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♧… : IF it disAppEars...


いつだったか…カイトがオレの家に来て

リャシカがいねぇと騒いだのは

そんな事も忘れて

オレはあの人間の髪を梳いていた


『ねぇ…?』


》……《


『お家行きたいのっ』


》誰の《


『ん!』


小さな手…

その手でオレの頬をつついた

その後両手で左右に伸ばしやがった


》いふぇーよ…《


『えへへ、ごめぇーん』


》家、か…ねぇんだよなぁ、家

アトリエに住んでんだ《


『あとりえ…?住んでるならそれがお家だよっ』


》そう…か?……そうなのか…《


『うん!ねねっ、連れてってよっ』


》面倒いから嫌だね《


「ははっ」と軽く笑って人間の額を指で弾いた


『あだっ』


》お前が立派になったら考えてやってもいいぜ《


『りっぱ?』


》あぁ、立派な人間になって…

お前が人間の国で家族と幸せになれてたらな《


『家族と幸せ……?』


》良い旦那でも見つけて、子供産んでよぉ

それが家族と幸せになるってもんだぜ《


『……わかった!幸せなるっ!そしたら…

連れてってねっ』


》…………もちろんだ《


『やったぁっ!大好きだよっ!』


》は!?《


『大好きっ』


》んな事シレッと言うな!イカれてんのか!《


『イカれてないもーんっ!大好きだもーんっ』


》っーーー!《


声にもならない叫びを上げて

オレはもうダメだと悟ったのだった…


 。.ꕤ…………………… 好き …………………..ꕤ.。


『ブロッコリー…ねぇ…聞いてるの?』


》…ん?……あぁ、まぁ…《


『まぁ…って…友達が消えたって言ってんだよ?

ねぇ…ボクらの友達のことだよ!?』


》ボクら、じゃねぇよ…オレは別にあいつと友達でも何でもねぇだろ…

会って話したのはたったあの日だけだ《


『だからって…!

一度は話したんでしょ!?ならさ…っ』


》…っせぇな…どうでもいいだろ…

オレにはかんけ────《


 パシンッ─────


『バカなんじゃないのか!?』


頬が痛い

じんわりと熱くなる

腫れているような感覚だ


》バカ…か……そうだな《


『本当になんなんだよ!

あいつは…リャシカはな!お前と次に話すのが楽しみだって言ってたんだ!!


お前と話したあの日に言ってたんだ!

それを知った今も同じこと言えんのかよ!!』


》……そりゃぁ……嬉しいこった…はは…っ…《


『ブロッコリー…本当に…お前のこと、なんも分からないよ、、』


》……それが良いんだろ…それで…良いんだ

…ほら、帰れ…もう日も暮れるだろ?《


『ボクは…

お前の名前も、本音も、好きな物も、嫌いなものも…寝顔だって知らない…』


》だな、教えた覚えはねぇからなぁ《


『ボクは知りたいんだよ…君のこと…

知れたら…きっとリャシカのことも…話してくれるだろ?』


》…………お前は…本当に全部が筒抜けだなぁ

筒抜けっていうか…言っちまってんだ《


『ねぇ…教えてよ…』


》………………オレの本名、か…耳貸せよ《


その日、カイトも行方不明になったと聞いた

聞いた…じゃないな

街の掲示板に書いてあった




〖  ー行方不明者最新情報ー


 16歳少年 : アルカ…………

 18歳少年 : リャシカ・ライナール

 カーライ家次男 : カイト・カーライ

 ティース家長女 : ミーリャ…………

        :

        :


          以上の者を捜索中… 〗




》…………《


『なぁ、そこのウサギ、これ…すげぇよなぁ…』


見知らぬ青年が話しかけてきた

…大きな角…シカか…


》……だなぁ…《


『3年前にもあっただろ?

