表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺と異世界とチャットアプリ  作者: 山田 武
【祭りの始まり】面倒事対処 その06【無数の戦付き】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

135/138

スレ135 体はソレを覚えている

皆さん、お待たせしました!



「……個別ルートでエリア変動かよ」


「よく分からないけど、要するに私が居るから変わっているって言いたいの?」


「? 最初からそう言っているだろう」


 おかしなことを言いだすアヤさんはさておき、前回と最深部に変化が生じていた。

 迷宮核が置かれているのは同じ、帰還用の魔法陣と序列者用の転送陣もそのままだ。


 ──さらにもう一枚、魔法陣があった。


 乗った者が聖属性の魔力を有した女性で無ければ起動しない、いかにも聖女推しな魔法陣の設定がされている。


「他の干渉は不可能、乗員も一人に限定しているのか……うん、これ以上は無理そうだ。アヤさん、独りで行ってきてくれ」


「えっ、えぇええええええ!?」


「そんなに驚くことか? もともとアヤさんが呼ばれたからここまで案内してたんだし、俺にはそこへ向かう資格なんて最初から用意されていなかっただけだ。むしろ、特定のヤツだけが受けれる強化イベントみたいだろ」


「うっ……そう、なんだけど」


 強引に付いていくことも、可能といえば可能ではある。

 しかし、その対価として払わねばならない物が多すぎるから却下だ。


 そもそも、学園長が保証しているのでアヤさんが行くことに関しては安全だ。

 それ以外、俺が行くことに関しては逆に先も挙げたが危険性があるの。


「じゃ、じゃあ……」


「ああ、行ってこい。俺は俺で、休む場所がちゃんと用意されているからな」


「うん!」


 その展開に、自分でもやはり何かしらの期待を抱いていたのだろう。

 アヤさんは聖女限定の魔法陣に乗ると、そのままどこかへと消えていった。


「……さて、どうにかしておくか」


 序列者専用の魔法陣に乗ると、そこから次の場所を目指す。

 前回教わったのだが、そこで行きたい階層数を言えば階層転移も自在にできるらしい。


 まあ、序列者の大半は転移を自分でできるので片道切符なんだけど。

 俺もいちおう擬似的に転位はできるし……と今は置いておこう。


「今の場所は……うん、つくづく縁があるみたいだな──[50層]へ」


 切り替わった視界の先には、黒尽くめ……なんてことはない騎士たちが休んでいた。

 この階層のボスであるミノタウロスを倒して、ようやく一段落をしたようだ。


「まずは一人──“魔力弾(ブリッド)”」


 そんな騎士の内、もっとも潜在能力の高いヤツを最初に倒す。

 濃度の高い魔力を浴びせることで、感知限界を超えさせて強引に気絶させる。


 俺に気づいた騎士たちは、突如現れた俺に驚く……が、すぐに続きを行う。

 六人組の騎士たちは一人が気絶して、あと五人……この隙に、次の騎士を狙っていく。


「歩行技『縮地』──“魔力弾”」


 地面を一気に蹴り、慌てて剣を抜こうとするその一人の眼前で魔法を放つ。

 これ以上の不意打ちは無理だろうが……正攻法で潰せばいいだけのこと。


「貴様、なんのつもりだ!?」


「なんのつもりと言われても、そっちで理由は分かっているんじゃないか? ──わざわざここまで追いかけてきて、何する気だ?」


「くっ、総員抜剣! アサマサ、貴様こそ我らに逆らうことがどういうことか……分かっているのか!」


「逆らう? はぁ……少なくとも俺は、付けてきた悪漢たちに制裁を降すだけだが? 女性をつけ回して、そこに正当性を感じるなんて人として屑だろ」


 安い挑発、だがリーダーは引っ掛かる。

 あの国って周りからの評価は最悪で、血統主義とかいかにもな貴族が多かったんだよ。


 なので今回の騎士たちの代表者も、そういうヤツが務めているのはなんとなく察した。

 宥められそうなヤツは先に潰したので、怒り狂うリーダーに従う者しかいない。


「ええい、何をやっている! さっさとアサマサを殺せ! 所詮は選ばれぬ者、我らの敵ではない!」


「──新単語だな。まあ、だいたい分かるからどうでもいいけど。それにだな、選ばれる選ばれない関係なく、俺が勇者様に模擬戦で勝ったことや迷宮から生還したことに変わりはないんだが……って聞いてないか」


「総員──突撃!」


 そういうスキルの持ち主なのか、指示をした途端に彼らの体から噴きあがるエネルギーの量が増大する。


 人格がクソでも、継がれてきた血がヤツに不相応な力をもたらす。

 ……ある意味俺も、似たような境遇ではあるらしいけど。


「“構造複製”」


 二本の斧を生みだし、構えた。

 たったそれだけのことだが、騎士たちは進もうとしていた足を止める。


 何度もやっている内に体が覚え、あのときミノさんの戦闘技術やアイツらの合理的な戦い方から、最適な使い方ができるようになっていた……忘れていても、体は覚えていた。


虚無魔法(アレ)を見せたくない以上、こっちだけでやるしかないからな。悪いが、お前ら程度なら力を抑えたままで充分だ」


「貴さ……こ、殺せ!」


「不憫だな、お前ら。こんな無能といっしょに居るから同じ扱いしか受けない。まっ、同罪だから関係ないか──“身体強化(ブースト)”」


 ついでに気功を操り、そちらでも身体機能の強化を図る。

 だいぶ併用するようになったので、暴走することなく両立できるようになってきた。


 単純に二倍となるのではなく、それぞれが補い合い何十倍にも強化される。

 問題はそれを制御できるかであり……つらく厳しい特訓を受けた俺は、それが可能だ。


 アヤさんが帰ってくるのがいつになるのか分からないし、サーシャとの連絡もしたい。

 さっさと終わらせて、コイツらは……ここへのお土産にでもしておこう。



それでは、また一月後に!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