↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
success!  作者: kimberlite
PR
25/34

episode22・1回戦(1)

「守ります聖ラムタラ学園、ピッチャー早瀬くん」

 エースナンバーを背にマウンドに登る早瀬、投球練習をみる限り、今日の彼は直球の走りが良さそうだ。

「キャッチャー保田くん、ファースト浜田くん」

 ラムタラのスターティングメンバーたちが順々にアナウンスされていき、ボールを回していく。

「ショート島岡くん、レフト赤石くん」

 練習や試合でも上級生にヒケをとらないセンスを見せていた島岡とケンは1年生ながらレギュラーを勝ち取り、スタメンとして試合に出ていた。


 ライトの奥居がアナウンスされ、ラムタラ守備陣が紹介されると、朱鷺目高校の先頭打者がアナウンスされる。

「1番、センター小倉くん」

 右打席に入った朱鷺目の先頭打者小倉、彼がバットを構えると審判は右手をつき出す。

「プレイ!」

 審判が試合開始を宣言すると、早瀬は振りかぶって第1球を投げ、ストライクが宣告される。今日の早瀬は調子が良い、テンポよく最初の二人を打ち取って素早くツーアウトにする。

「3番、ショート江藤くん」

「あ、さっきの!」

 3番打者が右打席に入ると、1塁側ベンチにいる真弓がその顔を見て声をあげる。若菜もその顔を確認すると、早瀬に檄を送る。

「先輩、 舞が見てますよ!」


「舞が見ている」 その一言でさらに気合いが入る早瀬。しかし気合いが空回りして、制球を乱してしまい。江藤にフォアボールを与える。

「4番、セカンド金田くん」

 先程のナンパコンビの片割れが左打席に入る。若菜と真弓の必死の檄もむなしく、甘く入った1球を捉えられてしまい、ライトフェンスに打球が直撃する。

 奥居がボールをとる頃にはすでに、江藤は3塁ベースの手前まで到達しており、江藤がホームを目指す間に、奥居がホームへと送球する。

「な、なに!?」

 ホームに滑り込もうとする江藤だったが、奥居の強肩から放たれた送球でタッチアウトとなってしまう。

 奥居のレーザービームに球場内が沸く。江藤と金田はそのなかでひっそりとベンチへ帰っていった。

「ちっ、あのライト中々やるじゃねーか」

「少しは楽しませてくれそうだぜ」

 二人はそういって初回の守備へとついていく。


「奥居先輩ナイス送球!」

「超ナイスプレー!」

 若菜と真弓が奥居を大絶賛でベンチから出迎える。先程失礼なことを言われた二人組の鼻を明かした彼のレーザービームは二人をスカッとさせてみせたようだ。

「勢いはこっちにあるぞ、畳み掛けるなら今だ」

「はい!」

 今井からも檄が入り、チーム員のムードが高まっていく。そして、先頭のケンが打席へと入り、初球をとらえた。打球は三遊間を抜けるかという鋭いライナー、しかし江藤がこれをダイビングキャッチで1ナウト、その後も二遊間を中心とした内野守備に阻まれて3者凡退になってしまった。


「あの二遊間、かなりうまいぞ」

 ベンチから守備を見ていた早瀬がそういって2回のマウンドに向かっていく。以前よりも精神的に成長した彼はしっかりと立ち直り、無失点でピシャリと抑えた。

 しかし、ラムタラ打線はなかなか繋がらない。内野の守備が固いために、外野へ飛ばそうと大振りしていたのだ。

 それでも、早瀬は無失点の好投を続けており、0対0のまま6回を迎えようとしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。