異なる道
様々な訓練セッションをこなしながら、午前中はいつも通りに過ぎていった。だが、ゾルタンが闘気と魔纏を教え始めてからは、通常の訓練を行う者は少なくなっていた。僕もその一人で、同じようにどちらの技術も習得できなかった三人の訓練生と一緒だった。
夕方頃、僕はカエルの厩舎に戻った。 老人は自分の馬、トレンテの毛並みをブラッシングするのに夢中だった。そして僕が中に入ってくるのを見るなり、何かがうまくいかなかったのだとすぐに悟った。
「浮かない顔だな?」
「他にも必要なものがあるんだ」
カエルは手を止めた。
「他にも?」
「本だよ」
彼は片眉を吊り上げた。
「歴史書だけじゃもう足りないんだ。応用技術の教本がいる。解剖学の専門書。武術の覚書。戦い方を理解するのに役立つものなら何でも」
カエルは数秒間、僕を見つめた。
「おい、落ち着け、お姫様。歴史書や詩集なんてのは、貴族どもが棚に置き忘れるただの紙切れだ。一冊消えようが誰も気づきやしねぇ」彼はブラシに寄りかかった。
「だが、戦闘の教本だと?」彼は首を振った。
「あんなものは厳重に鍵をかけられて保管されてるんだ」
「何でも見つけられるって言ったじゃないか」
「あー……」カエルは頭を掻いた。
「俺がてめぇに言った言葉の中で、一番後悔してるセリフだな」
僕は彼をじっと見た。
「手に入れられるの?」
「そうは言ってねぇ」彼はため息をついた。
「……もしかするとな」
「どれくらいだ?」
「時間はかかるぞ」
「どれくらい?」
「……かなりな」
僕は頷いた。
「それでもいい」
カエルはしばらくの間、僕を観察した。
「本気でやる気か?」
「立ち止まったままのつもりはないから」
彼はただ頷いた。
それからの数日間は、訓練と労働、そして勉強に追われながら、いつものように残酷なまでに規則正しく過ぎていった。 だが、一つの疑問が僕の頭の中で何度も繰り返されていた。
(なぜ強くなりたい?)
僕はまだ、その答えを見つけられずにいた。
五日後の夜明け、ゾルタンはいつものように、すべての訓練生を訓練場の中央に集めた。空気は奇妙に張り詰めていた。いや、正確に言えば、隊長の様子がいつもと違っていた。どこか満足げにすら見えた。
招集の直後、冷え込んだ朝の空気の中に、外壁の中央門が開く音が響いた。滅多に聞くことのない音で、ましてこんな朝早くに聞けば、それだけで不安を掻き立てるには十分だった。門の轟音が訓練場全体に響き渡る。それに続いて、重い扉が開く軋み音が、僕たちを沈黙させた。
ゾルタンは数分間、僕たちを整列させたまま待たせた。二頭の馬に引かれた馬車が到着した直後、奇妙なことに、彼は僕を見て微笑んだ。
背筋に悪寒が走った。
(あの時の頼み事のことで、僕に報復するつもりか? いや……)
彼の性格なら、単純に僕の腕を掴んで地面に投げ飛ばし、蹴りつけながら走れと命じるか、何かしらの罰を与えるはずだ。 あの視線が何を意味するのかは分からなかった。だが、待つことしかできなかった。 僕は唾を飲み込んだ。
馬車から二つの人影が降り立った。ちょうどその時、反対側から一人の人物が現れ、僕はすぐにそれが誰だか気づいた。
セバスだ!
彼も馬車から降りたが、最初は僕たちの方を見ようともしなかった。彼は二人の前で一礼し、続いて隊長にも頭を下げた。最後に手で合図を送り、二人にゾルタンの方へ向かうよう促した。
彼に再会できて嬉しかった。
彼は本当に良い印象を残してくれていたし、だからこそ挨拶をしたかった。しかし、おそらくその機会はないだろう。ただ一瞬でもいいから、視線が交差することだけを願った。 それだけで十分だった。言葉を交わさずとも、お互いの無事を確認し合うには。
彼のそばで、二人が隊長に向かって歩み寄った。一人は奇妙なことにフードを深く被っていた。巨大なダークグレーの外套がその体をすっぽりと覆い、顔のほとんどを隠している。 フードの深い影の下から、顎の輪郭だけが辛うじて見えた。 奇妙で威圧的な気配を感じた。
もう一人の人物は男で、隊長よりも少し背が低く、はるかに痩せていた。 それなのに、彼からは貴族のような雰囲気は微塵も感じられなかった。 むしろ、歩き方や身のこなしは、どこかシラード叔父さんを彷彿とさせた。
左手には茶色い革張りの古い本を抱え、右手には奇妙な杖を握っていた。 その杖には糸のようなものが絡みついており、先端に向かうにつれて互いに巻きつきながら、角のような三つの構造に分かれていた。 その三つの先端の間の何もない空間に、琥珀色の水晶球が浮かんでいた。 何がそれを支えているのか分からなかった。
いくら支点を探そうとしても、それは何にも触れていないように見えた。 それにもかかわらず、それは自ら淡い光を放ち、周囲を照らしていた。
隣にいた訓練生たちがひそひそと話し始め、あの二人が誰なのか、そして今日は新しい種類の戦闘訓練が待っているのではないかと推測し始めた。
セバスは馬車の方へ振り返り、立ち去ろうとした。だが、乗り込む直前に、最後にもう一度だけ振り返った。 今度は、僕の方へ。 彼は軽くお辞儀をし、安心させるような笑みを向けてくれた。
胸の奥に温かいものが広がり、僕は緊張を解くことができた。その気遣いが嬉しかった。僕は溜め込んでいた息をゆっくりと吐き出した。
少しして、セバスは馬車に乗り込んだ。馬たちが鼻を鳴らし、そのうちの一頭が短くいななきを上げると、馬車は再び走り出した。 今度は、ティアへ向かって。
その安堵の瞬間は、ゾルタンによって乱暴に断ち切られた。
「耳の穴かっぽじってよく聞け、このウジ虫ども!」
その声に、嫌でも気が引き締まった。
ゾルタンの声で、訓練場は即座に静まり返った。
「明日から、状況が変わる」彼は自分の左側にいる男を指差した。
「ガレク。アヴェルニアの宮廷魔術師にして、上級の土属性魔法の使い手だ。そして、こちらが」
一瞬、ゾルタンはフードの人物に向かって手を伸ばしかけた。だが、僕が彼を知ってから初めて、彼は躊躇したのだ。 彼はその手を自分の頭に持っていき、苦笑いを浮かべた。
「コホン……」
「ヴィラ。雷神流の一級師範だ」
列の間にざわめきが走った。
(雷神流? 僕が知らない流派がいくつあるんだ?)
