表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空海と筆 〜真言宗始まってました〜  作者: moca


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/79

第五十九話 瞬間 心重ねて おまえまじでいいかげんにしろよ


はい どうも僕です。


現在東寺に監禁されてます。


なんでしょうか、監視員が多いんですよね。

いや仕事してるから監視員じゃないとは思うのですが、

なんですかね、この「ただ黙って仕事しろ」という空間は。


ブラック企業でももう少しこう、騒音というかなんかあったと思うのですが。



人の目の 絶えず見守る 御堂にて

 声なく務む 我ぞ囚われ


空海 こころの詩


筆「こいつほんま」



「 さて拙僧はそろそろ祈りの儀に参ります

  皆皆様もそれぞれ励みますように」


俺的意訳:

もーまじむり つーかーれーたー

だもんで昼寝ゴロゴロたいむいくから こっちくんなよー?


たまに思うが、俺天才じゃね?密教的に。


筆「密教は修行も秘密ですからね」


ほんと密教でよかったよなー(感激)




ポクポクポク チンチチンチンチン(あの仏具)


やって逝こうぜ 別当★

書類を流せ   別当★

リズムに乗って 別当★

寺の報告    別当★

僧侶の人事   別当★

伽羅の改修   別当★


あ~AHA~ はたらけど~

あ~AHA~ らくにならず~

あ~AHA~ かたしても~

つみあげられてく 書簡★


チンチンチン ポッポクポック

ポクポクポク ポンポポンポンポン


手紙を送るぜ  別当★

裁判するぜ   別当★

お金の管理も  別当★

地域の見回り  別当★

荘園管理も   別当★

お公家の陳情  別当★


あ~AHA~ おわらない~

あ~AHA~ このしごと~

あ~AHA~ おれのなは~

遍照金剛 空海!


チンチンチン ポッポクポック

ポクポクポク ポンポポンポンポン


筆「なにをしているのですかあなたさまは(呆)」


俺の気持ちを歌にしてみた(ドヤ)





――空海君の知らない世界★


とある高僧(役人)


空海殿が御堂の奥へと姿を消されたのち、

我らはしばし、その場に立ち尽くした。


静寂。


東寺は常に静かである。

だが、この静けさは違った。

空気が張りつめ、

まるで山そのものが息を潜めたかのようであった。


やがて――


ポク……ポク……

チン……チンチン……


あの仏具の音が、

御堂の奥より微かに響き始めた。


しかし、それは我らの知る法会の拍子ではない。

一定の間を置きながら、

時に早まり、時に遅れ、

まるで心臓の鼓動のように脈打つ。


その音に合わせるように、

空気が震えた。


御堂の柱が、

灯火が、

壁に掛けられた曼荼羅までもが、

その拍子に呼応しているかのようであった。


「……これは……」


誰かが呟いた。

声は震えていた。


密教の法は深い。

だが、あれは――

あれは、我らが知るどの法とも異なる。


音が重なるたび、

胸の奥がざわめき、

背筋に冷たいものが走る。


恐れではない。

畏れである。


空海殿は、

ただ祈っておられるのではない。


あれは――

**世界の理を、音で動かしている。**


そうとしか思えぬほどの、

圧倒的な“何か”があった。


御堂の扉は閉ざされている。

だが、

その向こうに広がる世界は、

我らの知る東寺ではなかった。


「……空海殿は……

 いったい、何を見ておられるのだ……」


誰も答えられなかった。


ただ、

音だけが響き続けた。


ポクポクポク……

チンチンチン……

ポンポポンポン……


その拍子は、

やがて我らの心臓の鼓動と重なり、

気づけば全員が息を呑んでいた。


あれは祈りではない。

修行でもない。


――あれは、創造だ。


空海殿は今、

密室の中で、

何かを“生み出している”。


我らには見えぬ何かを。

理解の及ばぬ何かを。


ただひとつだけ確かだった。


**あの御方は、我らと同じ僧ではない。

 あれは、密教そのものだ。**



第五十九話

瞬間 心重ねて おまえまじでいいかげんにしろよ

おわり


新たる指令 それは そんなことは……


次回

第六十話

定額サービスってこの時代にもあるんですか?(真)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