Day4
驚いたことに5時間しか眠れなかった。さすがに熟睡したはずだけど、これではまだ睡眠負債が殖えてしまう。いつもならすぐ寝てしまう英語のポッドキャストを聞いても眠れない。
だからベッドに横になって昨日書き忘れたことを書く。
アラスカは冬雪に閉ざされるからなのだろう。本当にあちこちで工事中になっている。人がいないのは多分週末のおかげ。
そしてホテルの中のコインランドリーは1ドル50セントでクォーターと言われる25セント硬貨しか受け付けない。フロントに10ドル札を崩してもらう。チップに使う1ドル札が不足しているので、それを保管する目的もあった。
このホテルは荷物も運んでくれなかった(チップ的には助かった)けどさすがに枕元には置かないとだめだろう。
だが返ってきたのは紙でくるまれたクォーター。日本のレジでお釣りが足りないと時に割っているあれ。えっと40枚か。重い。
でも洗濯に6枚使う。乾燥機は25セントと書いてあったので安いと思ったけど、こちらも6枚必要だった。要するに他の硬貨は使えないってことのようだ。
後私は元鉄オタで昔はワイド周遊券とか使っていた。数年前にルールが変わる前の18切符も使っていた。だから宿にたどり着いたとき、アラスカ鉄道の汽笛には感激した。長い汽笛が断続的に長く鳴り続ける。
でもね、ひと晩に何回も鳴るとは思ってなかった。こんな早朝から何度も鳴っている。調べてないけど、昨日書いたように貨物列車でも汽笛を鳴らすのだと思う。私の鉄分が減った。
それとどうでも良いのだがとあるサイトによると今は私の上空でもオーロラが輝いているらしい。分厚い雲に覆われていなければ私も窓の外に出たかもしれない。
というかもう6時を過ぎたがなぜこんなに暗いのだろう。夜は9時でもうっすら明るかった。サマータイムのせいもあるが日本の明石に当たる基準線が東にズレているのではないだろうか。調べると隣接するカナダのブリティシュコロンビア州のものを使っていて、カリフォルニアと1時間しか変わらない。
東京と福岡で日の出がずれる、の強化版。行ったことないけれど中国の新疆ウイグルみたいな感じ。なるほど昨日のレンタカー屋が暗かったわけだ。
レンタカーといえばフロントガラスに思いっきりヒビが入っていた。写真に撮り損ねたけどまさか修理代を要求されないよね? 評価が高い所だったけど少し懸念している。標準的な保険にしか入っていないからだ。
あと天気が変わりやすく運転中に日差しがあるととても眩しい。漫画「北北東に曇と行け」にあったように高緯度の運転ではグラサンは必需品のようだ。路面が濡れてると反射してより眩しくなる。
横になってこんなことを書いてる間に何度汽笛が鳴ったかわからない。もう少ししたら同行者たちを起こす時間だ。
朝食はデフォ付いているので存分に食べる。メインはスクランブルエッグとソーセージ、野菜はないけどそれでも豪華に感じる。あとは各種パンとヨーグルト。飲み物はオレンジジュース。
今日は氷河クルーズ、昨日のハイキングもそうだけれど、これらは直接主催者に申し込んでいる。つまり旅行代理店のページで主催者の名前を控えて、そちらで検索するというやり方だ。これだけでもそこそこお金が浮く。なんでも高いから、少しでも安くあげようという涙ぐましさが垣間見れるかもしれない。
今日は100km程南東へと海沿いに車を走らせる。だが早速私がやらかした。昨日400km走っているので給油することにした。日本語でもマニュアルを読まない私は、クレカを入れる場所がわからなかった。入れられそうな穴に入れたところそのままクレカは中に落ちてしまった!
