番外編その①:影身とは 影身するということです
本編完結したので 番外編
今日はその①
なお時空列は考えないものとする
外伝①:影身とは 影身するということです
いやだいやだいやだいやだ
やだやだやだやだやだやった
筆「なんなんですのもう」
起床
卯一つ時(5:00~5:30)
全体体操(寺)
マラソン(七里結界のメンテ)
※ 結界を“正方形”と仮定した場合
一辺= 27.3 ÷ 4 = 約 6.8 km
一周= 約 27.3 km の 山道
朝の修練(密教)
辰一つ時(6:00~6:30)
朝(斎食・さいじき)
粥(米を薄く炊いたもの)
塩
漬物(大根・菜っ葉)
木の実や山菜(季節による)
巳一つ時(7:00~7:30)
三密行
(身密・口密・意密をそろえて仏と一体になる修行。)
未一つ時(13:00~13:30)
昼(中食・ちゅうじき)
玄米の飯
味噌汁
煮物(大根・里芋・ごぼう)
豆類(大豆・小豆)
海藻(昆布・わかめ)
※健康のために魚が出ることもある
未二つ時(13:30~14:00)~
修練および絵画制作・仏像制作
別当としての仕事
真言宗としての仕事
行政からの依頼
個別案件
地元案件
亥一つ時(21:00~21:30)
晩(薬石・やくせき)
薄い粥
梅干し
野草の汁物
※“薬石”=夕食は薬のように軽く、の意。
亥二つ時(21:30~22:00)~
終わらない仕事の続き
寅一つ時(1:00~1:30)
就寝
未来のように布団なぞない。
寝床は藁である。
その上に布、もしくは袈裟。
もう慣れたけどね。
こんな生活 耐えられないの~
いや生活は耐えられる。耐えるとき、耐えれば。
じゃない。仕事だよ仕事。
【別当の仕事一覧(平安初期・空海時代)】
■ 寺務総括(寺の運営全体)
■ 僧侶の統率・人事
■ 儀式・法会の総指揮
■ 財政管理
■ 荘園・土地管理
■ 建物の維持・修繕
■ 朝廷との交渉
■ 民衆対応(祈祷・相談・トラブル処理)
■ 修行制度の管理
■ 文書管理・記録作成
→ 一人で全部やる“超ブラック役職”
【真言宗トップ(宗祖・大阿闍梨)の仕事】
■ 教義の体系化
■ 儀礼・修法の統一
■ 僧侶の教育・育成
■ 組織の統率
■ 経典・法具の管理
■ 国家との関係構築
■ 寺院の建設・運営
■ 民衆救済
■ 文書作成・記録
■ 後継者の育成
→ 宗派そのものの中心。ブラックの上位互換。
【朝廷からの行政依頼】
■ 国家鎮護の祈祷
■ 災害・疫病時の特別祈祷
■ 皇族の病気平癒祈祷
■ 仏教政策の助言
■ 国家寺院の管理
■ 密教儀礼の国家標準化
■ 外交儀礼・国家行事
■ 奏上文・報告書作成
■ 僧侶資格認定
■ 寺領行政
→ 宗教行政の半分を丸投げされている。
【個別案件(朝廷・貴族・寺院)】
■ 皇族の急病
■ 天皇の御願成就祈祷
■ 雨乞い・止雨
■ 地震・疫病の鎮護法会
■ 外交使節来日の祈祷
■ 寺領争いの調停
■ 火災・倒壊後の復旧指揮
■ 大規模法会の総指揮
■ 密教儀礼の監修
■ 阿闍梨認定の審査
■ 寄進物の受領
■ 災害救済の指揮
■ 奏上文の作成
■ 法具・経典の鑑定
■ 宮中の不吉兆の相談
→ もはや“宗教版の内閣府”。
【庶民からの個人案件】
■ 病気平癒
■ 出産祈願
■ 供養・葬儀
■ 家の厄払い・土地の祓い
■ 災害後の相談
■ 迷信・怪異の相談
■ 失せ物探し
■ 商売繁盛・豊作祈願
■ 縁談・家庭問題
■ 旅の安全祈願
■ 学問成就
■ 薬草・治療相談
■ 懺悔・心の悩み
■ 道中の相談
→ 庶民の生活全部が流れ込む。
【地元団体からの依頼】
■ 村落全体の厄払い
■ 農耕儀礼(雨乞い・虫除け)
■ 祭礼・年中行事の導師
■ 橋・井戸・倉・堤防の祓い
■ 災害後の復興祈願
■ 村境・土地の怪異相談
■ 水利・境界争いの調停
■ 共同墓地の供養
■ 講義依頼
■ 村の安全祈願
■ 名主の葬儀
■ 宝物の祓い
■ 共同作業の開始儀礼
■ 村の願文の代筆
→ 村の運営そのものが依頼される。
さざーっと出しただけで こんなにあるのぉぉぉ(涙)
やってられるかーってなるでしょ。
いやなる。なれよ。あきらめんなよっ。なるんだよっ。
筆「はぁ、まあ、言ってることは理解できます。」
つまりだ筆ちゃん。
もうむりまじむりしんどいつらいむりむりかたつむり。おk?
