♧… : SubTItleS...
あの日から…何年が過ぎたのだろうか
1年…いや、もう3年になる頃か…
早ぇなぁ…
時が過ぎんのも…あいつが成長していくのも…
結局…オレから出した約束も
オレが破った
このままにしたら…オレが苦しい、なんて
我儘が出てしまった、本当に…だらしねぇや
》…なぁ、起きてっかー?朝だぜ?《
『ん〜……起きて…なぃ…』
》起きてんじゃねぇかよ《
『ふふふ〜…もーちょっとだけぇ……』
》……ちょっとだけだぜ?ほんのちょっとだけ《
そう言いながらも
オレは何故か1時間くらいは寝かせてしまう
甘やかしすぎ…だろうか
こいつは人間の国に家はあるが、家族はいない
そう教えてくれた
だから…と言ってもなんだが
いや、こいつがねだったからだな
ねだってきたから、好きな時に泊まりに来ることを許した
だって…すっげぇねだるんだぜ?
無理だろ
断ることなんざオレに…
『…ん…ぇ…?』
》……起きたか、もう6時だぜ?
ははっ…お前の寝言最高だったぜ?《
『ろく…じ…寝言?え!なんか言ってた!?
恥ずかしぃぃ』
》……寝るー、だってよぉ…いつも通りだろ《
オレは笑って寝起きの人間の髪を梳く
くせっ毛だけれど
ふわふわしていて、冬毛の時のオレそっくりだ、とこいつが言っていた
嬉しそうだったな
変な奴だなぁ…何年経っても
『いつも通りじゃないよーっ!
私そんなに寝ないってっ』
》はぁ?既に1時間寝坊してんじゃねぇかっ《
『それはっ…仕方ないのっ!』
》どこがだよっ《
『全部っ』
》全部って、なぁ……はぁ、まぁいいか…
ほら、飯できてるぜ…《
2人分の朝食の皿を見て、人間は目を輝かせた
そしてすぐに席につく
『待っててくれたのっ!?嬉しいっ
ごめんねっ、早く食べよーっ』
》あいよー…あっ、こら!熱っついだろ!
火傷すんぞ《
『っぶなぁーい…火傷したら…うさぎさんのせいねー』
》なんでだよ…ほれ、さっさと食え…
いただきます…だったか?《
『うんっ、いただきま〜す!
はっ!美味しい!チーズ入ってる!』
チーズが入った軽い卵料理…
こいつはチーズが好きだ
一緒に食う相手もいなかったオレに
こんなに素直な感想をくれるヤツが今こうやって、笑って一緒に食ってていいのだろうか
なんて、つまらねぇことを考えていた
『なぁ…美味いか?』
『…?もちろんっ…世界一でしょ!』
》…そんなに盛んな……なぁ、、《
『今度は何ー?』
》ありがとうな《
『ん?どーしたのっ!うさぎさん…変!!』
》変じゃねぇよ、普通に…お前に救われた
…お前があの日オレに話しかけてくれてよかったぜ、もし逃げられてたり…オレが喰ってたら…
こんな朝はなかったもんな《
『……確かにっ…へへっ』
》ふっ……食い終わったら…街行こうぜ
案内してやる《
『え!!ほんと!?ずっと行きたかったのっ!』
》今までのお前だと…きっとすぐに喰われてたからなぁ、今なら話もよく聞いてくれる…はずだからな《
『はずって何よぉ〜、はずって〜』
》おっ、いつからそんな言葉遣いになったぁ?
レディぶってんのか、
ククッ…ははっ、笑えるぜぇ、ほんとになぁ《
オレは軽く腹を抱え、人間の髪を撫でながら笑う
》おもしれぇ…涙出てきた…っ《
『そんなに笑わないでよー!もぉっ!!』
人間は頬を膨らませる
ちっとも怖かねぇ
子ウサギ以下だな…でも、そのままでいてくれよ
なぁ……?人間…
》すまねぇすまねぇ…っ、ほら、食い終わったら支度しろぉ?水浴びしてくっか?
髪は?顔洗って目ぇ覚ませとけよ?
あ、おかわりはあっから好きなだけ食え《
『はぁ〜い!街、どこまで案内してくれるの?』
》…広間までだな、つっても、結構広いぜ?《
『へぇ〜…そーなの』
》オレもガキの頃はよく迷ったぜ?はははっ《
オレが何となく話した自分のことも
こいつはなにか宝物のように覚えていた
それ以外にも、こいつは色々知っている
オレの好きなものも、嫌いなものも
寝顔すらも知っている
逆に…オレだって知っている
こいつの好きなもの、嫌いなもの…
そしてずっと寝てたがるあの寝顔も
でも…互いに知らねぇな
本当の本当の…本音も
本当の本当の…名前も…
こいつの名前は…オレには聞き取れない
聞こえねぇ
だから…分からねぇ
そしてオレは…
こいつに名前を一度も教えてない
教える気は毛頭ない
けれど知りてぇ…こいつの名前を…
なんて、我儘だな
『街ってすっごいの?綺麗?海、見えるー?』
》見た目は、案外綺麗だぜ?
