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チャリンチャリン太郎

夏の訪れとともに、チャリンチャリン太郎はやって来る。

チャリンチャリン太郎は、一汗かいたスポーツ帰りに、公園からしばらく歩いたその先に、ちょっと一息つきたいその時に角を曲がったその先に現れる。


チャリンチャリン太郎は、

ある人はオンボロ自転車にクーラーボックスを乗せた老人だったと言い、

ある人は、三輪バイクに保冷庫を乗せた若い兄さんだったと言い、

また、ある人はアンティークのミニバンを改装した車体で、レースクイーンのような女の人だったと、語る人によってまちまちで、

だけども、車体の前に立てかけたビーチパラソルの先に風鈴がゆれ、そのパラソルの下でアイスを売っている。

チャリンチャリン太郎のアイスは、その時の空に浮かぶ雲と同色で、一口食べると口の中に爽やかな酸味が拡がり、汗がすっと引いていく。

ああ、チャリンチャリン太郎のアイスを思い出したら、また食べたくなっちゃった。

だけどね、チャリンチャリン太郎のアイスを食べたい!って思うと、そこの角にチャリンチャリン太郎がいたよと耳にしたとしても、どういう訳か、チャリンチャリン太郎に出会えやしない。

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