番外編その⑩
番外編その⑩
粛清
悲劇は喜劇にならないのか 涙の意味は
どうも ぼくです 空海です。
ネタなしで冒頭スタートは初かもしれません。
何故なら今日はシリアルだから…
真実を見るにあたって、たちばなさんも、ほかの人も
混乱しちゃうとアレなので、いったん時系列整理。
【時系列】
786 嵯峨天皇誕生(冬嗣もほぼ同世代)
806 平城天皇即位(嵯峨20)
桓武天皇死去
809 嵯峨天皇即位(23)
平城は上皇へ → 奈良へ戻る
※体調の問題とされているが、
上皇の権利は天皇と同等という考えも根底にある
810 薬子の変(平城のクーデター)
嵯峨勝利 → “平城の残り香”が生まれる
上皇の権利を嵯峨天皇が認めない可能性を見たので
京都に移った首都機能を奈良に戻すよう働きかけ、
自身の権力を強くしようとした が 失敗
815 嵯峨、前妻を廃し
橘嘉智子(檀林皇后)を正妻に
818 墾田永年私財法(嵯峨の政治基盤強化)
823 空海、東寺を拝領
823 嵯峨 → 淳和へ譲位(37)
※平城系の皇子を皇太子にしたくない
※冬嗣は右大臣(821)
※冬嗣の娘・順子と仁明の婚姻(北家の外戚化)
ここが承和の変の“起点”。
嵯峨の娘(正子内親王)→淳和の皇后
冬嗣の娘(順子)→仁明の妃
嵯峨の娘(源潔姫)→良房の妻
つまり、嵯峨は“北家を外戚にする”ために婚姻を連打している。
824 平城上皇、なお影響力あり
嵯峨は「天皇=主上、上皇はその下」という新秩序を作る
※これが“上皇の権威を削る前例”。後の院政の逆パターン。
825 冬嗣、左大臣へ(北家の頂点)
826 冬嗣没
長男・長良、次男・良房が台頭開始
※良房はここから“怪物化”が始まる。
833 仁明天皇即位
淳和は太上天皇へ
良房は嵯峨の娘を妻に迎え、完全に嵯峨ラインへ
※仁明政権=嵯峨×北家の共同政権
840 淳和天皇没
842 嵯峨没(57)
→ 承和の変(良房が実行役)
【ここから読める構造】
教皇SAGAは、外戚を北家=藤原家として一本にまとめたい。
強い皇家と強い外戚がまとまっていないと、
日本が政治的に分裂するかもしれないという恐怖がある。
そして変の動きの実行犯は良房だが、
これは北家の意向というよりも、確実に教皇SAGAのロードマップ。
教皇が何を求めているのか、
どうすればいいのか、
全部理解して納得して、感情を廃して進める。
こわっ。
そしてそのロードマップと、
実行犯の良房の政治力の化け物っぷりで、
敵対した勢力も叩き潰した後に吸収し、
北家そのものが成長していく。
その犠牲が、藤原のその他の家であり、
平城の残り香であり、その取り巻きであり、
そして武家の伴であり。
伴をわかりやすく粛清したことで、
武家の構造そのものを吸収している。
そして……たちばなさんだ。
正確には橘家。
SAGAの妻の橘家以外の橘家だ。
その筆頭が、たちばなさん。
藤原のその他の家、その筆頭の真夏は、
動けば死ぬ
動かなくても死ぬ
隠居しても死ぬ
逃げても死ぬ
もう道が無いのじゃ。
だから救えない。
たちばなさんは…
たちばなさんは死後、その死そのものに理由があって、
救えない。救ってはならないのじゃ。すまん。
【承和の変の本質は】
教皇SAGAの思惑通りに進むと、
京は、いや日本は、安定して守られる。
たちばなさんの死によって、
後年、東国が“死の国”にならずに済むきっかけになるのじゃ。
※後述
つまり、承和の変=北家が“日本最強の一族”になる瞬間。
だから止められない。
変えられない。
救えないのじゃ。
【伴氏】
伴健岑が潰された後、
・伴氏の“武門としての実務能力”だけ吸収
・伴氏の残党を地方官として再配置
・武力を藤原政権の下に組み込む
そしてそれが後の摂関政治の軍事基盤になる。
【橘氏】
橘逸勢の死後、
・橘氏の文化力(書・学問・文官能力)だけ吸収
・橘氏の若手を北家政権の下に配置
・橘嘉智子(檀林皇后)ラインは“北家の味方”として温存
北家は文化力が弱かったから、
橘のブランドは喉から手が出るほど欲しかった。
【平城上皇の残り香】
北家は、平城上皇の残り香すら“最終的に吸収”している。
その象徴が在原業平。
在原業平=平城系の血を引く“元・皇族”。
しかし最終的に北家政権の文化ブランドに組み込まれる。
本来なら敵対勢力のはずなのに、
業平は“雅の象徴”として利用される。
結果──
平城系の血は“文化”として北家政権に組み込まれた。
【北家もまた生贄】
北家が藤原家を統合し、
外戚が藤原北家に統一された。
これを権力の独占とみるか、
長期安定政権への道とみるか。
結果として日本は、
外戚の乱立による皇位継承争いを回避した。
政治中枢が一本になったことで、
皇家を、そして日本を守ることができる。
そのための礎、そのための犠牲。
【たちばなさん】
変のあと流罪になり、そこで命を落とす。
そして怨霊化する。
その怨霊化によって何が起こったか。
北家の人間の恐怖である。
恨まれる自覚があったのかどうかは知らないが、
その恐怖から逃げるために、
北家は東寺のスポンサーになる。
東寺が力を持てるようになると、
国家鎮護の要になる。
さらにその先、
東国(関東)で起きる大乱の元凶を排除する未来を作るのに必要なのが北家。
北家を今潰すと、
未来で日本が死国になる。
その未来のための犠牲が、たちばなさん。
そしてそのために東奔西走するのが、
たちばなさんの恨みの一つの北家。
お金は取られる
仕事は増える
責任は増す
これがこの先の北家。
その結果、日本は救われる。
日本は守られる。
【構造の勝利】
未来を創るために計画を作ったのか、
作らされたのかの教皇SAGA。
その計画に乗って勢力を拡大し、
藤原の最盛期をつくる北家。
北家に金を出させて国家鎮護を完遂する東寺(真言宗)。
そのおかげで守られる関東と日本の未来。
友の悲劇を知りながら救えない俺(空海)。
悲劇で命を落とす友。
さて、誰が勝者なのか。
誰が敗者なのか。
すくなくとも、この構造がすでに勝者であることは間違いないな。
番外編その⑩ 粛清 おわり
何が怖いって、まだ事件まで進んでないんだよね。
すごい恐怖だよっ
筆ちゃん助けて
筆「わたしにも わからないことだってある………」
悲劇が起こる構造はわかった。
だけど、悲劇を起こさずに終わらせる事だってできる。
SAGA「皇家がもたんときがきているのだ!」
SAGA「だから 私 教皇SAGAは粛清しようというのだっ」
淳和「ふざけるな!たかが謀反の計画一つ、ニュー淳和で押し出してやる!」
筆「人の名前を勝手に名乗って台詞を捏造しないっ」
ぴえん
次回 止められぬ悲劇
たまにギャグいれないとおいちゃんしんじゃうの~
この次もサービスサービスー




