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修行開始です…?①

「力也様」


猫耳メイドが駆け寄ってくる


「どちらにご用でしょうか?」


「あぁ、場所わかんねぇか…んじゃ騎士隊のトレーニング場所、お願い出来るか?」


「はい。食後ですが大丈夫ですか?」


「あぁ、今日は見学だけのつもりだから…」


「了解しました、ではこちらです」


「あ、それからさ」


「はい」


「ミーナって俺がクビにしたらどうなんの?国仕えに戻るのか?」


「へっ!!?あ、あのっ、ど、どこか至らぬ点などございましたでしょうか!!?」


…血相変えて詰め寄ってくるところを見ると国仕えに戻れなそうか?


「そういう訳じゃない。正直に答えろ?俺が気にするとかは関係ない、事実を教えてくれ」


「は、はい…私達勇者様仕えのメイドは国仕えを外されておりますゆえ、クビになったらそのまま路頭に迷うことになるかと…ほとんどが孤児院の出なので頼るところもほとんどありません」


…なんとか一般化しようとしてるが実質二人のことだろ…つまりクビにしたらこいつはいく当てない、と


「ふーん…じゃあさ、今の基本給料はどうなってんの?俺とミーナの分ね」


「は、はい…えと、基本は力也様が月1万ドルで、私が月1000ドルになってます。実質力也様の月収は9000ドルかと」


…おい待て、なにもしてねぇのに年収12万ドル?1200万円だぞ…いや待て、もとの世界とレートが同じとは限らないよな


「ちなみに一般市民の年収はどんな感じだ?」


「一般市民ですか?えーと、国仕えの人が多めです。月7~8000ドルですね。これが騎士や兵士の皆さんで、もちろん階級によって上下します。また、この王都のなかでの上流貴族の方々ですと、年収で20万ドルを越える方もいますが、大体の一般市民ですと月2~4000ドルでしょう。その次に私達下働きの侍女などがいます。王都から離れれば離れるほど平均は下がって、端の方ですとほぼ自給自足が生業のところもありますね」


…いろいろ情報があったがとりあえず一般的には月2~4000ドル…1ドル100円でも構わない気がしてきた


「はぁ…分かった」


とりあえず資金はあればあるほどいい、それは確かだ。それにあれほどのものを作れるメイドが月1000ドルってのはかなり少ない気も…年1万2千ドル、120万円か


「あ、食費とかはどうなる?お前月1000ドルで大丈夫なのか?」


「へ?あ、別に今のところ困ることは…一応衣食住の住は保証されてますし、衣は常にメイド服です。食もそれほど高価なものを食べなければ問題ありません。厨房は我々メイドなら自由に使わせてもらえますから光熱費や水道代もそれほど気にしなくていいので」


…かなり国におんぶだっこだな


「一応聞いておくが、今日の晩飯、材料でどのくらいかかった?結構高そうだったが?」


英雄の口ぶりからの判断だが


「あ、え、えと…その……」


「はぁ…これからは基本的に食費にあまりかけないでくれ。一般人が食べるようなやつでいい」


「へ?で、ですが今までの勇者様は…」


「今までのは知らん。今日みたいな食材は俺が自力で手にいれたときだけにしてくれ。そうすれば金はかからないしな…そんときはミーナも一緒に食べよう」


「え?…へ?あ、あの…」


「あとは…まぁ今はいいか」


「力也様?あの…」


困惑してるな


「…まぁ基本的に料理はなるべく普通にしてくれればいいよ。味はミーナの腕の見せ所になるってだけだ。とりあえず案内を先にしてくれ」


「は、はい!頑張ります!っと、こちらです」


……


「こちらです。私は先程の片付けがありますので失礼します。何かあれば侍女を捕まえてもうしてくれれば大丈夫ですので」


ここにいる間は国仕えのやつの奉仕対象か


「了解」


さて、そんなことよりも確かめたいことがある


カンッカンッといたるとこから音の響くトレーニング場に足を踏み入れる


こっちの世界に来てから感じていた身体の違和感


「お!あんたは今回召喚された勇者様じゃねぇか!」


やけにフレンドリーに話しかけてきたのはハンサムでいわゆる細マッチョといわれる体格の持ち主…髪は金髪でいかにも、だな


「えぇ…少し見学させてもらっても?」


「もちろんだ!だが勇者様ももの好きだな」


「その勇者様ってのやめてくれ、力也だ。呼び捨てでいいから」


「おぉ、その方が俺も楽でいい!俺の名前はカルタ・ツォーリだ。カルタでいい、力也」


「あぁ、よろしく。で、なにがもの好きなんだ?」


「ん?あぁ、歴代の勇者様はな、元々魔法の無い世界から来るらしくて皆はじめは魔法を学びにいくんだよ。はじめに騎士隊を見学に来るなんざ力也がはじめてじゃねぇのか?ハッハッハッ」


