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休みの日は時々何をするか迷う時がある。
家の中にずっといるのは、
もったいないと思うのだけど、いざ出かけようと思うと
どこに行くか迷う。
「彼氏がいたらなぁ」
机の上にこの前見かけたチラシが視界に入る。
一人でいても何もすることもない。
しばらくチラシとにらめっこしていたけれど
意を決し、携帯を取り出し
チラシに書かれていた番号に電話をかけた。
それは多分、ただなんとなく。
画面に映る番号を何度か確かめていると、通話音が止む。
「お電話ありがとうございます。
ヒカリコミュケートでございます」
てっきり、男の人が電話に出ると思っていたけれど
出たのは女の人だった。
どこか安心感が胸の中にわき上がる。
「すみません。チラシを見て電話したんですけど……」
「ありがとうございます。ご利用は初めてでしょうか?」
「はい」
なにもかもが初めてだった。
正直、ホストにだって行ったことはない。
男性に会うためにお金を使うということに抵抗があった。
だけど、お金を支払うことでどこか割り切れるのではないかと
そんな考えも浮かんでいた。
「それでは説明させていただきます。当社は忙しくて
なかなか恋愛をする時間のないお客様のためにという
コンセプトを元に発足しております。
ですので、お客様の設定したシュチュエーション、男性の好み等を
伺いまして、希望に合った男性を派遣させていただいております。
もちろん時間も一時間から終日等、様々指定していだけます。
さっと説明をさせてもらいましたが今までの部分でご不明点はございますか?」
「いえ、」
一度に色んな情報が頭の中を駆け巡る。
好みのタイプの男性。
出会いのシュチュエーション。
正直、最近はそんな事を考える余裕もなかったのだと改めて気が付く。
「優しい感じの人がいいです」




