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「神と勇者、出会う」

第4話

剣と魔法の大陸オルフィリア上空より

母さん、父さん、くそったれの五大神聖神のみなさん

元気してますでしょうか?

雷神ゼノスです

僕は今文字通り…落ちています

「あああああああああああああああああああ!!!!?」

気分は最悪です

「くっそーあのくそじじい!審判直後に人間界に落としやがって!なんの準備もできなかったじゃねえか!こちとら部屋着のジャージとパーカーなんだぞ!◯ニクロだぞ!マジ覚えとけよー!!ってやば!もう地面じゃん!!別に空飛べるけどここはかっこよくスーパーヒーロー着地といきますか!雷神!大地に立ああつ!!」

その頃、異世界転生者コトブキソーマはというと

「うわあ…すっげえ。」

「どうですかソーマさん、これがこれからあなたが生きていく大陸、オルフィリアです。」

そこには、どこまでも雄大な草原が広がっていた

アニメやゲームでしか見ないような、まさにファンタジーな景色

澄んだ空気と優しい風を感じこれが夢ではないと改めて自覚する

「本当に、異世界に来ちゃったんだな。」

「はい。前世の記憶を持つ異世界転生者はこの世界にあなただけです。それ故に、価値観や考え方の相違などでこれから苦悩することもあるかもしれません。あなたの人生ですのでどうこう言うわけではありませんが、できることなら…自らの力に溺れず、優しい人間でいてくれると嬉しいです。あなたは特別な人間ですから。」

「アナさん…分かりました。僕は…!」

決意を胸に後ろを振り向く

"それ"を指差してソーマは高らかに宣言した

「地面に衝突して○神家みたいになってる人でも助けるような善人として生きていきます!」

そこには、ジャージとパーカー姿で地面に頭から埋まってる変な人がいた

「……はい。ところであの人…なんなんでしょうね?」

「さあ?ここに転移したときからああでしたよね。関り合いになりたくないからあえてノーリアクションでしたけどなんなんでしょう?上空から落ちてスーパーヒーロー着地しようとしたら距離感ミスってそのまま地面に突き刺さったとか?」

「ぷふっw」

異世界の神アナが吹いた

「えw…ちょw…なんそれw…そうだとしたらめっちゃダサくないですかそれw…ああヤッベw…ツボ…ツボったw」

めちゃくちゃ面白かったらしい

「とりあえず助けましょうか……これ引っこ抜いたらマンドラゴラみたいに叫んだりしそうですね。」

「ぶっふほわあっwwwww」

アナさんは笑いの沸点が低いようだ

口と腹を押さえてうずくまっている

「はあいヒーローさん、助けに来ましたよっと!ブースト!」

足を持ってずぼっと引っこ抜いた

「うっわすごく簡単に抜けた!魔法ってすごいな!」

肉体強化の魔法ブーストを使っているからか

すごく簡単に引っこ抜けた

「ソーマさん抜けました?w耳栓いります?wキョエエエエって言いますよwキョエエエエってw大丈夫ですか?着地失敗したマンドラゴラさんw」

アナさんがけらけらと笑いながら引っこ抜いた人に尋ねる

「お前を殺す」

そこには、鬼の形相でこちらをにらみつける可愛らしい顔があった。

「キョエエエエエエエエ!!?」

パタッっとアナさんが気絶した

「いやあんたが叫んで気絶するんかい!?」

なんだこの状況…?

その後

「へ~…ゼノスさんってゼウスさんのお孫さんなんですね。なんか…全然雰囲気違うな~。」

「そりゃあ俺は今時のオサレな神だしね。あんな猪筋肉だるまじじいとは違くて当然だよ。」

「すんごい言い様…。」

僕はゼウスさんの孫だというゼノスさんと一緒に駄弁りながら街道を歩いていた

目的地はこの先にあるという冒険者の街ランサリアだ

アナさんが言うには比較的危険な魔獣や魔物がおらず、治安もいいためひとまずそこで暮らしてみてこの世界のことを学んだり、魔法の勉強をしてみて欲しいとのこと

ゼノスさんを怒らせたのがよっぽど怖かったのか

ランサリアのことを伝えたらアナさんは

即効転移して天界に帰っていった

「にしてもこれからどしよっかな~?どう過ごそ?ソーマくんはさ、どうすんの?」

「今のところアナさんの言う通りランサリアで過ごそうかなって思ってます。僕はまだこの世界のことも自分の力も知らないですからまずは情報収集かなって。」

「若いのに真面目だねえ。俺はとにかくぐーたらしたいな!1日中ベッドでお菓子食べてジュースのんでスマホでマンガ見ながらタブレットで動画流すの!かっ~…!してえ~…!」

想像以上にぐーたらしてる…

休日の僕かよ

「神様だったら魔法でちょちょいとできないんですか?」

「無理だな。審判の日に部屋にあった娯楽物は破壊されたし、人間界には現代世界へのゲートが開いてないからWi-Fiを拾えないんだよ。よって娯楽物を作り出しても動画も漫画も観れない。あ~あ~…こんなことならせめて紙の漫画も見てればよかった…。ペーパーレスの思考がこんな不幸を生むとは…。」

「ははは…それはお気の毒に…。」

全然神っぽくないなこの人…

「まあまあ…きっとこの世界にも楽しい娯楽はありますよきっと!歌とか演劇とか、それこそ本だってあると思います!」

「この世界にボカロ(歌)、アニメ(演劇)、漫画(本)があるとでも?」

「いや〜…それはきついっす…。」

「んじゃあ、楽しくねえよこんな世界。滅びればいいのに。」

「…………」

何というか…苦笑いしかできなかった。それでも神か?

「あの…神様には失礼ですけどそんな感じでこれから生活していけますか?今日から暮らす僕が言えた口じゃ無いですけど。」

「ぶっちゃけ無理だな!」

無理なんかい!?

「無理なんかい!?」

思わず思ったことをそのまま言ってしまった。

「まあまあ落ち着きたまえよソーマくん、無理というのは一人では…という意味さ。」

そういうとゼノスさんは両手を持ち上げ2回拍手をした

「サバト、来い。」

「…サバト?」

「お呼びでしょうかゼノス様。」

「うわあああああ!?」

ゼノスの発言と共にいきなりソーマの後ろに誰かが現れた

思わずその場から逃げ出すソーマ

「誰だお前は!?」

「天界からの使者…ス◯イダーマッ!」

謎のテーマ音が流れた気がした

「ス◯イダーマッ!?」

「ちげえだろ」

「はい違います。正しくはゼノス様の性奴隷です。ゼノス様、愛し合いましょう。」

「!?」

「やっぱ天界に帰れお前。」

突如現れたサバトという女性!彼はゼノンの性奴隷なのか!?はたまた!ス◯イダーマッ!なのか!?

今日も、オルフィリアは平和です。


第5話「恐怖!下ネタノンデリメイド現る!」に続く

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