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時代の節目①

クリスマスパーティーも問題なく終わり、もとの生活に戻った俺達


今は世界情勢、、国政、地理辺を見てるんだが


「力也様、コーヒーをお持ちしました」


「ありがとう…なぁミーナ」


「はい、なんでしょう?」


「この国の戦力ってさ、三本柱の一柱、大将軍をはじめとする軍隊で全部か?」


「はい。そうです」


「なら騎士隊4隊、魔術師隊3隊、魔法剣士隊5隊、騎馬隊2隊のみなのか?」


「と、言いますと?」


「空軍、および海軍はいないのか?他の国との国境は海、それぞれが大陸を支配しているが…戦争になったら海軍、空軍の力が重要になるはず…なのにこの国にはそれがない」


「良いところに目をつけるな、力也」


「…姫さん、ノックくらいはほしいんだが?」


「すまぬすまぬ、今の入り方がかっこいいと思ってつい」


「はぁ…で、何の用?」


「いや、政務がはかどって暇だったから来た」


…無駄に興味を持たれたな


「まぁそんなことは良いではないか。それより何故陸軍だけで、空軍、海軍が存在しないか、じゃったな」


「あぁ」


「それはな、国のあり方にある」


「だから、それならむしろ空、海軍が重要じゃ」


「おとなしく最後まで聞けい。だからな、今存在する八大国は海に囲まれた大陸を1つずつ支配している。ここでじゃが、お主は先のクリスマスパーティーで他の国のものがどうやって来たか知っておるか?」


「…確か地脈を利用した転移魔方陣だったか?」


「そうじゃ。今、基本的に国間の移動はもっぱらその転移魔方陣を使う。何故か?それはな、空路、海路が確立されていないからじゃ」


空、海路の確立がされていない…?今見た限りでは自動車、電車はもはや当たり前に存在している。それも現代日本を越える技術で…それなのに航空機、船舶が確立されてないはずがない…なにか別に理由が…


「何故確立されてないか、分かるか?」


向こうの世界では無くて、こっちではあるもの


「…地脈、いや、海脈か?まぁ魔力の壁があり人間や乗り物では突破できない。それか魔力により海上が常に嵐の海域等になっていて渡ることができない」


魔力による理由、考えうるのは魔力による閉鎖か異常気象、それか


「それか、魔物の存在か」


うむ、と大きく頷く姫さん


「その通り、強力な魔物の存在だ。技術的には何の問題もなく船舶も航空機もつくれる。だがそれはすぐに造られなくなった…まずは海路だが、人は海の上では戦えない。船を壊されたら即死亡だ。地図を見よ…ここの海域を我らは魔の海と呼んでいる…どういう訳かはしらんがそこから大型の魔物、海獣の類いが湧いて出てきておるようじゃ」


そういって指差すのは…おいおい、現代ではいわゆるバミューダトライアングル、魔の三角地帯と呼ばれる場所じゃねぇかよ…


ん?待てよ


「なぁ、なんでそんなことがわかる?人はたどり着けてないんじゃ…」


「それについては後で話そう。先に空路の話じゃ…力也はどこまで知っている?この世界の種族について」


「ヒト…人間、魔族、獣人、親族の総称で俺らがこれに当たる。魔力をもち魔力耐性があるヒト以外の動物が魔物、それ以外が獣。神獣…獣型、鳥型、竜型の3種。精霊…下、中、上級精霊に八大精霊、精霊王…こんくらいか」


「うむ。そのうち、どの種族がどこに住んでるかは分かるか?」


「いや、それは分からん」


「わかった。まずヒトからいこうか。ヒトは今、さも自分達が大陸を支配してるように言うし、子に教える。先程我らもそう言っていたな。だが、現実を見ろ…我らが支配できているのは大陸のほんの一部、もっとも多くの場を支配するジャッポネですら大陸の10%しかない。結界で魔物の侵入を防がなくては生きていけない、それがヒト…強いやつはいる。が、食物連鎖のなかで見れば、最下位に獣がいて、その上に我らヒト、その上に魔物がいるのは一目瞭然じゃ」


この人は現実を見ているな…誰もが目をそらしてる、今の現状を。少し見直した


「次に魔物、彼らは基本的に大陸、海、空…どこと構わず存在する。実質の大陸の支配者は魔物といっても良いかもしれんな。それから精霊、彼らについてはほとんどわかってないが、精霊界という彼らだけの世界があるらしい。が、この世界へ自由に出てこれるのは精霊王と大精霊のみらしい。精霊界がどういうとこなのか、それは教えられないそうだ」


精霊界、俺らの世界みたいな異世界なのか、それともヒトの行くことのできないようなこの世界の場所なのか、判断が難しいな


「そして神獣、彼らは…雲の上にいる」


「…は?」


「いや、まぁその反応は分からなくもない、実際はよくわかってないってのが正しいからな。ただ、いろんな説があるなか私はこの説を信じている。何故なら、空路、そこを通ろうとするとき、それを邪魔するのがほぼ神獣だからだ。彼らは縄張りがどうのなどとのたまってるようだし、間違いないと思うんだがな…いかんせん証明はされてない。それから、山の奥深くに存在する龍種、彼らもまた、空の支配者…龍は最低でもBランクはあるしな」


…つまり、総合して考えると、魔物や神獣の類いが空路、海路を阻害してるのか


「なるほどね、それで海や空から攻められることは少ない、と」


「まぁな。それに軍のほとんどの仕事は平和維持だ。犯罪者を捕まえたり魔物を討伐するのが主な仕事、戦争経験者は今はもういないよ…まぁ人外なら生き残ってるものもいるがな」


「なるほど…いや、それよりも話を戻そう。なんで人が行けないような所の事が分かるんだ?」


「ん?あぁ、そんなのは簡単だ…昔の、化物並みに強いやつが実際に行って確認してきたからさ」


「なっ…海の魔物の危険度はどんなもんなんだ?」


「海は基本的に危険度S…弱いのでBランクと言われている。だがヒトの、本当に強いやつら、それこそ天の上の位や裏ランキングの上位者は普通に海を渡り空を飛ぶやつもいるらしい」


「っ!!?…天の上の位は知ってる。だが裏ランキングってなんだ?裏があるなら表もあるのか?」


「あぁ、その話もしてなかったか…裏ランキングってのはこの世界の強者ランキングだよ。天の上の位の者はこのランキングでは確実にトップ5だ。逆は成り立たないがな…まぁそこは自分で調べろ。なんで裏ランキングなんて呼ばれてるかだが、もともちろん表があるからだ。表の世界ランキング、これはこの世界の中の表の世界の人間のランキング…簡単に言うと、裏の人間、犯罪者などを含むのが裏ランキング、含まないのが表ランキングだ」


「…なるほどね…因みに、今の俺でどのくらいかな?」


「表でも100以内にすら入れない」


「…そりゃぁそうか」


なら、学生のうちに乗ってやる


そう決意をした時


ドンッ!という音と共に兵士が駆け込んできた


「ゆ、勇者様!姫様!大変です!」


「どうした」


兵士は焦りながらも、はっきりとこう言った





「ロンダンの、土の魔王が殺されました!」

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