↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
救国の聖女はスロットを打ちたい  作者: ムタムッタ
第5章 神に祈るな、己に祈れ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
32/36

第32話 救世の道、継続率99.9%


 大当たりさせてビッグまたはレギュラーボーナスで出玉を伸ばすノーマル機種と異なり、スマスロの大半はAT、ARTという当たり状態に入れて出玉を伸ばす。


 これはノーマルとは違い、決まった枚数が出るわけではない。当たり状態になると左右真ん中、決まった順番で押すなり特定の図柄を止めるなりで出玉が吐き出されるのだが、どれだけ出せるかは当たり状態のゲーム数を増やすか、当たり状態の継続を賭けた3ゲーム間のCZを突破し続けなければならない。今回は後者だ。

 

 上記の流れを1セットとして、大体100〜200枚くらい出る。とにかくセット数を伸ばすことが最大の鍵。継続率は約75%。


 そして3回通すとAT自体も強化され、上位のATとなると、その継続率は90%まで上がる。90%だぜ? 永遠に続くぞ。


 大抵は1回も続かずに終わったりするんだけどな!


 ロマンはあれどシビアな戦い。

 設定と当日の状態から打つか打たぬか判断力を要求されるのがスマスロといえよう。生半可な覚悟と中途半端な資金では、パチ屋に刈り取られてジ・エンドである。


 あくまで《《大抵は》》、だが。


「最初の回転で暗転する未来が見えたのですが……?」

「それ継続成功。って、マジで見えてるのな」


 難なく2回目の継続を成功させ、ルドヴィカは出玉を伸ばしていく。初回ボーナス分を含めると、すでに今日の投資分は取り返している。


「この画面の暗転、自分の顔が見える瞬間……言葉にはできない気持ちよさがありますね」

「ブラックアウトにハマるとは……」


 暗転演出といえばスロットにおける気持ちのいいもの。異世界少女には刺激が強すぎるかもしれない。


「どのくらい継続できそうなんだ?」

「いえ、そこまでは。どうやらほんの『少し先にどうなるか』、までしか見えないみたいです」


 次、ベルです。とルドヴィカが呟くと、15枚の払い出しが発生した。


「でも大丈夫! 継続しない未来は、私自身で変えちゃいますから!」


 短いセットをサクサク突破して、気づけば上位ATへ。1000枚の出玉を超え、彼女の聖眼は輝きを増した。


「ははっ、あはは、あっはははは! すごい、奇跡にこんな使い方があったなんて! すごいですよロマンさん! 『救世《きゅうせい》の道』が見えます!」

「奇跡というか単純にヒキが強いというか」


 救世っつうか、ヒキを捻じ曲げてるような。

 ゲームでいうとこの幸運値《luck》が上がっているのだろうか。幸運バフってだけなら加護と変わらんが。


「まだ1000枚だぞ、何度も暗転させろぃ」

「はいっ!」


 右肩上がりで伸びゆくグラフに対して、悲惨な状態にある俺のことを気にする必要はない。CZ外したから出直しだけど気にしなくていいよルドヴィカ。


「終わりません、絶対に終わらせませんっ!」


 有言実行。

 ルドヴィカの台はセット数が増えても、終わる気配はない。2000、3000と増え、そして4000枚を超えた。


 出玉が増えるごとに、ルドヴィカも輝きを増す。肉眼で見ても眩しいほどに。


「今ならどこまででも行けそうです」


 異世界来た人間が言うのは説得力が違うな。

 1週間前、惨敗に涙を流していた少女の顔はもうどこにもない。


 こんなにうまくいくとは思わなかったが……よかったな。誰かさんとは違って安心したよ。

ルドヴィカ……あんたは大丈夫だ。


「ロマンさん?」

「4000枚なんてまだまだだぞ? ほらほら、祈れ祈れ!」

「はいっ!」


 総出玉6000枚を記録し、ルドヴィカは惨敗を跳ね除け捲り終え、リベンジ完了。


 新しい奇跡だからな、継続率は99.9%だったってことで。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。