七十一話 燃え尽きた後で まじかよ!
恐れながら白し上げ奉る。
臣 空海、年来の務めを果たし得ず、
また、世の務めに心身倦み果て候。
かつ、余命いよいよ短く、
残る時日、いずれも多からずと覚悟仕り候。
よって、これよりは俗務を離れ、
高野の奥に身をしずめ、
ただ一心に法の道を修し、
未だ果たし得ぬ行を遂げたく存じ奉る。
先に辞表を奉りし折は、
いまだ悔い残り候。
今度こそは、辞すにあらず。
ただ、余生のすべてを
法界寂静のために捧げたく、
その許しを乞い奉るものに候。
衆生のための行も、
もはや俗世にては果たし難く、
残る力をすべて修行に注ぎたく候。
何卒、臣の願い、
御心の片隅にてお許し賜わらば幸いに存じ奉る。
恐惶謹言。
おへんじきたよ
勅して告ぐ。
空海よ。
汝より届きし隠遁の願い、
つぶさに読みて、深く思うところあり。
まことに、身の疲れ甚だしく、
また病の気配あると聞き及ぶ。
その身、いかがに候や。
痛み、悩み、苦しみなど、
余の知らぬところにて重なりしやもしれぬ。
務めを辞すること、咎めはせぬ。
休養を求むるならば、これを許す。
高野の奥にて静かに修行を続けるもよし。
されど、汝が申す
「余命いよいよ短し」との言葉、
余が胸を刺すものなり。
もし真にそのようなことあらば、
なぜ早く申さぬ。
なぜ独り抱え込む。
汝は多くの務めを果たし、
国のため、民のため、余のために尽くした。
ゆえにこそ、余は汝を案じる。
高野にて困ることあらば、必ず知らせよ。
呼べば、余は人を遣わす。
また、余が汝を必要とする折には、
たとえ隠遁の身なりとも、
どうか応えてくれよ。
汝が心身、真に安らかならんことを願う。
無理を重ねるな。
己を労われ。
以上、余の心のままに記す。
心が 心が 痛いとです 空海です 空海です 空海です
筆「土下座しにいったほうがいいのでは?」
いや そろそろ 離れようかとね いやほんと
ほら 宗派のいさかいがね おれがいること前提になってる今はね
あまり よろしくないでしょ
あっちもサイキョーのあと あまり状態よくないしね
なんでこう 仏に使える身でありながら俗世にまみれるのか 天罰おとしたろかな
筆「真言宗も天罰おちそうですよね」
いうなっ(涙
というわけで かえってきました今後無事!
筆「せめて金剛峯寺はちゃんとね?」
学び舎に放り込んでるチミッコ共もちゃんと成長してておいちゃん感激
筆「たまに見に行くたびに誰このおじさん的な視線うけてましたね」
いうなっ(涙
これからは ちゃんと 顔みにいくんだっ
筆「かまいすぎて嫌われる猫の飼い主みたいにならないでくださいね」
いうなっ(涙
筆「で、どうするんです?」
もちろん 修行するよ(密教) 修行するよ(密室)
修行するよ(さぼってもばれない) 修行するよ(昼寝)
あー、あと ちゃんとやってるーって イメージアップのために 穀物断ちでもするかー
筆「なにを食べるのです?今もバレないからってなんでも食べてますよね?肉も」
しっーーーーー
山菜、木の実、豆、海藻、酪……あと卵
卵は巫女ちゃん達がくれるんだよね
筆「あの半裸族ですか・・・」
施しだから あれは 施しだから
筆「巫女神楽衆からの施しを“修行食”にカウントしない!」
修行は心だろ? 心が清ければ卵はゼロカロリーだろ?
つまり 何食ってもゼロカロリー
筆「清くないのですがそれは」
あーーーなにもーーーきこえないーーー
次回七十一話 燃え尽きた後で まじかよ! おわり
無情にも犬の出番を全カットした鬼こと空海
犬「ゆるされざるよ」 犬「巫女衆秘密フォトグラフィー燃やすからな」
負けるな空海 泣くな空海 どちらにしろ筆ちゃんに燃やされてたぞ
次回 第七十二話 終活って就活と勘違いされるよね




