一緒に誘って」


「そうだね、お父さんさっき行ったパフェ屋さんきっと好きだと思うな」


「絶対ビックパフェ食べるわね」


「うん、絶対食べるね」



気がつけばあっという間に観覧車は一周してしまっていた。

観覧車を降りてみると辺りはすっかり日が落ちて街頭に灯りが灯っていた。


「お姉ちゃん、帰ってから夕飯作るの大変だから何が食べて帰らない?」


「そうね、何が美味しい物でも食べて帰るのもいいわね。何食べたい?」


「お肉!!」


「やっぱりね」


「えへへ」


レティが街の中心街にあるいつものお店で食べたいって言うから乗合馬車の乗り場へと向かった。


「あそこの炭火焼きミックスグリル美味しいよね」


「今日のお肉は何かしら」


「この前はオークとビッグボアとコッコだったね」


「何が出るか楽しみね」


「うん!」


乗り場に着くと、見知った顔の人物が前から歩いてきて私達の前で

止まった。


「ソフィア・フローレス様、レティシア・フローレス様、お迎えに参りました。

王城にて王太子殿下方がお待ちでございます」


「「あぁ……」」


腰を折り頭を下げた人物は数時間前にレティシアが王城から帰ってきた時に乗ってきた馬車の御者だった。


「お肉が……」


「今度、食べに行きましょうね」


「……ん」


しょんぼりとしているレティシアを宥めるように頭を撫でるのであった。

それにしてもレティシアのしょんぼりした顔がお父さんが良く手紙で書く(´・ω・`)の顔のマークに似ていて凄く可愛いわ。





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