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♧… : THe WalL and yoU...

オレの朝は早い

きっとこの森で一番早いだろう

日が昇る前に起きて、オレは水浴びに向かう

その後は歯を磨きながら一枚下描きを作る

飯は…多分食うだろ


》あぁ…そーいや今日買い手が来んだったかな《


オレの絵を買ってくれる奴が最近は増えた

金は別に要らねぇが…

オレの絵を好んでくれるのが嬉しい


 コンコン…


》あ?来たか…こいつも朝が早ぇんだな…

まだ日が昇って1時間も経ってねぇってのに《


オレは軽く笑いながら扉を開く

長く白い耳が風に揺れた

ウサギの化け物…同族か

生き残ってたんだな、


》早ぇな《


『えぇ、まぁ…ふふっ、絵を見るのが楽しみで』


お淑やかに微笑むメス

…どっかの金持ちか

どうでもいいが


》金貨9999万枚だ《


『まぁ、そんなに…』


》嘘だ嘘だ…銅貨10枚だっけな…確か《


『まぁっ、本当にたったそれだけなの?

ご飯はちゃんと食べているの?大丈夫…?』


とても驚いたように目を丸くした

食っていけるだろう

多くて銀貨5枚分は稼げる時がある

それだけありゃ、1ヶ月は楽勝だ


》あぁ、ご心配どーも、オレのことは気にすんな《


『あら本当…?気をつけてね…?

じゃあ…お暇するわ、ご馳走様』


そいつは笑って、買った絵を持って扉を開いた


》あぁ《


『とっても良い絵ばかりね、素敵よ』


その言葉を聞いて、オレは頬を軽く掻く


扉が閉まる…と同時にオレはまた帽子を深く被り直して、外に出る

朝、アトリエの壁に立てかけておいた昨日のスケッチブックを手に取って出かける

昨日の川だ


 チュンッ…キー

  チュンッ…キー


何処かで鳴く鳥の声

朝を告げる鳥…アオラギだ


 カラ…カラカラ…カラン…


歩く度に鳴る音

好きな音


 カサ…カサ…トサッ


川に着いて草原に座る

スケッチブックを開いて

絵の具をパレットに垂らす


 ギギ……キィ…


背後から音がする

壁にある扉が開く音……

壁の向こうは…人間の国


『い、た……うさぎ…さん…っ』


今日の人間の声だ

なんで…戻ってきちまったんだよ…ウザったいな


》……《


 スー…ピチャンッ…ポタ……


『昨日は……その、ありがとう』


 サッ…サッ……ポチャン…


》……《


 カランッ…カンカンッ

       トントンッ…サーッ…


『うさぎさんのね、おかげで…私、かえれたの…』



  ┈┈┈┈┈ 人間の娘 2/12 ┈┈┈┈┈


》早く帰れ…喰っちまうぞー…《


『…うさぎさんっ、と…仲良くなりたい…っ』


》大人に怒られちまうぜ《


『だ、大丈夫…ちゃんと秘密に…するから!』


》人間に言われてもな、信じられるわけねぇんだ《


『で、も…っ』


》さぁ、帰った帰った…

オレは絵が描きてぇんだ《


『うさぎさん…絵かくの…好きなの?』


オレは筆を動かす手を止める

振り向く…間も無く視界に人間の顔があった


》!?《


『えっ、あっ…驚かせちゃ…った…?

えっとね、えっとね…どんな絵、描いてあるのか気になっちゃったの…』


そんな言葉にオレは頬を掻きながら

帽子のつばをグッと下げる


》人間が化け物の…ウサギの絵を見て何になる…《


『化け、も…の…?…ウサギ…うさぎさんっ、ウサギ…?』


》今更すぎやしねぇか?

…自ら化け物の国に飛び込んできてよぉ…

人間よりもお前が一番危ねぇだろ…《


『……でも…ウサギさんは優しいの』


》優っ……んなわけねぇだろぉ《


『んなわけなのっ、ウサギさん…私を喰わなかった…帰してくれた…っ……でしょ…?』


ただ…邪魔だから追い返しただけだろう

それのどこが優しいんだ

何をどう捉えたんだ、この人間は

イカれてんのか


》はぁ…ウサギウサギってなぁ…お前…《


『ならお名前は?教えてよっ』


》…………………………………ブロッコリー《


『嘘』


》本当だ《


『お名前は?』


》だから……《


『嘘やだ、本当の教えてよっ』


》聞いたら…死ぬかもしれねぇぜ?《


『え……?』


そんな反応にオレは笑う

からかうのは楽しいな


『ブロッコリー…!ブロッコリー!ねーねー』


》連呼すんな人間《


『人間じゃない!わ、私は…R̷e̶v̸e̷i̴l̶…っ』



 。.ꕤ…………………… ねぇ …………………..ꕤ.。


『おーーい!ブロッコリー!カイトだー!』


》うるせぇなぁ…なんだよ《


『リャシカ、知ってる?居ないんだよ…

先週から…居ないんだよ…!』


》……そうか《


『ブロッコリー…っ!

見て見ぬふりなの!?ねぇ!なんか知ってんじゃないの…!?

この前みたいにさ…!!』


ピリッと頬が痛む

オレはカイトを睨みつけた


》…知らねぇよ、あれはあれ…これはこれだ《


『……っ

君は…この前もそう言って、嘘だったよね…』


》あの二人は…もう居ねぇんだ、気にすんな《


『なんでそんな事言うんだよ…!

こういう時だけ君は…君じゃないよ…っ』


》オレはオレだ…何も変わってなんざねぇよ《



。.ꕤ…………………… ねぇ? …………………..ꕤ.。


》へぇ………変な名前だな《


『へ、変じゃないっ!』


》聞こえねぇもんなぁ…なら変だろ《


『聞こえっ…なんでっ!なんでっ!

R̷e̶v̸e̷i̴l̶だよっ!?』


》だぁ、理解不能だ、いい加減にしろぉ?《


軽く帽子のつばを持ち上げた

そして自分よりも小さい人間を見下ろしながら

グリグリと押し潰すように頭を撫でた


『いででで…っ、もぉっ…』


》ほら、昼も過ぎたぜ?

帰らにゃ母ちゃんに叱られちまうぜ?《


オレは笑って人間の姿を横目で追った

人間は少しフラついてから川に向かい、

手で水をくんできた


》何してんだぁ…?

……は、、!!?《


 バシャッ!


オレの帽子とパーカーが微かに濡れる


『にひひ〜っ、』


》は……んだよ人間…《


『帰らないっ』


》はぁ!?《


『帰らなくたって怒られないもんっ』


》勤めか?《


『お勤めじゃないよっ、いないのっ』


》いない?意味わからんな《


オレはため息をついてパーカーを脱ぐ

それを木に引っ掛けた


》あぁ……………すまねぇ《


『えっ?何が?』


》……はぁ…人間…というか子供は怖ぇなぁ……《


「いや、」とオレは会話を止めた

そして帽子を片手にとって、微笑んだ

下手くそだろうな、微笑むだなんてそんなこと

したことも、見たことも…随分と昔のことだからな


『えへへ〜』


》喜ぶとっかぁ?《


人間は次の日も姿を見せた

またその次の日も

またまたその次の日もだ

毎日毎日顔を見せた

気付かねぇうちに髪も伸びていたくらいだ

アイツはいつの間にか…

オレの背にも、もうすぐ追いついてしまうほどに成長していた

今回も読んでくださりありがとうございましたっ


うーん

やーばいよー、フォレカタのストックねーよーw

ノリで公開した結果…苦しみそうだ☆www

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