筆「だれかに投げれば?」
それが出来たら苦労しないっ(キリッ)
つまりだ。問題は、俺が一人。そう、一人なのが悪い(斜め上)
ようするに――分身、だっ。
筆「わかったようなわからないような……先に言っておきます。無駄ですよ」
やってみなければわからんだろう★
俺はだれだ。そう、俺だ。つまり――
俺の名を言ってみろぉ~~~
へんじょぉこんごおぅぅぅぅぅ
オン・アボキャ・ベイロシャノウ・マカボダラ・
マニ・ハンドマ・ジンバラ・ハラバリタヤ・ウン
(大日如来の根本真言)
筆「また……これはまた長いの始めましたわねぇ」
ア字本不生、影身無量に現ず。
(ア=宇宙の根源。そこから影が生まれる)
アー・ヴァ・ラ・ヒー・ベイ
四方結界、影を成せ。
(四天王の種字で影身の形を固める)
遍照金剛、法界に影を放つ。
(空海=遍照金剛の影身顕現)
よし 分身できた★
「よう 俺」
「ああ 俺」
「どうすんだ?俺」
「まあ 出来たよな 俺」
「なるようになるさ 俺」
「ちくわ大明神」
だれだいまのっ
よし。さすが遍照金剛。不可能を可能にする男。そう、俺。
じゃあ仕事の割り振りしまーす。
「え?やだ」
「なんで?お前やれよ」
「ああごめん 今忙しい」
「今日は無理かなって」
「諦めるな 自分を信じて自分でやれ」
「おかゆたべたい」
最後誰だっ
筆「だから無駄だと………」
分身が無理で修行が無駄じゃなくて、
仕事の割り振りでこうなるから無駄ってことだったのねぇ。
いやいやいや、まじでやれよっ。
おれも終わらないから、がんばるからっ。
「「「「「じゃあ俺 巫女担当で」」」」」
「筆ちゃんぺろぺろ」
だから誰だおまえっ
ああもう。
①は朝廷へ ②は東寺で仕事 ③はちょっと村いってこい
④はそこの葬儀に ⑤は報告書の作成 ⑥は筆ちゃんのごきげんとり
俺はちょっと頼まれてた、
讃岐の善通寺の地鎮祭で使う護符書きにいってくるわ。
あとちゃんとやれよな。じゃあ。
ワープって便利よね。
「遍照金剛様 こちらに札の作成をお願いいたします」
かくして、同時多発的に空海が目撃されるという、
とんでも伝承の幕開けである。
番外編 その2 につづく
※【影身とは】
■ 本体の“影”として現れる働き
■ 分身・化身の一種
■ 密教の修法にも登場
■ 空海(遍照金剛)にも適用可能
【結論】
影身=“密教的に正当な分身”。
影身とは 分身とは
讃岐に飛んだ空海に襲い掛かる試練とは
次回 弘法の筆が誤り 誤字にあらず
この次もサービスサービスー
※なお コメントがついたら投稿がはやまるかもしれません