どうやらそこはレシートを出すところで、スタッフの人に頼んで取り出していただきました。ありがとうございます。君が初めてじゃないと慰めてくれた。チップを渡すべきだったかもしれない。
なお再起動画面からセルフの給油機はLinuxベースのようだ。
気を取り直し昨日とは逆に海岸沿いを車は走る。曇りがちで時々雨も降るけど風景は素晴らしい。目的地に近づくと雨ばかりになった。
途中に特殊なトンネルを通り抜けた。道路と鉄道の併用トンネル。
まっすぐだけどロクな灯りもない、レールが敷かれた4kmの細いトンネル。そんな鉄オタ垂涎のトンネルの中を、私は遠ざかる前の車のテールランプを見失わないように追いかけた。ハンドル握ってるから当たり前だけど写真を撮ってる余裕は無かった。
というわけで1時間早くチェックインし雨の中、車のなかでこれを書いている。駐車場の隣の車にはなんと昨日マタヌスカ氷河でご一緒だった方々がいらしたので驚いた。もしかしたら明日アラスカ鉄道でも一緒かもしれない。
で、暇に任せて調べると、Anton Anderson Memorial Tunnelという世界でただひとつの道路鉄道の併用トンネルだという。日本にも新五十川トンネルがある。でも違うのは、単線のトンネルの線路の上をクルマが走る。単線だから当たり前だけど、車も片側交互通行になる。
30分ごとの交互通行なのに待たなかったのはラッキーだったのかな?でも帰りは混みそう。あと鉄道が現役なのかはよく分からなかった。
乗船する頃にはかなり冷たい雨が降っていた。当然船の上も雨で霧で視界も悪い。クルーズは5時間ある。しかも満席。どうやら背後にいる7階か8階建ての本物の豪華客船から客が流れ込んでいるらしい。3連休の中日効果だ。
というかそうであってほしい。そうでなければ例のトンネルを抜けて帰るのにとっても時間がかかるだろう。
乗船後すぐにお昼ご飯が配られた。正直期待してなかったけれどクラムチャウダーが温かくて美味しい。
雨と霧、しかも割り当てられた席は内側なので、外に出ないとよく見えない。かといってしょっちゅう窓の水滴を落としている律儀な窓側の席の人も大変そう。
途中、アシカたちが岩の上で昼寝しているのを観察するなど、見どころで止まってくれる。やがて両岸に氷河が見え、流氷が増え、最後に一番奥の一番大きな氷河のところでしばらく停船。幸い雨は少なくなった。
確かに美しいのだけれど、氷河は昨日歩いたからな。順番を間違えたのかもしれない。
大昔、友人とビデオを2本借りたことがある。相当暇だったのだろう。どちらも戦争物で、愚かな我々は「トップガン」を見て興奮した後に「プラトーン」を見て何とも言えない雰囲気になったことがある。
いや順番が逆でも楽しめないかもしれないが。
ともかくクルーズ船はここで長い間止まった。1時間は止まっていたはずだ、おかげで氷河が海に落ちるところも見た。歓声の後で振り返ってだけど。
新たな流氷の誕生を見届けて船はまた雨と霧の中に戻り始めた。また雨と
動物は他にラッコを6頭見た。船が高速で動いていたので観察する時間はなかったけれど。他にもクマやムースがいたようだが私には分からなかった。水鳥はカッコいいけど目当てのバフィンはいなかった。クジラも見つからない。たぶんこの時期ではないのだと思う。
でも概ね私は満足した。配られたミカンも熱いクッキーもおいしかった。
下船後例のトンネルで今度は行列に並んで待っていると、トンネルから列車が出てきた。鉄道用トンネルとして現役であることが証明された。これが17時半、向こうからこちらへの最後の通行車。
そして18時過ぎに信号が変わり、こちらが青になると、優先される(観光)バスを先頭に数珠つなぎにトンネルへと入って行く。
後はまたスーパーで聞い出しして、ガソリンを入れてレンタカーを返す。本当は写真を撮るとか色々手続きが必要なはずなのに、他の人はそのまま返していく。まあちゃんとやると面倒だからね。私も途中から適当になった。
そこからまたUberで宿に戻った。同行者のひとりがご飯いらないとのことでそのまま寝て明日に備えることとする。
明日は早起きしないと。おやすみなさい。




