章中 ねこの国のお姫様
どこで挟もうか悩んだけど、ここに挟みます。
今回は、タッチを変えて、本編から少し脱線した短編です。
私は今日もお城を抜け出して…
いや、勇気のある人を見つけるために、こっちの世界に来ています。
こっちの世界には、ゴリラに似ている人間って生き物がいっぱいいます。
私の世界にはいない生き物ですが、こっちに住んでる猫族の人曰く、私たちには優しくて……
しかも猫を番いにして一緒に住むんだそうです!
なんと素晴らしい夢の様な世界でしょう!
そんなの聞いたら、こっちの世界に来たくなるに決まってますよね!
でも、父上、母上は酷いんですよ! 一人で行っちゃダメとか言うんです!
一人で行かなきゃ、私の「運命の人を見つけて番いになる夢」が叶わないじゃないですか!
なので、今日は駐車場において来ましたけどね。
姫の私が言うことは絶対なんです。
あ、勿論、勇気ある人探しも忘れていませんよ?
まあ、番いになった運命の人を連れて帰っちゃえば良いですよね。きっと。うんうん。
でも、一人で何度もこっちに来てるのに中々いないんですよね。
ご飯くれたりして優しいのは優しいんですが、番いにしたいと言ってくれる人がいません。
そんな感じで色々考えながら私が歩いていると、前からブツブツ言って歩いてくる人がいます。
正直、ちょっと気持ち悪いです。
そんな視線に気がついたんでしょうか? その人と目があってしまいました。
なんでしょう? この人やけに見てきます。
もしや………………
番いにするかどうか、迷ってるんでしょうか?
チャンスですよ! チャンス!
さっき気持ち悪いとか言っちゃいましたが、きっと良い番い候補に恵まれてなくて心が荒んでたんですね!!
あ、座って私のこと撫で始めました!
これは審査合格ってことですよね!!!
「可愛いね。どこから来たのかな? うちに連れて帰りたいなぁ」
!!!!!!!
聞きましたか! 早速出ました!!
連れて帰って番いにしたい発言!!
しかも、どこから来たの? って……家に連れってて親に紹介しろって事ですよね!!!
もう、この人が勇者です! 決まりです!
それ以外に考えられません!
さあ、家に帰って、父上、母上に報告しないといけません!
早く行きましょう!!
そして、その運命の人を連れて帰る為に、私はその手から一旦、離れました。
でも、その人は凄く寂しそうな顔をしています。
愛されてますね。私……
心配しなくても、これからずっと一緒ですよ!
そんな私の視線に気がついてくれた様で、私の運命の人も元気になって立ち上がってくれました!
さあ、行きましょう!
私たちの明るい未来のために!
次回更新は、明日の予定
2018/02/03 誤字修正
2018/03/01 一部修正