色んな店があってなぁ?海だって見える
高いところか港に行けば、だがな《
『おぉ〜っ!!なら早く行こっ!行こっ!』
》広間までだっつってんだろぉ?行かねぇよ
行くなら…来年、な《
『来年…うぐっ…まだあと半年も…っ』
》我慢だ我慢だー…
誕生日にでも、連れてってやるよ…《
『えっ、ほんとっ?好き!好きっ!』
》たらしが出てんぞぉ?《
『たっ、たらしじゃないもんっ!』
》ははっ、ごめんよ…《
。.ꕤ…………………… なぁ …………………..ꕤ.。
『はーやくーーーっ!!!』
》めんどくせぇー、ゆっくり行こうぜー?《
『早くしなきゃ明日になっちゃうー!!』
》ならねぇよ、ばーか《
『ばかじゃないっ!!』
》ははっ……《
元気だなぁ、子供ってのは…
こいつも確か…10…いや、11…?
わかんねぇや
けど…あんなガキンチョから、こんなガキになった
誰かの成長ってもんは
見ていて楽しいものだ
。.ꕤ…………………… なぁ …………………..ꕤ.。
『わぁっ!広ーいっ!レンガだっ!
私の国と一緒だっ!』
人間は街並みを見て目を輝かせた
それを見てオレは溜息をつきながら帽子を深く被る
》へぇ…人間の国も煉瓦街か…《
『うん!そっくり!』
そう笑う人間の手を取って歩き出す
》迷子になってもオレは探さねぇぞ?《
『え"!?ひっどい!』
人間はオレの手を握り返した
その行動に、、オレは安心感のようなものを覚えた
》消えたら喰われたと思って、置いていくぜ?
まぁ……森を目指せば片側にしかないから……《
『うさぎさんこわぁいっ!ひどーいっ!
あ、ならすぐ戻れ……身長が足りない!!』
》ははっ…建物も高ぇからなぁ
チビなオレらじゃぁ、森は見えねぇよ《
。.ꕤ…………………… なぁ、 …………………..ꕤ.。
『チビじゃないっ!』
》ならなんだぁ?チビの中のチビか!《
『ちがぁうっ!』
。.ꕤ…………………… なぁ… …………………..ꕤ.。
》はははっ、すまねぇすまねぇ
お前はこれからデカくなるもんなぁ?《
『当たり前でしょっ!』
。.ꕤ………………… なぁ…っ ………………….ꕤ.。
》ふっ……オレを抜かして…もっと広い世界を見ろよ?《
『……?
どーゆーこと?』
》……直にわかるぜ、きっとな…《
。.ꕤ………………… なぁ…! ………………..ꕤ.。
『そう…なのぉ…?』
》ははっ…あぁ、《
。.ꕤ………………… なぁ…? ………………..ꕤ.。
『わぁー…かった!、多分っ!!』
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私、理解らないよ────
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あなたの言った…広い世界って…
本当にこのことなの…?
私には…分からないよ…
会いたいよ… 安心たい…
逢いたい あいたい
アイタイ 遇いたいよ
あなたに…あいたいの…っ
私を…忘れないで…
大好き
お願い……
今も、昔も、、大好き────
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》……おい、人間…?帰るぞ?《
ずっと空を見上げて
飛んでいく鳥を見つめている人間に声をかける
直に日も暮れる
何を買うでもなく、ただ二人で街をフラついた
それが楽しかった
》…置いてくぞー?《
『…ヴェ…………ル……ね、…おね…が…………』
何かをブツブツ呟いている
……ゔぇ…る…
ドクンと何かがオレの中で波打った
オレは歯をギリッと鳴らした
》なぁ、おい…お前、それを何処で…《
オレは人間の肩を掴んだ
『、?…!?
だっ、で、う、うわぁっ!びっくりしたっ!
びっくりした!!』
人間は飛び跳ねた
そして変わらず
…怖いくらいの、いつものテンションだ
》あ、い、いや…なんでもねぇ…
帰るぞ《
『おぉー、りょーかい!
今日はありがとね〜っ!楽しかったぁ』
》お前、さっきなんて言ってたんだ?《
『え、なんの事…?』
》さっき空見上げながら…
なんか言ってただろ?《
『えぇー…?言ってたぁ…?無意識かもっ』
》…そうか、《
…空耳…いや、それにしては…
…………考えねぇ方がいいな…こりゃ、駄目だ
オレももう、駄目だなぁ…
次回、第5話、、?多分…!
確認はしない!めんどいから!
…まぁ、次回も楽しんで欲しいですっ!
((いつも俺の適当なあとがきに付き合ってくれてる方、ありがと!!多分少数派……www




