4日目 水着って見ないようにすればすれほど視界に入ってくるよね
臨海学校が始まる。しばらく自由時間なので、みんな泳いだり水を掛け合ったり。
待ちに待った臨海学校!!!
と、言った感じで無駄にはしゃいではいけない。
僕だってもちろん自重くらいできる。うん。
はしゃぎすぎないようにするためにあえて泳がないようにしているのだ。
決して泳げないわけではない。決してね!!!
と言う誰向けかわからない言い訳をしつつ、僕はテントの下で座っている。
ここなら日も当たらないし、快適だな。
そして何より。
「すぅ、、、すぅ、、、」
臨海学校でも相変わらず寝ている雨宮さんを眺めることができるのだ。
と言うか、冷静に考えて臨海学校でも寝てるのすごいな、、、
そうしているうちに自由時間はあっという間に終わってしまう。
さて、雨宮さん起こすか。
、、、、!?!?
いや待て、、、、このパーカーの下、、、、水着なのでは、、、!?!?
いや、、だめだ、、、いい友達になるためにはこんなこと意識しちゃいけない、、、!
見ないようにしなければ。そう思っても目の端で見てしまう自分が情けない、、、、
とりあえず起こさないと、、、意識せず意識せず、、、平常心平常心、、、
「雨宮さん。もう自由時間終わりだよ。そろそろカレー作る準備しないと。」
返事はもちろんない。かなり爆睡している。
肩を揺すって起こすしかないが、、、この状況はセクハラになりかねないのでは、、、!?
それは絶対だめだ、、、かと言って他に方法は、、、
大声で起こすとか、、、?いやいやいや。うるさい人は嫌われかねない、、、
特に雨宮さんは寝てる時にそう言うことされるの絶対嫌がるだろうし、、
かくなる上は、、、!
「はぁ、、、、焦ってるから何かあったのかと思ったのに。どうして僕に頼るんです?」
そう。僕は悠真を呼ぶことにした。なんか頭良さそうだしなんとかしてくれるかと思ったからだ。
「だって、悠真ならなんとかしてくれそうだし、、、」
悠真はメガネをクイっとあげる。
「あのですね。そもそも、やましいことを考えているからそう言うふうにセクハラとか言う考えになるんですよ。
ただ、起こすだけじゃないですか」
「や、、、やましいこと、、、!?そんなこと考えてなんか、、、、!ないこともないけど、、、」
悠真は、はぁとため息をつき、雨宮さんの肩を揺する。
「雨宮さん。起きてください。自由時間は終わっていますよ。」
「んんっ、、、、、あと5分、、、」
現実にそう言うセリフ言う人いたのか、、、、
って、そんなこと言ってる場合じゃない、、!
「どうする悠真、、、これ多分しばらく起きないやつじゃない、、?」
悠真も頭を悩ませる。
「そうですね。これで起きてくれないのは少し困りました。」
うーん、、と2人で考えてると水着姿の白石さんがこっちに向かってくる。
水着を意識なんかしてない。うん。意識なんか。
白石さんは不思議そうな顔をして
「どうしたのー?2人で集まって」
悠真は白石さんに事情を説明する。悠真、、全く意識してなさそうだな、、、すごい、、、
いや??僕もしてないんだけどね?うん!
「雨宮さんがすっかり眠ってしまっていて中々起きなそうなんです。白石さん、起こしていただけますか?」
「んー?あー、あはは。これは熟睡モードですなぁ。こう言う時は。」
白石さんが雨宮さんの頬を優しくぺしぺし叩きながら
「澪〜。起きろ〜。朝だぞー。」
「昼ですよ。もう。」
この状況でツッコミを欠かさないなんて、、、悠真、、恐ろしい子っ、、、、
すると白石さんが笑って言う
「あっははは!瀬戸くんって面白いね〜。あたしの専属のツッコミにしたいくらいだよ〜。」
「僕は別にツッコミ要員ではないですよ。」
「あっははは!ほんと面白いな〜」
「いやいやいや!そんなことより、雨宮さん起きてないってば!」
僕が思わず声を上げると、2人はハッとなる。
「ありゃりゃ。こりゃいつもよりぐっすりだね〜。さては昨日寝てないな〜?臨海学校楽しみで寝れないとか子供かよ〜。」
雨宮さん、、そんなに楽しみだったのにお昼寝してたのか、、、
「どうします?なんとか起こさないと。」
「うーを、、どーしよっかねー。」
3人で頭を悩ませていると
「なになにー?どう言う状況?」
水着の、藤谷さんがやってくる。胸元が強調された水着の。
「あ、千尋〜。澪が熟睡してんだよー。」
藤谷さんが雨宮さんを揺すってみる。
「ほんとだ。爆睡だね。」
「なんとか起こせないかな?」
僕が尋ねると、藤谷さんは自信満々に言う。
「まーまーうちに任せてよ。」
そう言って藤谷さんはどこかにいく。
そしてドヤ顔で帰ってくる
「先生に交渉して自由時間1時間延長してきたっ!」
、、、、、、、、、、
「いやそう言う問題じゃないでしょ!!!」
3人で声が揃う。
「時間が伸びたところで、起きないことに変わりないじゃないですか…」
「ちっちっちっ。それは違うんだなー。1時間もあればなんとか起こせる手段思いつくでしょ。…きっと。」
最後のきっとはとてつもなく小さい声だった。
果たして僕たちは1時間の間に雨宮さんを起こすことができるんだろうか、、!!
待て、次回!
「いや、俺の出番は!?!?」