落ち着いたと思ったんだがなぁ…短期間でまた2人か…3年前と同じだな…怖ぇ…』


》3年前……あぁ、あったなぁ…そんなこと…

あんたも気を付けろよぉ…?《


『はいはい…あんたもな、

ウサギは狙われやすいって知ってるだろう?』


》あぁ、もちろんさ…

そん時は…ありがたく着いていくぜ、ははっ

……あ、でも…アイツが泣いちまうな…《


「ククッ」と詰まらせた笑い

そしてオレは掲示板に背を向け、

帽子の影の下で目を閉じた


 。.ꕤ…………………… あぁ …………………..ꕤ.。


『……おーい…?』


》おま、ぇ…なぁ…っ…

無邪気にも程があんだろ…っ……

ぜってー人間じゃねぇだろお前…《


『え!?私人間だよっ!!R̷e̶v̸e̷i̴l̶っ』


》あ"ー、はいはい、聞こえねぇーよー《


『聞こえてるでしょっ!それにムジャキじゃないって!』


》はぁ?なら無邪気以外のなんだよ

ガキか《


『ガキでもないっ…!んもぉっ』


》ははっ…《


そんな人間を見てオレは笑う

つい、帽子を軽く上げてしまう



    可愛いなぁ



ふと思ってしまった

ダメだな…こりゃ…


》気を付けろよ?最近は行方不明者がこの国で増えてんだぜ?

お前みてぇなガキンチョはすぐに捕まっちまうなぁ《


オレはそう言ってクシャッと人間の髪を撫でた

さっき梳かしたばかりの髪が若干乱れる

すぐに手櫛で整えてやった


『ゆくえ…ふめーしゃ…?』


》あぁ、行方不明者だ…居なくなっちまうことだぜ、ヒトがなぁ……《


『えぇ…こわぁ…気をつけるっ…ずっとここにいる!そしたら…消えないねっ』


》い、や…そういう事じゃなくてだな………

はぁ…《


「国へ帰れ」…と言おうとしたが

何故か出てこず、軽いため息だけが口から出てきた


》…あぁ、好きなだけ居ろ…日が落ちる前には帰ろよ?《


『はわぁ〜っ!うんっ!』


》ま、きっとお前だけは………

消えたりしねぇからな…《


『どゆこと〜?守ってくれるの?』


》…そーだな…守ってやるぜ、いくらでも《


『えへへっ、大好き!』


》…………《


頬を掻く

帽子のつばを軽くズラして

人間から目を逸らした


『ねぇーねぇー』


》ん?《


『明日ねっ、明日ねっ!私の誕生日なの!』


》へぇ《


『なんか欲しいっ』


》なんか……ってなぁ、お前…

誕生日使ってものを得ようとすんな、、《


人間はムスッとした顔でオレを見た

その後すぐに笑顔になった


『くれないならっ、誕生日になにかあげるっ』


》私もやるから、お前もなにか渡せ、ってことかぁ?ははっ、言うようになったなぁ《


『えへへ〜』


》分かった分かった…《


『やったぁっ』


人間はそう喜んで、扉の向こうに消えていった


》はぁ…なんかっつってもなぁ…《


オレは次の日、アイツに髪飾りをやった

手作りだから…少し不格好だが

とても喜んでくれた


『可愛いっ!ほんとーに作ったの!?すごいっ』


》物作りは好きなほうだからな…少し形は崩れてるが…《


「喜んでもらえたなら…」と言おうとした瞬間だった

人間がオレの帽子をふわりと後ろにズラして

明るくなったオレの顔に向かって笑ったんだ


『ありがとうっ…すっごく、すっごく嬉しい…

ほんとーに大好きだよっ、うさぎさんっ』


オレは初めて…誰かからの「大好き」に

心がギュッと締め付けられた気がした

声も出なかった

ただ、目を見開いてコイツ…人間を見つめていた


駄目だと…分かっていたのに、、

この感情は…〝気持ち悪い〟(いらない)のに…

今回も読んでくださりありがとうございましたっ


…なんだろーね、俺、すぐにキャラ同士で恋させたがってる癖あんなぁww

ONEマイでも…フォレカタでも、、ww

恋愛脳に侵食されてんなーw

皆さーん、君たちはどー思いますかねぇ…

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