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作詞したかった頃の詩片  作者: 黒使
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月と遠吠え

冷たい世界に 浮かんだ月を見て

何を思うんだろ 何を思えばいいんだろ

救いもない救われない 救い方も知らない

願うこともなく ベランダで息をひそめて

パリパリに乾いた目で 枯れはてた喉で

月を見て 月が見て 吠えた

何を言えばいいんだろ 何を言ってるんだろ

誰も彼も月を見て吠えてる

あれはきっと叫びなんだろ

毛を逆立てて 真っ赤な口を開き

頬まで裂けた口に牙が見えるようだ

あぁ 叫ぼう 雄たけびを

救いを願うでもなく 想いを語るでもなく

今生きてると コンクリートと夜景広がる

聞こえなくていい これは自分へ叫ぶんだ

今ここに居ると 遠吠えする


痛みを知らないと 痛みがわからないなら

世界はなんて残酷なんだろ

知った痛みを誰かに与えるなんて

できないと思っていた?

知らない痛みを誰かに与えてるなんて

考えたこともなかったんだろ?

知った痛みは、誰かを傷つけるのに使われて

知らない痛みは、世界に広がって

誰かに傷に溶けるんだろ


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