(いや、それより女性なのか?)
しかし、その体格と最初に受けた印象からすれば、男だと確信してしまうほどだった。
「このご時世だ。お前らの訓練を加速させることにした」
(加速させる? どうして? 何が起きているんだ?)
ゾルタンは続けた。
「ガレクは、お前らの中で魔力を使える者たちを担当する。基礎的な呪文を叩き込んでくれるだろう。ヴィラは、彼女が極めた流派の中級武器術を教える」
その朝、初めてテオの姿に気づいた。僕から少し離れた場所にいた彼は、興奮を抑えきれない様子だった。 対照的に、僕は身動き一つしなかった。何かが変わった。 ゾルタンは外套の内側から羊皮紙の巻物を取り出し、それを高く掲げた。
「だが、奴らの指導を受ける前に、一ヶ月以内にお前らの中から何人かを選抜し、初めての本格的な野外演習に参加させる」
訓練場は静寂に包まれた。
「子供の遊びじゃねぇぞ。お前らは二つの班に分けられる。グラムラーの森へ向かい、出発時に伝達される目標を回収してこい」彼は言葉を切った。
「そして、森の中じゃ、誰もお前らの尻拭いなんてしねぇ」彼の顔に獰猛な笑みが浮かんだ。
「怪我をしようが、道に迷おうが、獣に食い殺されようが、すべててめぇらの責任だ。ああ、誤解のないように言っておくが、第一班は正規訓練生だけで構成されている」
周囲の訓練生たちから抗議の声が上がるのが聞こえた。
「あいつらを相手に!?」
「勝てるわけがない!」
「静かにしろ!」
ざわめきはしばらく続いたが、結局ゾルタンが全員を黙らせた。 彼は名前を読み上げ始めた。
「お前らの班は、ギルド、ミラ、ソラン、そしてテオで構成される」
(ギルド、ミラ、ソラン? 女の子もいるのか、でもここに……そんな名前の奴は今までいなかったはずだ)
この訓練場でその名前を聞いたことはなかった。いや、実際にはどうでもいいことだったが。 僕は全員を知っているわけではないし、むしろほとんどの奴の名前すら知らなかった。テオ以外は、他人を知ろうと努力したこともなければ、興味を持ったことすらなかったのだ。
僕はグループの中から彼らを探そうと振り返ったが、誰も前に出ようとする者はいなかった。
テオと、もう一人の少年だけが一歩前に出た。数秒後、彼の隣にいる少年をよく見て、僕は彼が誰だか気づいた。 ずっと前、僕に絡んできたあの少年だ。僕が見たこともない剣術を使って、一瞬で正規訓練生の一人を打ち負かしたあの少年だ。
正直なところ、あの時まで目を見張るような剣術なんて見たことがなかった。だが、彼のことは忘れようがなかった。 戦い方だけでなく、彼の顔の上半分を走るあの傷跡のせいでもある。
(つまり、あの少年がソランという名前なのか?)
テオが僕の方を振り向いた。彼の顔に、控えめな笑顔が浮かんだ。 僕はすぐに目を逸らした。彼に話しかける勇気は、まだ持てなかった。まだその時ではなかった。
ゾルタンの声が、僕を即座に現実へと引き戻した。
「他の奴らはランニングだ。さっさと動け」彼は少し間を置き、テオとソランを見た。
「お前らはここで待機しろ。すぐにお前らの新しい仲間が到着する」
少しして、彼の目が僕の目を捉えた。彼の唇が、ろくでもない笑みに歪んだ。僕は弾かれたように振り返り、すでに走り出していた他の連中に合流すべく駆け出した。
あの笑顔は、ろくなことを予感させなかった。肌の下に忍び込む冷気のように、嫌な予感が骨の髄まで染み込んできた。




