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北へ  作者: 多手ててと


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3/10

Day3

アンカレッジ着は朝の5時の予定だったが30分以上早くなった。6時間の飛行が短くなったので睡眠時間も削られる。今日はうとうとが3時間足らず。このままでは病んでしまう。そして早く着いたのにゲートの用意ができてないので飛行機の中で待たされる。意味ないやん。


見事な着地だけど拍手は無かった。昔は海外では何度か聞いたけど、過去のもののようだ。


そしてハワイは晴れ時々曇りだったけど今日は雨。予報だとしばらく雨ばっかりなので外れてほしい。


これまで国内では真冬に宗谷岬に行ったことがある。あそこが北緯45度ちょっと。国外だとスコットランドのインヴァネスだから北緯57.5度、アンカレッジは北緯61度だから少しだけ北限を更新した。


今回の旅で北極圏に入るかどうかは迷った。北極圏というのは独特のロマンがあるけれど、実際には派手な看板があるだけだし、そこまでオフロードをかっ飛ばすつもりはなかったので、今回はそこまでは行かない。さらに森林限界を超え、ツンドラの大地を越えて北極海を見たいとも思ったがそれも色々とリスクが高いので諦めた。


ともかく半袖半ズボンは寒い。気温差は何度あるんだろう。華氏なんかわからん。マイルは野球でわかるけどそれだけ。ちなみにペットボトルはリットルとオンスが混在してる。そして唯一ここだけはUberを予約している。それがヤバかったみたい。


予約してくれた同行者によるとUberの仕様で到着後45分以内にピックアップの場所に行かないとペナルティがあり、それが着陸の時点からカウントが始まっているらしい。はあ?


なのでハワイアンな半袖半ズボンを着替えるまもなく我々は走って、ターンテーブルの荷物を抱えて走った。当然間に合わなかったのだけど。ペナルティは無かった。到着時間を再計算してくれたのだろうか。


そういえば預け入れ荷物ひとり45ドルの追加料金も無かった。これも国際線を同じ会社(ハワイアン航空はアラスカ航空に買収されコードシェアしている)で乗り継いだからかもしれない。帰りはどうなるのだろう。


とにかくUberは来てくれた。行先はレンタカー屋。アラスカで運転するために私たちは国際免許を取った。


Turoという車のAirbnbのようなもの、と言えばわかってもらえるだろうか。民泊のように個人が車を貸し出すサービスで予約していた。当然評価が高い人を選択。ここは30台近くの車を保有しているのでプロと言って良いが、それにしても早朝の6時、実際には昨日の夜からキーボックスに鍵を入れてくれているみたいで、勝手に取り出すだけ。


Uberは無事レンタカー屋に送ってくれた。だがそこからが問題だ。事前に車の写真を送ってもらったのだが、その車がない!


日が昇っていないのか真っ暗なアラスカのレンタカー屋で、雨に祟られながら半袖半ズボンで震えながら該当のトヨタを探したのだが見つからない。


結局は私のせいで写真は同じ型の別の車でした。色も、当然ナンバーも違いました。写真じゃなくて本文に本当のナンバーが書いてありました⋯⋯


そして雨の中で車の写真を撮るけど暗いからちゃんと写らない。ガソリンの量や走行距離も撮る。日本のレンタカー屋だと言われるがままにお任せしても問題があったことはない。


でもTUROでは乗る前にきっちり証拠を残しておかないのが悪いという考え方。もちろん標準の保険にははいってるけれど。アプリ側でそういう仕組みになっていて、写真を撮らないと出発できないシステムになっているのだけど暗いし雨ざらしだからそもそもわからない。


で、同行者が運転、右ハンドルも初めてです。安いから古い車、キーを鍵穴に差し込むことも知りませんでした。サマータイムのせいなのか全然明るくならない。雨のせいで隣のレーンとの境目もよく見えない。


それなのにええ、かっ飛ばすんですよね。ものすごく頼もしい。私が助手席で指示もするんですけど素晴らしいですね。


目指すはマタヌスカ氷河。アンカレッジから北東に200kmぐらいあるが、そこまでフリーウェイを走る。だけど時間調整で途中にスーパーで時間を使いました。うん? ワイキキより安い気がするのだが、やはり観光地価格だったのかな?


他にも雨が上がったので風光明媚なところで車を停めたりしました。


で早めに着いたのだけど既にほぼ揃っていました。手続きをしてヘルメットとアイゼンも借りる。登山靴は自前。そしてクルマに乗って氷河の近くに運んでもらい、そこから氷河の上をハイキング。我々が選んだのは4段階の下から2番目のコース。レベル1はお子様連れなどでで、途中ですれ違ったけどやはりかわいい。


この氷河は2万年ぐらい前の雪らしいですね。あれ、200万年前だっけ?


この頃になると晴れ間も出て、氷河は馬車によって白かったり黒かったり青かったりして幻想的。黒いのは人が踏んだところで、そこもピッケルでガイドさんが掘ると透明な氷の塊が出てくる。


そして所々に深い割れ目や穴があって、やはりツアーに参加して良かったと思う。


そして周囲は秋のアラスカの山々。黄色が多いけど一部は赤かったり緑だったりととてもカラフル。素晴らしい体感でした、


というか晴れてたのは氷河ハイキングの一部だけで、後はだいたい曇り。とにかくハイキング中に雨が降らなくて良かった。


帰りにもスーパーに寄ってベーグルやベリーを買った。そしてアンカレッジに帰る途中に大粒の天気雨が降ってきたりと目まぐるしく変わる。


私は助手席でサポートしないといけないんだけど、ここ2日、ほとんど寝てないのよね。申し訳ないが何度か寝てしまった。


一度ホテルにチェックインしてそこからどこかに食べに行く予定だったのだけど、一眠りした後は、ハワイで買って余ってるパンを食うかという話になった。


ホテルはアンカレッジ駅のすぐそばで、汽笛が思ったよりも頻繁に鳴る。貨物とかもあるのかも。


洗濯して寝る。おやすみなさい。

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