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配信者 フシギドライバー

配信者FShkDフシキドは困惑していた。

SNS上に突如現れ、瞬く間に中高生を中心に人気を博しているフリカ•Lとヨミガ•Lのユニットに。

桁違いの再生回数に数多の好意的なコメントに嫉妬を覚えるのもあるが、それ以前に彼女らがいったい何者なのか、未だに不明なことに困惑していた。

YouTuberにしろVTuberにしろ歌い手にしろ、音声合成で歌っているにしてもだ、その向こうには誰がいる。FShkDが所属する事務所がアポを取りたいと何度もDMを送っているが梨の礫だという。

そんなある日FShkDは耳にした。フリカ•Lとヨミガ•Lのファースト曲を逆再生すると、言葉が聞こえると言う話を。

新しい都市伝説だろう。そう思いながら興味本位で逆再生させて魂消た。二年前、突如この世を去った俳優の名前(以後Aと呼ぼう)が、何度も繰り返されていることに。

もしやと、フリカ•Lとヨミガ•Lの配信を全部逆再生し確かめた。すると、そのどれもこれもAの名前が繰り返され、Aの突然の死に関する言葉が紛れ込んでいた。

これは配信のネタになる?

FShkDは事務所にそのことをDMをし、程なくAのマネージャーだった者から話があるとDMが届き、その者と会うことになった。


「配信者FShkD君、これから君が見聞きすることを配信するかどうかは君に任せる。私自身、フリカ•Lとヨミガ•Lの行動に戸惑っている。どう戸惑っているのか、見てもらった方がいいだろう」

Aのマネージャーだった男から、そう言って見せられたのは、AのSNSアカウントページだった。

「……Aのアカウントは一周忌を機に削除する予定だったのだが……」

目の前でアカウント削除をクリックしたのに、一向に消える気配はない。それどころかAの最後の書き込みにコメントが追加され、それがAに対しての罵倒で…… 秒が過ぎるよりも早くそのコメントが削除された。

「……Lシステムか!」

Lシステム。SNSで個人のコメントに対しAIが選別するシステム。

また、Aの最後の書き込みにコメントが追加された。今度はAの死に未だ納得していないファンからの書き込みだ。

Lシステムがその書き込みに対して反応し、その書き込みをまたたく間にローマ字に変換させ、それを読み取り……

フリカLとヨミガLの声がした。

「……まさか」

Aの死をまだ認めないファンの思いが、Lシステムに反応してフリカLとヨミガLを創り出してしまったと云うべきか……

FShkDの背中に汗がうく。


このお話は「ふりかえるとよみがえる」の続編になります。

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