6.課題
お久しぶりです。
お待たせいたしました。
ちょっと展開進みます。
新キャラ登場です!
ぜひ、ご一読ください。
「あ、梅林」
大学の廊下を歩いていると、ちょうどのタイミングで教室から出てきた人物に呼び止められた。
「黒木先生、なんですか?」
「相変わらず無愛想だなー。ま、いい。君さ、この後ちょっと時間ある?」
その問いかけに薫はあからさまに怪訝そうな顔をし、尋ねた。
「まぁ、ありますけど、何の用ですか?」
「じゃーこれから俺の部屋来い。話がある」
「話って」
「いーから、来い」
薫はなんだかこの強引さに覚えがある気がして、よく考えもせず返事をしていた。
「分かりました。行きますよ」
パタン、と後ろ手にドアを閉めると同時に黒木は薫に話しかけた。
「君さ、課題は進んでるの?」
その問いかけに薫はうっと声を詰まらせた。薫のチューターであり人物画の担当教師でもあるこの男が声をかけてくるなんてそれ以外要件はないはずだったのにーー。
薫は自分のうっかり加減に恥ずかしくなった。どうも近頃、気が抜けている気がするーー。
「はい、まぁ……」
薫は真也の顔を思い出しながら、曖昧な返事をした。
そのせいで黒木は不安になったのか、一歩踏み出し畳み掛けるように薫を質問攻めにした。
「おいおい、そんなんで大丈夫なのか?モデルか?モデルがいないのか?まぁ、お前友達少なそうだもんな、困ってるなら俺に言えよ?すぐ見つけてやるから。それともあれか?もしかしてー」
「大丈夫です!!モデルもいるし、描き始めてますから!」
黒木が話し終わるのを待たずに、薫は大きな声で遮った。普段から物静かで、誰ともつるまず、飲み会にも参加しない薫がこんな大声を出せると思ってなかったのか、黒木は目をぱちくりさせて言った。
「そ、そうか……なら良いんだ。でも、マジな話な」
黒木は声のトーンを落とした。
「お前、特待だろ。評価落としたら……終わりだぞ」
薫は一瞬視線を逸らし、すぐにいつもの笑顔で言った。
「はい。分かっています。締切までには提出するので、もう少し待ってください」
黒木は仕方ない、と一つ息を吐き、分かった、とだけ言った。
薫は少し俯き、小さく息を吐いた。
喉の奥に、何かが引っかかっている感覚だけが残っていたーー。
いかがでしたでしょうか?
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さて、次の展開は……