うーむ、笑ってるところが実にハンサム、今まで見てきたなかで英雄の次くらいにモテそうだな


「まぁもう一人の方は魔法を学びに行くと思うよ…俺はどちらかってと肉体労働派なんでこっちを先にね」


「ふーん…おいお前らぁ!勇者様が見てるんだ!いつも以上に気合いいれろよ!!」


「「はっ!」」


う~む、もう大体のレベルは分かったしいいかな


「あ、そいやカルタってどんな地位なんだ?地味によさげな地位にいそうだが」


纏う雰囲気が他と違いすぎる…今はまだ殺り合いたくはないレベルだな


「ん?俺か?俺は一応この騎士隊を任されてる。騎士大隊長ってのが正式か?まぁこの隊のまとめ役だ」


なるほどね、やっぱり格が違うわけだ…


「…なぁ」


「どうした力也、参加したくなったか?」


いや、そんな参加してほしそうな目はやめてくれ


「…あそこの人形、みたいなやつ」


「あぁ、あれか?あれは魔法の的や自分の攻撃の威力を知るためのやつだな。人型のやつや魔物型のやつもある。…そうだな、やってみるか?」


これはつかえるな


「頼む」


「よし、少し待ってな…おい!」


……


「…なぁカルタ」


「おう、どうした」


「このギャラリーはなんだ?」


「いやなに、勇者様の力を見てみたいってやつが多くてな、だったら全員で見学しようってことになったんだ」


「…はぁ」


まぁいいか。それより俺のことだな

予想が正しければこの世界、もとの世界より重力が低い…身体が軽くかんじるせいで変な感じがしたんだろう。それなら


「一応聞いておくが、これの強度はどんなもんだ?」


「強度?気にしなくていいさ、俺が本気でやったところで壊れん。魔法を使えば別だがな」


強度は折り紙付き…よし


「じゃぁやるか」


…黒戸流、無手


左足を前にだし、右足を下げ腰を落とす。左手を的に向け、右腕をだらりと力を抜いて下げる


「むっ」


俺の変わった雰囲気に周りが息を飲む音やカルタの呟きが聞こえる


「無極」


ガァァン


一瞬のうちに右腕が的を捉えぶち抜く


…壊れた。やっぱりこの世界の物は俺らからしたら脆いか。もとの世界だったらこれは相手の心臓へ衝撃を与えて一時的に心肺停止にする程度、こんな物を貫通するほどの威力はない


「…クックック、ハッハッハッ」


「…悪い、壊れた」


「いやいや、驚いた。まさか魔法も使わず壊すとはな。いったいどんな筋力をしてるんだ?」


「まぁこれの理由はわかってるからいいさ。これからは手加減を覚えないとダメそうだがな」


「そうしてくれ。うちのやつじゃあ相手ができんなぁこれじゃぁ。時に力也よ、なにか武術でも?」


「あぁ、俺の家は道場でな。そこの師範代の親にガキの頃から仕込まれてるからな。今はもう免許皆伝、高校卒業したら継ぐ予定だったからそれなりだとは自負している」


…まぁ現代では異端の、人殺しの方法がいつくもある道場だがな


「そうか…よし、俺と手合わせしないか?力也」


そう言ってぶつけてくる殺気…これだ、技術では恐らく勝ってる。だが


「やめておく。俺じゃあまだ勝てないよ」


人を殺したことのある人間と、そうでない者の差はでかい。前に一度対峙したことがあったが、その時はなにもできずに親父に助けられたな


「ふっ、やはりお前は面白いな、力也」


「とりあえず俺は手加減を覚えるためにここにかようよ」


「理由が分かってるようなことを言っていたがなんなんだ?もとの世界からそんな力ではなかったのか?」


「あぁ。…重力って言ってわかるか?」


「なるほど、こちらの世界の重力が低いのか」


「…はぁ」


ここは本当に中世か?いや、異世界にそういうイメージを俺が持ってるだけか…なんか残念だ


「ん?どうした」


「いんや、ただ少し異世界のイメージが壊れただけだよ」


…だが、この世界の方が俺にはあってるかもな。もとの世界では過ぎた力、この世界では…


「そうか?まぁいい。どうする?今から修練に参加していくか?」


「いや、明日からでいいや。ありがとう」


「そうか、また明日な、力也」


「あぁ」


英雄のやつは…いや、心配なんて必要ないな

うーむ、力也君はテンプレ主人公ですな(笑)

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