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梅の花咲く頃に  作者: 瀬戸 水稀


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9/11

9.再び

なんと!

ヒューマンドラマでランクインしました!

初ランクインです!

これからも頑張りますので、応援よろしくお願いいたします✨

その日、薫は課題を提出したその足で、藤原家に向かった。

脇目も振らず、いつもより足早で。




いつもなら、門の前で息を整える。呼び鈴を鳴らす。




けれど、今日はーー




「ごめんください!」




勢いよく開けた扉が、パン!と音を立てた。



「……っゴホッ、ゴホッ!」



奥から咽せた真也が姿を現し、胸をドンドン叩きながら言った。



「驚かすなって!」



そして、下駄箱に置いてある時計と薫の顔を交互に見た。

薫は不思議そうに首をかしげた。


だが、真也の顔はみるみる青ざめていった。



(……え、ウソだろ……)



「わ、わ、悪い!!!時間、間違えたか!?15時だと思って、俺!」



時計の針は14時20分を指している。



その事実に今度は薫の顔色が変化した。

耳まで真っ赤になった薫は恥ずかしそうに手で口元を隠し、目を逸らして呟いた。



「いや、……ごめん。俺が早く来すぎた。出直す」



くるっと踵を返しかけた薫の手を、真也はガシっと掴み、いつもの太陽のような笑顔で答えた。



「いいから、上がれって!な?」



まだほんのり赤い顔を手の甲で隠しながら、薫は小さく返事をした。



「……うん……」


今回は可愛いお話しでした。

勝手に動いてくれる2人に感謝です。

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