クリスマスパーティー②
短め~
「お主らはしばらく待機しておれ」
魔王や王族のやつらはそう言い残して先にパーティーに出ていった
「なぁ、力也」
「なんだ?」
「どんだけひといるんだ…?」
「さあな…各国の貴族、各8家の人間がほとんど、さらに魔王格の家族にカエイラでいう王族のようなところ、さらには招待された一般人…まぁ覚悟はしておくべきだろうな」
「くっ…」
「気にすんなよ、勇者様…堂々としてれば良いさ」
「はやく飯食いたい」
…あぁそうだよな、こいつは勇者で主人公だ、こんなんで緊張なんてするはずないか。てか脈絡がねぇ
「ったく、お前はお前だな、英雄」
「当たり前だろ?そんなの。てかさ、今さらだけどよ」
「ん?」
「お前いつから髪グレーになったんだ?気付いたらそんなことになってたけど」
「これか?こっちに来てから1ヶ月ほどたった頃からだんだんと、な…自分の適正属性の色に変わっちまったんだろうよ。てかこれこそ前の飯の時にきづけや」
「悪い…てか俺のは変わらなかったなぁ」
「当たり前だよ。すべての色を混ぜたら黒なんだからそりゃあそうなる」
「そうだな…なぁ力也」
「まだあんのかよ…」
その後は英雄と話ながら待っていたが、出番がきたのは二時間もまたされたあとだった
…
……
『では、紹介いたします!カエイラが勇者、聖名英雄、黒戸力也です!』
そんなマイク越しの声を合図に会場にはいる
なんか挨拶しなきゃならないらしいが…
周りからの視線、敵意が多いか?奇異、興味の視線も多いが、こちらを推し量るような目、これは不快だな
なんだかんだで周りの状況を確認してたら英雄の我こそは勇者、みたいな演説が終わってた。ったくらしいんだがすごいな、こいつは
俺は自分が英雄のおまけのように話す
無駄に目をつけられたくないからな
…ゾクッ!!?な、なんだ今のは…?
寒気を感じた方へ目を向けたとき、目があったのは黒髪の少年…俺らと同じくらいの年の少年だ…今の寒気は…?
「力也、行くぞー」
「お、おう」
な、なんだったんだ?あいつは…周りに女ばかりいたから英雄タイプの野郎かな?
「英雄~かっこよかったよ~!!」
「うむ、流石は勇者殿だ」
「勇者様~素晴らしい演説でした!」
「かっこ、良かったよ…」
「お疲れさまです、英雄様」
…まぁこっちのハーレムがほんとのハーレムか
「お疲れ様です、力也様」
「あぁ、ありがとうミーナ」
「力也」
…ん?めずらしいな、魔王の娘、デイジリー・シャイニーラが話しかけてきた
「デイジリー?どうした?」
「あの男は魔王の息子…私の相手、邪魔しないでね」
「…そうか、あれが魔王の子か…黒髪ってことは闇か?ならあれが今年最強のやつか」
「そう。私が闘う」
「分かったよ。てかあんな化物とはやりたくないしね、願ったりかなったりだ」
「ならいい」
そう言って立ち去るデイジリー
「力也よ」
「ん?姫さん?それと…次女さん」
「私はマールよ、いい加減覚えてくれる?」
「悪い悪い、マールな、覚えた」
「まぁ気にするなマール、私などなで呼ばれたことはないからな。少し羨ましいぞ」
「そう…ってお姉さまの名前覚えてないのあなた!!?」
「ん?姫さんは姫さんでいいだろ」
「ちょっと!」
「私は構わんさ。そんなことより食事にしないか?挨拶ばかりで気が滅入った」
「へぇ?姫さんでも気が滅入るんだ」
「流石にな…あれだけ露骨にアピールを受けたらな…レオンとラグは次期国王候補だからもっとひどいぞ」
レオンとラグ、彼らは次期国王としての勉強、レオンの方は既に国政に携わっているらしい…そんなこともあり二人との面識はほとんどないっていうのが現状だな
「姫さんはどっかに嫁ぐのか?似合わねぇ」
「違いないな、クックックックッ」
「お姉さま?笑うとこじゃないわよ?はぁ…」
「マールは苦労人だな」
「そう思うなら原因を作らないでよ」
「それは無理な相談だ」
「まったく…」
「やっとで解放された…」
「疲れた~」
「お、レオンにラグ、お疲れだな」
…レオンの方はグレーの髪を短めに切った爽やかなイケメン、ラグは綺麗な金色の髪を男にしては長めにしている。こっちは女の子に見えないこともない中性的な顔立ち、美少年って感じだな
因みに、姫さんは赤みがかったストレートロングの金髪を肩下でひとつにまとめてる。マールは青みがかった金髪をショート、肩口で切り揃えてる。一番下のルナは…真っ赤な髪をポニーテールにしてる。皆目が覚めるほどの美少女だ
「お、力也君、楽しんでるかい?」
「今から楽しむところですよ。お疲れですね?レオン」
「まぁね…誰を嫁にもらうか、それも僕達の仕事のひとつだからね…」
「レオンが頑張れば妹たちが自由になりやすいからな。まぁ頑張りすぎんなよ」
「あぁ」
「皆で食事にしましょうよ、お姉さま、お兄さま、力也君」
「そうだな」
「お持ちしました」
「お、流石ミーナ、気が利く」
「恐れ入ります」
む、うまい…基本的に食事は安く済ましてるからな…こういうのは貴重だ
「さて、やっとでクリスマスパーティーかな?」
「違いないな…ほれ力也、食ってないで用意せい」
ん?あぁ…
「一人いないが、年長者の私が音頭をとろう…まぁよくわからないからこれでいいか、メリークリスマス」
「「「「メリークリスマス」」」」
そう言って、俺達はグラスをぶつけ合った




