↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界便利屋~魔王討伐から小さな依頼まで承ります~  作者: 椿綺
第七章 家族の選択

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
79/100

第七十九話 王からの依頼

翌朝


浩平と円は


宿で朝食を取っていた


窓の外は


いつもと変わらない王都の朝


市場には活気が戻り


人々の笑い声が聞こえてくる


その時だった


コンコン


宿の扉が叩かれる


「浩平様」


宿の主人が少し緊張した表情で立っていた


「王城から使者の方がお見えです」


浩平と円は顔を見合わせる


「王城から?」


「はい」


「至急お越しいただきたいとのことです」


――――


王城へ着くと


いつもとは違う空気が流れていた


廊下を行き交う兵士たちの表情は硬く


城内には緊張が漂っている


応接室の扉が開く


そこには


国王


エリオット


王国軍の将軍たちが待っていた


「急な呼び出しで申し訳ない」


国王が静かに頭を下げる


「何かあったのですか」


浩平が尋ねると


エリオットが国境の地図を広げた


「昨夜」


「魔王領との国境付近で」


「大きな動きが確認されました」


部屋が静まり返る


「戦争ですか」


浩平の問いに


国王はゆっくり首を横へ振る


「まだ分からぬ」


「だからこそ」


「お主に頼みたいことがある」


――――


その瞬間


工具箱が静かに光り始める


ゆっくりと依頼書が浮かび上がった


【特別依頼】


依頼内容


魔王との戦争を終わらせてください


依頼人


王国連合


報酬


世界の平和


受注しますか?


YES / NO


部屋の誰にも


依頼書は見えていない


浩平だけが静かに見つめていた


「……」


円は浩平の表情を見て


何かを察する


「浩平」


浩平はゆっくり頷いた


そして


工具箱へそっと手を置く


「受注します」


工具箱は


眩しく光り


依頼書は静かに消えた


【依頼受注】


表示はそれだけだった


――――


浩平は国王を見る


「陛下」


「一つだけお願いがあります」


「申してみよ」


「私は」


「戦争を終わらせるために動きます」


「ですが」


「もし戦わずに済む方法があるなら」


「私はその道を選びます」


国王は浩平を真っすぐ見つめる


長い沈黙のあと


静かに頷いた


「よかろう」


「余も」


「民が笑って暮らせる未来を望んでいる」


浩平は深く一礼した


こうして


便利屋・相澤浩平は


これまでで最も大きな依頼を受けることになった


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。