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War King(戦王)  作者: チャラン
第十一章 フェジーナの思惑

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第五十話 喜ばしい知らせ

 フェジーナを見送った後、ホークは執務室でずっと内政計画を練っていた。その日は終始一人で、やがて日が落ち家に帰った。


「ただいま」

「お帰り。ホーク」


 家に戻るとレンが迎えてくれた。ホークが仕事から帰ると、いつも優しく迎えるが、今日は優しさに加えて嬉しさが混じっているようだ。


「今日はちょっと違うな。何かいいことでもあったのか?」

「ありました! 何でしょう?」


 レンはいたずらっぽく言った。微笑を浮かべている。


「見当がつかないな。何だい?」

「分かんない? じゃあ御飯を食べながら教えてあげる。お義父さんもお義母さんも、もうテーブルについてるわよ」

「何だろう? 気になるな。まあとりあえず御飯を食べようか」


 そう言って、ホークは食卓のある居間に行った。ご馳走が並んでいて、ラークもメイシャも何とも言えない、嬉しそうな表情でホークを待っていた。


「おかえり」

「帰って来たか。まあ座りなさい」


 ラークとメイシャの二人は帰宅してきたホークをそう言って迎える。


「ただいま。父さんも母さんも嬉しそうだね。気になるなあ」

「はははっ。まあ、まず食事をしよう。おいおいレンちゃんが話すだろう」

「じゃあそうしようか。頂きます」


 四人は食事を始めた。ホークは敢えて今日、フェジーナと会ったことは話さなかった。


「で、レン。何があったんだい?」

「うん。あのね、今日ちょっと具合が悪くなっちゃたんだ」

「えっ! いいことじゃないじゃないか! 大丈夫か!」

「大丈夫よ。それでね、夕方前頃お城から帰って来たリジャ先生に来てもらったの」

「具合が悪くなったら、リジャ先生かシージャに診てもらうしかないからな。どうだった?」

「おめでただって」

「えっ!」


 ホークは一瞬きょとんとした。その後、満面の笑みを浮かべて、レンの手を握った。


「やったな! 有難うレン!」

「おめでとう。ホークはお父さんになるのよ」


 レンはホークの手を自分のお腹にそっと置いた。


「ここに赤ちゃんがいるの。何か不思議な感じよね」

「そうだな。そうか、僕は父親になるのか……」


 ホークはレンのお腹に手をあてたまま、そう言った。嬉しさも、もちろんあるが何か複雑な心境を感じている。


「俺と母さんはお祖父さんとお祖母さんになるな。楽しみだな。あれとあれを買ってやってと……」

「お父さんったら、気が早すぎるわよ」


 既に孫のことで頭がいっぱいになっているラークをメイシャは軽くたしなめた。


「これからも頑張ってね、お父さん。あと、体には気をつけてね」


 レンはホークに優しくそう言った。


「有難うレン。頑張るよ」

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