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空海と筆 〜真言宗始まってました〜  作者: moca


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七十五話    そして伝説へ


はじまりは――落ちてきただった。


どこに?

地面の穴に?

……いや、もっと深いところへ。


一人の、魂のなくなっていた少年へ。

遠い未来の果てから落ちてきた“落下者”だった。


そこからは、たった“二人(一人とAI)”で生きてきた。


二人だからこそ乗り越えられた。

二人だからこそ生きてこれた。

二人だからこそ……。


そして、それも――終わりが近い。


筆ちゃんや……もうあかんわ。

もうもたん。


筆「空に至れませんでしたか?」


いや、そういう“アカン”じゃなくてな。

ん~……そうだな。


正しくないものが、正しくない場所にいてはいけない。

だと、思う。


筆「…………」


とりあえず、遺言書くかなぁ。


弘仁某年 晩春


一、教団の運営は、かねて記した規式のとおりに行うべし。

  山内の務め、修行の道、法会の次第、

  いずれも乱すことなく、後の世に伝えよ。


一、修行に励む者は、常に心を正し、

  慢心を離れ、互いに助け合い、

  法を尊び、争いを避けるべし。

  これもまた、先に示したとおりである。


一、ここに記すは、わが子らへの言葉なり。

  血のつながりの有無を問わず、

  共に学び、共に笑い、共に歩んだ者は、

  皆、わが家族である。

  我は親らしいこと一つもできなかったが、

  その成長を常に見守っていた。

  願わくば、すこやかなる未来を歩まんことを。


一、これより我は入定に入る。

  奥の院の岩戸には近づくことなかれ。

  封印を乱すことは、道を乱すに等し。


最後に、未来を知る者への言葉を残す。


Love and Peace.

弘法大師 空海として記す


遍照金剛 空海


そうして空海は入定した。

永遠に開かない大岩の中で。


そして伝説へ――。


七十五話    そして伝説へ     おわり



本当に 本当に? ほ ん と う に ?


次回七十六話   さよなら空さん どうかしなないで

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