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生徒会戦と聖人 その2








自分の感情を魔力に変換する…………それが俺のアーツだって?



会長も「心当たりがあるんじゃないか?」と自信ありげに聞いてくる。





確かに今思えば………須郷先輩との模擬戦の時、全身から魔力が湧き上がるの同時に何かが抜けていく感じがあった。




そしてアーツを使う前にアレだけ感じていた負の感情…………須郷先輩へだけでなく会長や春臣達にまで向けられていた感情も………アーツを使った後には消え失せていた。





夜々木は興奮気味に「でも感情?を使って強くなれるんでしょー?悪い事なくない?」




だが会長険しい顔をして「最悪だよ」と言った。


「感情を使って魔力を増やすのは構わない……けど、それで何かを達成しても何も感じないだろう」




「それは…………」




確かにその通りだ。

そして実際そうなってしまった。




格上に勝利したにも関わらず、俺の心には虚しさすら残らなかった。




「勝っても嬉しくないし、負けても悔しくない……そんなんじゃあ、いつまでたっても成長しない。」



「人を停滞させる魔法だな……」と会長は呟いた




「くそっ」



せっかくアーツが使えるようになったと思った矢先にこのデメリットだよ…………何で俺ばっかり貧乏くじをひかされるんだよ!



「…………明日葉、ちょっとこい」



俺が露骨に悔しがっていると、会長は顎をしゃくって廊下に出るように促して来た。







生徒会室から出て少し廊下を歩いた所で会長は立ち止まった。



そして俺の方を向くと「君のアーツの話だが……」




「恐らく、他人の感情にもある程度干渉できる」




「え?」




「そして君は、きっと今まで他人の感情を無意識に操作しているはずだ。」



「なっ⁈そんなわけないじゃないですか!それに俺は今日アーツを使えるようになったんですよ!!」





「確かに君が自分のアーツを認識したのは今日ぐ初めてだろう。だが君は今まで無意識にアーツを使っていたはず…………いや、使っていたんだろう」





「そんな……はずは…………」




「例えばの話だが……君に出会ってから性格が変わった人間とかいたりしないか?」






「……………………」






その言葉を聞いた瞬間、親友2人の顔が思い浮かんだ。




2人と初めて会った時のことを思い出した。







山奥の里で死んだ目をしていた夜々木………


町の裏路地で返り血を全身に浴びていた春臣………








「この話は君と僕だけの話って事にしとこう」












「君達の関係にキレツが入るからね」と言いながら会長は生徒会室に戻っていった。
















俺とあの2人の絆は俺が作ったものだったのか?










わからない……………

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